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『人気声優のつくりかた』 瀬能 いつみ

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いきなり、何言っているのか分からないが、安心してほしい。HOOKソフトの『Strawberry
Nauts』では、「上級生女子C攻略パッチ」が追加されている。この分なら、幼 女攻略パッチ
がつく…かも。(この作品は18歳以上です。)


ビビるほどに凄い。
声優という職業に真正面から挑んだ、
真実の物語である。


1月は結構な萌え作品が多く、『しゅがてん』しかない2月などと比べても激戦区
でしたけど、作品の質という点では、この『人気声優のつくりかた』が最高である。

いやー、完全に軽視していましたよ。

絵がどうしても好みではなく、「声優ものでしょ、内輪ネタみたいのは話の広がりも
なくなりそうで、中途半端なものになるのでは?」という気がして、「エロで頑張った、
MintCUBEもここまでか…」と、思っていたのが、いい意味で裏切られた格好だ。

抜きゲーだと、声優ものは結構ありがちです。声優ということでエッチな言葉を言わ
せようとか、邪(よこしま)な感じで展開するのが定番でしょう。
最近だと、やきうぶの『妹がエロゲー声優だったんだが』(妹ゲイ)とかもそうで、

これまで声優物は、あくまでも
エロいことをするための
ギミック的な使われ方でした。


(ただ、『妹ゲイ』は、エッチシーンがねちっこくて面白いぞ。絵の可愛らしさも極上だ。
そして、おぅんごぅるの「やきうぶのブログ」のコメント返しも、「とな恋ブログ」を彷彿と
させて最高だ。) やきうぶスタッフブログ

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来栖 祐果子(グランドクルス)の、「ゆかこけっこー朝ですよらじお~」で、彼女による
主人公への告白シーン。『PRIMAL×HEARTS2』ばりのネトゲバレとか、声優ならではの
彼への告白とか、中々良く出来たストーリーです。不快な部分もなく、無理なくかつ無駄
がない。ちなみに、深夜3時という放送時間で、ルートによっては生放送ということですが、
18歳未満は夜22時までしか働けないことはここに書き記しておこう。(18歳以上です!)


それが、ここまでガチに声優という
職業に迫ってくるとは!!


がっちり声優業界を取材してきたからこそのリアリティ。雰囲気だけの上滑りではなく、
ひとつの業界について調べつくしているからこそ、ここまで立体的な物語に仕上げたのだ。
味噌汁がタダで飲めるスタジオがあるとか、台本がぶ厚すぎて、鈍器のように見えるとか、
お腹が鳴らない様に、ダイエットも兼ねて収録前は茎わかめを食べるとか、細かいデティールも、
作品の「本物」さに一役買っている気がします。

スタッフの拘りも半端ないです。後述する「エリソデ」ラジオでも言っていましたが、
収録が始まる時に、声優みんなで「よろしくお願いしまーす」と言うのですが、
そういう業界のしきたりみたいなものまで再現して来るのも驚きですが、なんと、
新人とベテランで、微妙に言葉の出だしを変えて来ているんですよ。
新人は勢いよく即座に、ベテランは貫禄を見せて少し遅らせてとか、

ホント、「良く見ているなぁ」と、
感心させられました。


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この作品の唯一の残念なところは、絵があまり上手くないところでしょう。首と体の
バランスが合っていなかったり、上記CGのように、エッチで感じているはずなのに、
顔の表情が乱れていないとか、もっと差分を増やさないと、テキストとの整合性が
おかしくなる。今までのCUFFS塗りとも違うのも面食らうところだ。


主人公のイモウトの永倉 小夏にしても、他にはない特異な声が評価されて、
新人なのに役を貰えてしまい、「努力が必ずしも報われない」という、
この業界の現実を見せてくるとか、うならせる部分が多く、

声優あるあるネタが満載
なのに圧倒されてしまいました。


共通ルートで、いつみがお仕事が無くて、知り合いの紹介で朗読劇に参加してしまい、
演劇方面の仕事をしてみようとするところとか、「あぁ、あるある」という感じでした。

お友達繋がりだと無給になってしまうという、この業界の悪いお約束の再現といい、
直にお客さんの反応がもらえる演劇に志向してしまい、声優という本業を忘れて
スケジュールを空けておかなくしてしまう危険性とか、この『人気声優のつくりかた』の
音響監督までもが唸らせるほどの真実をエロゲで見せて来るとか、中々できることでは
ないでしょう。

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いつみがポコティンという役を演じるにあたって、役作りをするのを茶化す卵衣の図。
彼女もカエサルと一緒に戦車に乗っていたはずなのに、攻略できないのは非常に残念だ。
『人気声優のつくりかた』というタイトルでも、一人くらいは声優でなくてもいいではないか。
(それにしても、とうとうフルプライスで、攻略ヒロイン3人とかになってしまったのね。)


それでいて、シナリオの中で、恥ずかしい言葉を彼女たちに言わせて羞恥を誘うとか、
ちゃんとエロゲらしい、えっちなギャグもあるのです。
箸休めに笑わせておいて、シナリオを進めていくと、もっと上手くなりたい、もっとこの
業界で成功したいという情熱があふれて、

彼女たちの成長物語に昇華させてくるとか、
友情、努力、勝利的なサクセスストーリーは、
素晴らしいものがありました。


このリアルさは、出演していた声優さんたちからも感じていたようです。
くすはらゆいが「私のこと見てたの?」と言うくらい、驚きをもって迎えられたようで、
この作品の再現度の凄さを理解する上でも、

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多くの人が聞いているであろう、エロゲユーザーなら必聴のラジオ。CUFFSという、
エロゲメーカー主催なのに、仙台 エリの名前で出演とか、もう隠す気ないですよね。
このラジオは、『ヨスガノソラ』再放送記念で、当時の声優を呼んで特集をやったり、
音泉の全年齢版テイストにはない、濃い内容の回もあり、聞き逃せない。

「エリを正してソデまくるラジオ」

「エリを正してソデまくるラジオ」の
第32回から第35回まで行われた、
『人気声優のつくりかた』のヒロイン
による座談会は、必ず聞いて
おいた方がいい。


ゲーム発売前に個別ルートの展開を話すという、大いなるネタバレがある
信じられない暴挙に及んでいますが、この作品の「真実度:78%」というのが
本当であることが良く分かります。
このラジオは、しばらくすると消えてしまうので、お早めに聞いておいた方が
いいのですが、ヒロインみんなが、「ここまで再現したのか」というネタが物凄く、

「3年くらい前までは、一年間で一本しか仕事がなかった」(くすはらゆい)
「上手く収録できずに、後日に録り直しになり、消えてなくなりそうな気持ちに…」(奏雨)


とか、現実にあったことをシナリオに織り交ぜているように思えます。
あまりにも彼女たちがエリソデラジオで話すエピソードと、ゲームの内容が
被りすぎているので、スタッフは、各ヒロインから声優にまつわる話を聞き取りをして
シナリオを書き上げたのではないかと疑うほどのシンクロ率でした。

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来栖 祐果子ルートの転換点。ネットの悪意に影響を受けて精神的にまいっていくのですが、
実際にネットの「貴重なご意見」の大半が根拠のない悪口ばかりなので、見る必要もないし、
自分の信じた道を行くのが正しいのだ。


ハッキリ言って、恋愛パート以外の
声優の部分は、すべて真実では
ないでしょうか。


想像にしては、あまりにも真実味がありまくりです。

ところで、一年間で一本しか仕事がなくても、楠原さんはminoriのおかげで救われ
ましたし、おなじような境遇の杏花とかも、ぱれっとで救われたのですから、
人はどうなるか分かりませんね。

このほかにも、エリソデラジオでは、血だらけになりながら、初めてのエッチシーンの
収録をした奏雨とか、口の中に大きいものが入っている感じで収録していたら、
「(主人公のは)もっと大きいよ」と言われるくすはらゆいとかのエピソードがあって、
エリソデラジオの出演者座談会は面白かったです。

また、普段の放送でも一緒にやっていた、CUFFSの広報、かたひとのことを、
せっかく本人が名前を隠しているのに、仙台さんは彼の本名である「森さん森さん」と、
何度も言ってしまうとか、『Angel Beats!』の竹山みたいで笑えました。

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多分、サンタナにでも追われているのでしょう。脇を固める声優陣も非常に豪華だ。
まぁ、『ガルパン』の声優を好みで集めたのでしょうが、こちらの脇坂シュトロハイム
徹心なんか、ご先祖様はスターリングラードで壮烈な戦死を遂げたはずで、現代の
彼にも誇り高きドイツ軍人の血が流れているのだろうか。


本来エロゲは「この物語はフィクションであり…」という、男の妄想が詰まった、
架空の世界のはずなのに、これだけの実際にある内容を詰め込んだことで、

ノンフィクションエロゲという、
新たなジャンルが生まれちまった!!


いつみシナリオは、準所属の声優さんが努力で成功を掴む王道ストーリー。
小夏シナリオは、いきなり正所属という幸運を掴んだものの、経験の少なさで、
迷いながらも自分なりの道を探す自分探しのストーリー。
祐果子シナリオは、既に売れていながらも、売れているからこそのプレッシャーを
克服し、新たな芯の強さを得るストーリー。


『人気声優のつくりかた』OP曲「虹色ミライ」 遥 そら
ここのスタッフは仙台 エリをエロゲに導いた張本人たちだけに、
遥 そら一押しですね。下手ですよ、他のブランドがキャラソンでしか使わないのに、
よくもまぁ、スタッフからの愛情を強く感じますよ。


どれも話が被らず、話を通してヒロインの
成長を語るとか、シナリオが段違いに
面白かったです。


この面白さは、そのままアニメやドラマの脚本に使えそうな気がするくらいです。
このシナリオを書いた、双葉 亮一、夜村 卓の二人の前作、『恋する彼女の不器用な舞台』、
『間宮くんちの五つ子事情』 の時は、もやっとしたシナリオと、あまりにも普通なエッチシーンで、
凡庸な作家というだけでしかなかったのに、今作は、確かな取材力から来るリアリティのお陰で
物語に説得力が生まれ、すんごく良いシナリオになったのです。

そんなわけで、延々「このエロゲは凄い」という事を述べてきましたが、
取りあえず、一本、エリソデラジオで言っていた理想のメインヒロインであろう、

瀬能 いつみルート、
行ってみましょう。


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ようやく掴んだ仕事が次々とダメになり、やけくそになるの巻。こうやって、ヒロインが
酷く落ち込むのは見ていてつらいものがありますが、そんな落胆するヒロインを主人公
が全力で助けようとするところに惚れるのです。「どうして、この子は主人公のことを好き
なのだろう?」という、最初から好感度MAXより、彼の言動によって恋をするようになると
いう、恋愛する上での説得力が生まれるのです。(辛い出来事が重なることが、)
「あるんだなこれが。」奏雨談


さて、瀬能さんです。

学生声優として『こえでおしごと!』をするものの、次第にお仕事もなくなり、
努力して声の幅を広げたのが評価され、遂に、『プリキュア』のヒロインに…、
というのは、

まんま、仙台 エリさんの半生では
ないですか。


流石ノンフィクションエロゲ、抜かりない。

人は誰でも一本は傑作を書けるものです。
自分の半生を書けばいいのですから、自分の事だから、現実味を持った説得力のある
物語を書けるでしょ。
そういった意味では、現実の声優さんの半生を描くというのは良いアイデアでしょう。
その内容で仙台さん本人が出演しているのですから、本人的にもOKなのでしょう。
サクセスストーリーですから、別に悪いことを書いている訳じゃないですから。

ただ、仙台 エリみたいに、結婚して旦那と娘と分譲マンションに住むという、
人生のサクセスストーリーを実現させている人は、そんなにいないんですよね。
星咲 イリアとか、橘桜とか、大手メーカーのヒロインに抜擢されても、結局は
消えてしまう例もあり、ゲーム中でも語られていましたが、

人気を維持するというのが、
いかに大変なことか。


仕事がなくなってバイトするとかの話も描かれていたりと、
「苦労人、瀬能 いつみ」というのが、序盤の出だしになります。

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これが、バカップルというものだ!腹筋しながら、ご褒美が貰えるという、体力と恋愛、
両方同時に叶える、画期的なトレーニングなのだ。こんな斬新で愛のあるシーンを考えつく
だけでも、良く考えているなぁと思います。


そんな中、仕事が次々とキャンセルされてしまい、仕事が全然ない中で、
必死でトレーニングを重ねるいつみ。
そんな彼女に的確なアドバイスで支えるのは、我らが主人公、永倉 啓人。

彼女が思わず演劇の世界にに行ってしまうのを阻止し、事務所の力で役を友人に
取られるという中で、雨の中飛び出すいつみを全力でつかまえてキスで黙らせるという、
我々には到底不可能な偉業を達成し、二人は付き合うことになるのでした。

いつみルートは、他のルートと比べて、
バカップルシーンが多く、エロゲとして
非常に満足でした。


別に他のルートがダメなわけではないのですが、
ミントキューブと言えば、前作、『あま恋シロップス』が、思わずビジュアル
ファンブックを買ってしまうくらいに、すんごいエッチだっただけに、そのテイストを
残してくれているのが嬉しいのです。

彼女だけ下着姿を見られることに始まり、上記CGの「至福の腹筋キス」とか、
練習という事で、公園で子供たちがいる中で彼女に恥ずかしいセリフを言わせてしまうとか、
ごく自然に、彼女との楽しくも愛溢れる恋愛を楽しむことが出来るのでした。

特に、感心させられたのが、

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寮の友人に騙されて、彼との初デートでアダルトシップに入ってしまう女子 校生、いつみ。
ガチの声優業界の話という真面目な話の中で、エロいことを差し込む才能に脱帽でした。
アニメ声優の話ですけど、ここはエロゲ。声優さんにエッチなことを言ってもらいたいでしょ。


アニメ声優の話なのに、ちゃんと、
エロゲにも対応しているところ。


遥 そらという声優自体、おしとやかな正当派キャラ以外にも、Clochetteの
『ここから夏のイノセンス!』の久万里 寿みたいに、卑語全開で大声で喘いでいたりも
するのだから、(キャラ崩壊ですか?)

「カップルになったら、とんでもなく淫乱でござった。」というのもギャップ萌えだったかも。
前述した、やきうぶの『妹がエロゲー声優だったんだが』の淫語攻めのエロさとかと比べると、
やや淡白ですけど、十分エロいし、実用には耐え得るものと認定いたします。
例えば、上記CGで、役作りのためにアダルトショップに入る二人ですが、

ここで、とんでもないことを
彼女は言うのです。


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元は、演技で妖艶な先生役を振られ、役作りのための大人演技なのですけど、
こういった、急に素に戻るのに心がキュンキュンするのです。もうこの時点で
エッチしている二人ですから、恥ずかし気ながらも、エッチに積極的な彼女に
ドキドキです。


「生いっちょー」

えぇ、これが最近の高校生の普通のセリフなのでしょう。(くそー。)
何ちゅうか、恋人というものは、こんな「うわわわぁぁ」な会話をしているものなのか!
こういった、演技の中に本音が漏れる(しかもエッチに。)という部分とか、
恋愛ゲームしているなぁと、思い知らされたのでした。

ドキュメンタリーにも、癒しは必要です。

そして…、

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意外と見落としがちですが、下着が毎回違うものを身に着けているのも注目です。
シンプルでいながら、それなりにリアルな感じの肌触りと言いますか、「こんな
感じの下着あるな」という雰囲気が良いのです。それにしても、最近の作品は
卑語もそのまま修正なしで書かれるのね。


そして、そのままホテルにGO。

こういう性欲が抑えられなくて、「若さゆえの過ち」をしてしまうとか、
勢いでドンドンえっちというのがエロゲらしくて良いのです。
童貞をこじらせて、魔法使いから妖精へと変化し、既に人であることを止めた
自分としては、男女の性交渉はどのようなものか、全ては想像で埋めるだけでは
あるのですけど、こういった迫力のある、おっぱいは見ていて飽きないですね。

ちなみに、このデート、役作りも兼ねて
いるので、スマホで今までの会話を
録音しています。


それが巧妙な伏線になるとは、単発でエッチシーンを終わらせるのではなく、
話の筋に絡めるとか、エッチシーンは別の人が書くような、軟弱なライターにはない
プロのエロゲライターの意地を見た気がしますよ。

こうして、先生役も無事終了。
以前演じていた幼 女役が効を奏し、一話だけゲストで出たポコティンというキャラもヒットして、
次第に彼女にも仕事が回ってきたのでした。

そんな中、寮のメンバーがいなくなった隙に自慰をする主人公。
しかし、散々いつみの体を知ってしまった彼には、寮にこっそり密輸していたエロ本では
もう抜けず、以前録音したいつみとのエッチ音声で抜いていたところ、

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ヒロインの自慰行為を見てしまうのは、エロゲでは鉄板ですけど、逆パターン
というのは、純愛ものでは珍しいかも。全日本どM協会専務理事(今作った)
としては、見られて興奮という、おつな展開に拍手を送ろう。


彼女が戻ってきた。

収録が思ったより早く終わって、寮に帰って来ていたのでした。
主人公はヘッドホンをして行為に夢中だったので、いつみが来たことも気づかず、
肝心なところを見られたのでした。

「こんなエロ本に私が負けた」とか、勘違いしている彼女に啓人は「以前録音していた
のを聞いて…」と、訳を話して、遂に、突拍子もない提案をするのでした。

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これが、これがヘッドホンエッチだ。以前録音した自分のエッチな声を聞いて、
更に興奮度を高めるとか、中々に上級者向けな展開だ。今までこんなエッチシーンは
殆ど経験していませんで、非常に新鮮なトキメキを与えてくれました。


いつみに以前録音していた
二人のエッチシーンを聞きかせながら
エッチをすることに。


良く思いつきますよ。
やっぱり、プロのエロい人は違うのですね。

前にCUBEで出た、『間宮くんちの五つ子事情 』が、せっかくの萌え抜きゲーなのに、
あまりにも普通な、プレイヤーの予想を超えないエッチばかりで、凡作となってしまった
のとは、格段の違いがあります。よくぞ成長したものです。

なお、エッチシーンは各ヒロイン5回と、まぁ、普通なのですけど、

一回のエッチシーンで2回戦ありと、
比較的濃いのが魅力的でした。


頑張っているんですよ。
真面目な声優成長物語の中で、エロゲらしさは保っているのです。
唐突にエッチシーンになるのでもなく、「あぁ、愛し合っているな」と感じる、
まさに、純愛ものとしての面目躍如なのです。

こうして、仕事がなくて不遇だった、瀬能 いつみも段々お仕事が増え、

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彼女の演じ分けの上手さがアニメスタッフにも評価され、本来違う役でオーディションを
受けたのに、メインキャストに大抜擢されたのでした。少女向けのアニメとか、まさに、
『プリキュア』で名を馳せた仙台 エリそのもの。前述しましたが、これは、仙台 エリ本人の
サクセスストリーなのです。続編は、遂にアニメの仕事もなくなり、エロなしでHulotteの
『With Ribbon』の出演から始まる“人気エロゲ声優のつくりかた”が始まるのでしょう。


遂に、少女アニメのメインキャストに。

彼女の持ち前の努力家としての一面と、寮のみんなの温かい励まし、そして、主人公、
永倉 啓人の華麗なるサポート、みんなの協力あっての成功でした。
主人公も彼女に影響を受け、元役者から声優を目指して再スタートを切ることに。
そんな、声優というライバル同士でも、ギスギスしなかったのも良かったですよ。

とにかく、この作品、徹底した取材に裏打ちされた説得力のある話が素晴らしい。
それでいて、ラブな恋愛模様も、がっつり入っているのだから、非常に良く出来た作品でしょう。
絵のへぼさから遠慮するには、あまりにも惜しい良作です。
自分が傑作と評して疑わない『ころげて』とか、『はれわた』も優れた取材のたまものでしたが、
取材力だけならそれに匹敵するものがあったでしょう。

もちろん、『ころげて』や『はれわた』とかと比べると、全体的にこじんまりとしていて、
そこまでの大作感はないのですけど、凄く良い物語でしたし、プレイしていて清々しい
爽快感がありました。まだ一月の作品しか出ていませんけど、

間違いなく、今のところ、
今年のベストエロゲですね。



MintCUBE『人気声優のつくりかた』×Hulotte『神頼みしすぎて俺の未来が
ヤバい。』コラボレーションムービー


このブランドは、CUFFSが『Garden』でしくじって以降、Sphereとか、
CUBEとかいろいろサブブランドがありますけど、
基本的にはみんな一緒でしょう。あまり違いが分かりません。

そんな中、同サブブランドの
Hulotteから3月に新作が出ます。


前作、『嫁探しが捗りすぎてヤバい。』が、主人公が努力をせず女性を虜にする
ただのイケメンであり、前々作の、レベル0の主人公が、「彼女を作る」という、
途方もない夢を達成するのとは真逆の酷さだっただけに、過去作の反省が
生かせているかどうかが鍵でしょう。

多分見た感じ、名作、『妹のおかげでモテすぎてヤバい。』を超えないだろうという
気はします。
ラノベでもこんな長いタイトルは使わなくなってきましたし、無理にシリーズ化しなくても
いいかなと。

『妹ヤバ』であった、最後は神の力ではなく、
人間の努力と根性というのがあれば、
少しは変わるのですけどね。


まぁ、絵は相変わらずいいので、期待しましょう。


『人気声優のつくりかた』



『アイカギ』 感想

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ラストシーンより。どうしても構図的に『CLANNAD』の古河 渚を思い出してしまう。
ただ、二人で生きていくことに、そこまでの決意があるわけではないので、『CLANNAD』の
ような「感動」とまでは行かなかったなぁ。でも、大いにイチャラブがあるのは認める。
こんな、何気ない日常、送りたかったでしょ。
(『CLANNAD』風だからと言って、この作品の主人公の名前が春原というのとは関係ない。)


うーん、エロゲらしく、とても愛溢れる
作品だけど、それ以上ではない。


エロいし主人公のカノジョ、小鳥遊 汐栞の、ぼんやりした優しさが最高に可愛く、
実にこちらの保護欲をくすぐる最良の、まさに理想のカノジョなのですけど、
二人で手を取り合って生きていくことを決意するまで昇華してはいないなぁ。

『アマカノ』とかもそうでしたけど、あざらしそふとのコンセプトであろう、恋愛至上主義
というのは悪くない。むしろエロゲとはそうあるべきだと思いますが、それだけだと、
ビジュアルノベルではなくなってしまうのだ。

愛の先にある二人の絆というところまで、
描き上げているのか、


『アマカノ』とかは、周囲の協力とかもあって、かけがえのない二人の絆まで
描いていたのが良かったのです。(特に、プラスでの結婚までの流れは凄い。)

今作は、価格が税込み3,024円と、ロープライスということで、いろいろと省力化が
目立ってしまい、二人きりの空間という点は良く出来ていても、「一緒にいたい、その先へ」
という、ストロベリーなノーツまでは行かなかったと思います。

アイカギ001
低価格作品はヌキゲーと被るジャンルなので、ゲーム開始一秒後からエッチシーン
というのは、意外性があって大正解でしょう。表情差分も多めで、最初に来る驚きの
表情とか、ちょっと普段見られない変わった表情を見られるのが、お得感があります。
(なお、この段階までは、主人公の妄想シーンです。)


例えば、fengの『彼女のセイイキ』なんかは、主人公をエロ執事にしてしまうことで、
性 奴隷的なエッチを繰り返してヌキゲーとしての激しい武人の要望に応えつつ、
最後には、孤独をこじらせて心を壊していたヒロインを救うべく、主人公は一度彼女に
別れを告げて一人奔走するとか、シナリオ的にも唸らせる感動があったのです。

単に同棲ラブラブ(ル)というのでは、
作品単体として成立はしにくいかなぁ。


幼馴染であったのに、思春期に入ってお互いを意識してしまい疎遠になっているところを、
偶然主人公が一人暮らしをすると聞いて、「では、一ヵ月お試しで、私と一緒に住む?」とか、
別にエロゲはファンタジーだから、そんなあり得ない理由でもいいのだけど、

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足を怪我をしてしまい、主人公、春原 望の服を引っ張りながらついていく汐栞。
絵は抜群にいいんだ。この微妙に恥ずかしがっている表情とか、塗りの美しさも
あって最高だと思うのですよ。この段階では好きと言えないでいるのが初々しい。


やはり、

「今はあまり話さずに疎遠になって
しまったけど、今でもあなたの事が好き」
という部分は、もっと丹念に描いてほしかった。


あまり印象に残らずにあっさり流しているのが勿体ない。
低価格だからか、モブも声なしで、いまいち盛り上がらない。無理に二人の交際を
隠さないで、友人の手助けとかがあっても良いと思ったよ。
二人だけだと話が広がらない。困ったときには人の助けが必要でしょう。

この作品は、同棲時点のドキマギ感と、その後の二人仲良く新婚気分なラブラブが
ポイントなのだろうけど、「たまらなく、あなたのことが好き」という、思わずニヤニヤしてしまう
エピソードが少ないかなぁ。イベントの度にプレゼントを渡して来るけど、物で満足するのは
初心者のすること。

アイカギ014
練習も兼ねて、主人公も料理を作ったりするのだけど、「彼氏が自分のために…」ということで、
感じ入ってしまう彼女の心情に、胸がキュンキュンするのです。
(※なお、この作品は安定の萌えゲーなので、『セイレン』の常木さんみたいに、突然彼女が
料理に目覚めてスペインに修行に行ったりはしませんので、安心してほしい。)


せっかく、クリスマスから年末年始、
バレンタイン、受験と、イベントが
目白押しなのに、そのイベントを駆使した
サプライズがあんまりないのが惜しい。


主人公らが何らかの形ですれ違いが生まれた時に、友人の助言と協力で、
クライマックスである主人公の受験を乗り切るとか、全員で合格の胴上げと、
同時にプロポーズとか、華やかな演出がないと…、あまりにも地味だ。
イチャラブだけで押し切ったのは、ライターの限界かなぁ。
オチがつかないのは、ビジュアルノベルとしてどうかと思うよ。

そんなわけで、一応簡単にシナリオ解説と、オチがつかなくても、
ラブラブな感じは良く出来ているので、そのあたりを書いてみましょう。

アイカギ007
部分部分は本当に素晴らしい、恋愛映画のワンシーンみたいな豪華な絵がいっぱいなのは
嬉しいところ。単にエッチシーンてんこ盛りだけでは、純愛要素を期待して買った層への
満足感に至らないからね。クリスマスの告白というコンセプトは良いのだよ。
あとは、主人公がもっと彼女をエスコートしていれば完璧だった。リアルにキョどるのは
エロゲ主人公としてはスマートではないですから。


一ヵ月お試しで同棲という展開から、一週間でムラムラが止まらなくなって、合体。
こうして、二人のDeep Love Diaryな恋人日記が始まるのでした。

クリスマスで遂に告白後は、推薦で決まっている汐栞と同じ大学に進むために、
今から猛勉強をしながら、彼女がサポートしつつ、二人の時を過ごすということで、
2,3か月程度という、主人公の受験までの短い期間のお話になります。
彼女から掃除の仕方などを教えてもらいながら、彼女の下着にドキドキしたり、

はじめての二人暮らしに戸惑う所が、

新婚さんみたいな感じで、
これには十分萌えさせて頂きました。


アイカギ015
学園ものとしての要素も多少はあるので、家では「望」と呼び捨てなのに、学校では「望くん」
とか言って来るとか、俺だけ特別な感じが出ていて、そのスペシャリティな部分が己の独占欲
を満たしてくれます。「見られちゃうかも」という緊急事態に動揺する彼女の表情とか、実に、
実に、たまりません。


この小鳥遊 汐栞さん、本当に心から優しい雰囲気醸し出す人で、高校三年生で、
既に母性をふんだんに放って来るお人なのです。

膝枕で耳かきとか、

男の理想的な情熱をごく自然に出して来る
人なので、ホント、いちいち可愛らしくて、
素直に好き。


ちょっと慌ててみたり、家ではリラックスしてメガネを掛けてくるとか、風呂掃除では
水着とか、意図していないのに、非常に萌えなポイントが多くて、その点では最高でした。
普通、メガネなんて、メガネ着脱ON/OFFがあるべきところでしょうが、完璧超人でない
彼女らしいおとぼけな感じが出ていて、無理して着脱の有無を図らなくてもいい気がします。

そして、感極まって、遂に…、

アイカギ008
アイカギ009
彼女が肉感的なのも、男の理想が詰まった感じで良いのです。現実を忘れさせてくれる、
極上の悦楽な世界観がここにはあります。そう、家に帰れば彼女が出迎えてくれる、
最高ではないか、最高ではないか。(胸に髪がかかるのは、触手みたいで嫌だけど。)


エッチの時も恋人つなぎしながらとか、本当に信じあえた二人ならではの空間があって、
「あぁ、恋人ってこんな感じだろうなぁ」と、永遠に還らない青春に遠く思いをはせるのでした。
以前にも書きましたが、我々は永遠の捕らわれ人、二度と一般社会に復帰してはならないのだ。
一般社会には戻れない道に来てしまったことは、決して忘れてはならない。

現実世界では、我々はJKの横に
勃つだけでも犯罪なのだ。


そんなことをしたら、匂いを嗅がれただの、盗撮されただのという嫌疑をかけられて、
警察からは不審者出現の一斉メールが送信され、街はパトカーや白バイが走り回り、
防災無線では不審者情報が流され、上空にはヘリが旋回するという、リアルハリウッドスター
を体験することになってしまうのだ。

アイカギ010
エッチ後のピロートークもしっかりあるのは有難い。以前、『スキとスキとでサンカク恋愛』
で、ラブラブで良かったのに、エッチ後のピロートークが殆ど省かれているのを見て、
「分かってないなぁ」と落胆したものです。やっぱり、フタリの距離感が一番縮まる瞬間
であるベットの中というのは、愛を確認する上で非常に重要だと思うのです。


しかも、それで個人情報の塊であるPCやスマホの中身を覗かれたらと思うと…、
ぎっしり詰まった数あるエロゲはもちろん、エロ漫画や二次エロ動画を見つかった日には!!
「違うんだ、二次元が好きなだけで、惨事元なんて興味もないんだ」と言っても、
誰も聞いてもらえないだろう。

だからこそ、こんな日常を送りたかった
という妄想を存分に叶えてくれる、
この手のゲームは最強なのです。


ビジュアルノベルとして、シナリオで見てしまうと、物語のオチがつかないというのは
大いに不満であり、「アイカギはいいぞ」と言ってしまったことにやや後悔はしてしまう
のですが、一緒に暮らしているというのは、非常に愛を感じて心が温かくなるのです。
劇中、たまに一人で家に帰ってくると、寂しいと思ってしまうとか、中々やってくれる。
彼女サイドの視点変更描写も、彼女の主人公への愛を感じられて素晴らしい。

アイカギ012
一緒に住んでいるからこそ、見てみたい欲求を押し出して、思わず主人公のモノを出して
しまうとか、これで結構エロい子なのも、エロゲらしくて良かったです。
教室で見られるスリルを味わったり、ホテルで看護婦のコスプレとか、いろいろと頑張って
エッチの豊富さを出しているのは、評価ポイントでしょう。


ただ、気になるのは、デバック
しきれていない未完成具合か。


ハッキリいって、ここのスタッフは、もう少し一般プレイヤー目線でプレイし直すべき
だったでしょう。最初にあったエッチシーンの前戯絵で、シーン中、何度もおっぱいが
露出していたり、服を着ていたりと、明らかなスプリクトミスがありました。

他にも、地の文では下着に手を入れていないのに、絵では既に下着に手を入れていたり、
絵とテキストが合っていないのも随所に見受けられ、盛り上がっている最中に困惑すること
しきりなのです。

安いから手の入れ方に限界があるのかもしれませんが、オートでプレイしても
一日かからないショートシナリオなのだし、デバッグが出来ていない時点で、
『アマカノ』超えは難しい。総合力でもロープライスなりの不十分さは感じますな。

この作品の性格上、彼女と思い余って
イロイロとヤッているときに、
??な演出ミスは、とても残念です。


特に、


『アイカギ』オープニングムービー 「奏-Sou-」 大島はるな
楽曲的にも絵的にも、これからどんな心躍る同棲生活が送れるのか、
トキメキが止まらない良オープニングでしょう。出来れば、ラストにも
エンディング曲が欲しかった。そうすれば、少しでも話に締りがある
ラストになったろうに。


オープニングの音量が小さすぎる。

これ凄いがっかりです。

全然聞こえない。思わずコンフィグで、ムービー音量の調節ができないのか
探してしまったよ。
ゲームにとってのオープニングなんて、作品の顔でしょうし、そこを蔑ろにするとか、
何のためのオープニングなのか、せっかくの愛のある良く出来たムービーだけに、
凄く勿体ない。

あと、音楽を聴くモードがない。

ちょっと、目を疑いました。

アイカギ018
一緒にお風呂とか、以前は着替えるのにも別々で(でもその恥じらいが良い)、
お互いもっとラブラブしたいのに意識しすぎていたのが、遂にここまで
オープンに互いの心情をあけすけに曝け出すようになりました。
まぁ、おっぱいの作画が変ですけど、ヌメるような愛を感じるでしょ。


CG、回想、音楽の3つはデフォでしょう。

立ち絵鑑賞とかいらないけど、上記3要素は絶対です。
なまじ、いいBGMが多かっただけに、CGを鑑賞しながらリピートで音楽を聴くのは、
彼女との愛の記録を振り返るにあたって、必ず必要だと思います。

既に修正パッチが出ていますので、もう一回くらいはパッチを出してくれるのかな。
『アマカノ』とかを出しているブランドとは思えないほどの省力化体制なのは、
大いにがっかりなのはありました。
なまじ、絵とイチャラブは極上なので、細かいところが目についてしまうのです。
アイキャッチではなく、やたら白で場面を飛ばすのもどうかな。

同人だったら許されても、商業なら最低限の
ストレスフリーで行きたいものです。


もっとも、ついつい、「思っていたのと違う」というのがあって、辛口コメントが出てしまい
ましたが、「恋人っていいよねー」と、実感できるエピソードの連続であることは間違い
ありません。

朝起きた時に彼女が横で寝ているとか、既に起きて朝食を作っているとか、恋人ができる
という事は、そんな、よくある日常を体現できるのだと、改めて思い知ったのです。

アイカギ020
このタイトル絵だけでお腹いっぱいでしょうし、まさに絵の勝利でしょう。
こんなボロアパートに、こんな美少女がネギ持って微笑みながら振り返り、
しかも、その手にはアイカギが!という、たった一枚の絵で日本人の夢を
叶えた傑作絵でしょう。この絵に完全にやられましたよ。


正直、彼女の家に居候というより、「俺んとこ来ないか?」という、
「One Night Carnival」を期待する方が良かったでしょう。
主人公主導でグイグイ彼女を引っ張る方が男らしさが感じられ、ただ流されるままの
ストーリーよりは、シナリオにメリハリがついたと思います。

それに、確かに、「こんな二人で共感できる、愛のある毎日を送りたい」という部分は
最高でしたけど、甘すぎるだけだと胸やけがしてしまう。
塩キャラメルでも塩大福でもそうでしょうが、

甘いだけではなく、
少しスパイスを効かせた方が、
甘さが引き立つと思うのです。



『こいびとどうしですることぜんぶ』オープニングムービー「こいびと☆アクセント!!」fripSide
『アイカギ』が思ったよりな感じだったこともあり、未だに色褪せない傑作。
豊富なエッチだけではなく、「二人で生きていく」ことを丹念に描き切ったのは、
今でも光り輝くものがあります。マイナーな良作というのなら、真っ先にこれを挙げる。
『こいびとどうしですることぜんぶ』 Sirius 2007年11月30日発売


てっきり、『こいびとどうしですることぜんぶ』みたいな、高校生カップルが初めての
経験に戸惑いながらも、二人して乗り越えて愛をはぐくむことの素晴らしさを描くのかと
思ったのですけど、イチャラブだけに終始してしまうのは、この作品のライター、
もみあげルパンRの限界かもしれないなぁ。

ライターなら、ここぞという時に、
プロとしての作家性を見たいものです。


「この作品で、自分はこんなことをメッセージで伝えたい」という作家としての
個性を見たかった気がしますよ。
そんなわけで、前回、『アイカギはいいぞ』と、「ガルパンはいいぞ」的に言ってしまった
責任を痛感し、同棲ラブラブ(ル)なシチュは最高ですけど、シナリオに締りがないことを述べて、
ここらでドロンさせていただきましょう。

ちなみに、『ガルパン』に拘るなら、今月は主要キャラ全員、『ガールズ&パンツァー』
の登場人物で固めた、『人気声優のつくりかた』の方に軍配が上がるのかな。
もっとも、あれ絵も酷いし、そんなにエッチにならないからなぁ。

『アイカギ』、いい萌え同棲ものでしたけど、
次回は多少の物語の起伏が欲しいと存じます。


あざらしそふと5th PROJECT「アイカギ」



『SuGirly Wish』 上良 朱音

ヒットミーはどうかな
「戯画の萌えゲーは全てダメ」という定説を覆すことはなるのか、敢えて腰砕けなタイトル
にする当たり、よほどの自信がなければ出来ない芸当だろう。遂に、遂に、来るのか?
『キミの瞳にヒットミー』 戯画 2017年1月27日発売
 『キミの瞳にヒットミー』

1月の新作のレビューだと思った?残念、まだ届いてもいません。
今月の新作は、『星恋*ティンクル』とか、『らぶらぶシスターズ』、『人気声優のつくりかた』、
『リアルエロゲシチュエーション!』、『キミの瞳にヒットミー』など、わくわくする萌えゲーが
目白押しです。どれもメジャーブランドならではの傑作ではないにしろ、この寒い冬を温かく
する作品群ばかりで、

「1月から始まったな」
と言う感じです。


フルプライスが遂に税込み一万円の大台に乗り、ちょっと一般人には手が出せなくなりつつ
ある中でも、まだまだ新作を出してくれるのは、ありがたい限りです。
もっとも、その一万円を超える金額に限界を感じているのもあり、『不運と幸運と恋占いのタロット』
とか、低価格萌えゲーも盛んに出されるようになってきました。
ユーザーは使い方に合わせて、高価格帯と低価格帯のハイローミックスをする必要にせまられて
いるのかもしれませんね。

アイカギはいいぞ
今月のロープライスの筆頭として、大いに期待したい一枚。どうだい、心が躍るような
イラストだろう?3,024円で、こんな素晴らしいエロエロな彼女と楽しい毎日が送れるのだ!
エロゲ、エロゲ万歳!! 『アイカギ』 あざらしそふと 2017年1月27発売
 『アイカギ』はいいぞ

特に今月の低価格の中では、
『アイカギ』に注目です。


エロゲは、永遠に還らない青春を振り返る恋愛ツールだと思っている身としては、
こんなボロアパートに、こんなカノジョが家に来てくれるとか、まさにファンタジーであり、
ジャパニーズドリームではないですか。

恐らく、二人で手を取り合って生きていく姿に感動を覚えた傑作、
『こいびとどうしですることぜんぶ』に匹敵するラブラブと感動を与えてくれるに違いなく、
大いに期待したいのです。

いずれにせよ、昔はロープライスといえば、ヌキゲーのためだけだったのが、

ロープライスでも結構いい作品が
出てきたことも、最近のエロゲ界の
傾向でしょう。


しかも、「エロゲは特典で買う」から、「エロゲはダウンロードで」という傾向もあり、
フルプライスも、うかうかしていられないぞというのはあります。
ただ、気になるのは、ダウンロード販売が主流になると、過去の中古作品が
蔑ろにされるのではないかという懸念を感じるのです。

ダウンロードですと、一覧でパッケージを手に取って見るという、
中古探しの醍醐味がなくなってしまうのです。
やっぱり、実際に手に取って愛でたいではないですか、お気に入りの彼女だけに。

エロゲの良さの一つに、過去の作品を振り返って楽しめるというのがあると思うのです。
今回、新作ラッシュの中で、敢えて過去の作品に光を当て、

時代が変わっても、受け継がれる
想いがあることを述べていきたいと
思います。


シュガーリー019
長嶺 美栗ルートのラスト。まんま、『ピュア×コネクト』の道明寺 萌美と同じオチだけど、
この手の作品に手の込んだオチはいらないですからね。フツーに恋愛していればそれで
いいのよ。これで、「実は、この世界は死後の世界で…」とか言われても困るでしょ。
(個人的には、長嶺 美栗はイメチェン前の方が個性的で好きです。)
『Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-』 HOOKSOFT 2016年12月22日発売


そんなわけで、完全に歴史の中に埋没している作品を再発掘のコーナー、はじまりです。
HOOKソフトと言えば、昨年12月に出た、『Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-』が好評
でしたが、擬人化というのがどうしても受け入れられなかったのでした。

『アメニティーズ ライフ』の(ス)麻帆とか
中々いいキャラで面白かったのですが、
人間と恋愛したいです。


もっとも、「擬人化がないと、ただのSMEE」になってしまうことは疑いなく、
HOOKらしさを残した結果の産物なのでしょう。

ほんと、HOOKのスタッフは、擬人化に並々ならぬ情熱があるようで、この『SuGirly Wish』
でも会話の中で言って来ますからね。一切擬人化とは関係ない恋愛ゲーなのに、
サブの会話の中に、「最近街で自分が信号機やら校門だとか言う変な女の子がいて
困るって!!」とか言ってくるのです。
「そこまで…」という、余計なことだと思わないでもないです。

シュガーリー012
チョコボンボンで酔ってしまい、思わず本音をダダ甘で漏らしてしまう所に、激しい萌えを
感じます。普段寮長としてツンツンしていても、何かの拍子で可愛い本音が見え隠れとか、
使い古された古典的な内容だけど、でも、そこがいい。王道は常に不変なのだ。
『SuGirly Wish』 HOOKSOFT 2011年9月30日発売


と、いうことで、『SuGirly Wish』の話に行ってみましょう。 

HOOKといえば、純愛です。

「純愛ものは俺に任せろ」と言わんばかりの、恋愛に特化した萌えゲーを数多く生み出しており、
傑出したものはないとはいえ、安心して楽しめる、愛あふれる作品つくりに定評があったのです。
今回の『SuGirly Wish』も、「純愛の伝道師HOOKSOFTが送る」という、大仰な宣伝文句を言っている
だけに、中々の恋模様を楽しめるのはあります。

ただ、HOOKの作品は塗りがいまいちで、その辺りは、Lump of Sugarに負けているかなぁという
気はします。『MeltyMoment』くらいまでは何とかなっていたのでけどなぁ。

やはり、美少女ゲーは絵が命だから、

シュガーリー001
「私、歯医者さんに行かなくちゃいけないのにー」な感じのツンデレ娘、遊佐 胡桃ですが、
最初はツンツン後はデレデレというのは、定番だからこその魅力があるのだ。このキャラ
に関しては塗りも素晴らしく、かなり、良い。是非とも攻略してほしいキャラクターだ。


そういった意味では、この『シュガーリィ ウィッシュ』は、2011年発売にしては、やや平面すぎる
塗りはあれど、背景にしろ、キャラの立ち絵にしろ、「まだ綺麗に見える」程度にはなっているかと
思います。

塗りの美しさとかなら、クロシェットの作品とかに一日の長があるのでしょうが、
あそこまで極彩色の塗だと目が痛くなる感じなのですよ。
アニメ塗りみたいな平坦にすると行きすぎですけど、

適度な目に優しい塗りというのは、
長いこと彼女を見続けていくには
必要だと断言します。


もう少し陰影をつけてというのはありますが、このくらいの塗りでいいと思うのです。
まぁ、この『SuGirly Wish』は立ち絵とCGの絵が一部違うとか、作画の乱れは気になるところ
なんですけどね。上記胡桃のCGを見てもそうですけど、特に横顔になると「誰?」な気はしますが、
そこは想像の目でカバーするとしましょう。やっぱり愛って大事だよね。

シュガーリー002
残念ながら、この作品の中では、上良 朱音の絵が一番塗りも悪く、色々と別人なんですよ。
『PriministAr -プライミニスター』くらいから作画の崩れは少なくなってくるのですけど、
「そういうもんだ」という、おおらかな気持ちがないとイケないでしょう。新品ならともかく、
今では中古で2,480円(ゲーム博物館)ですから、大した問題ではない…、はず。


で、前置きが大幅に長くなってしまいましたが、上良 朱音です。
主人公(主人公は先輩も後輩も攻略する関係上、2年生と相場が決まっている)
の一学年上で、先輩という事です。女子寮の寮長として、頼れる先輩という事です。

そんなオトコの存在すら感じさせない彼女が、主人公が新たに男子寮の寮長となった関係で、
二人の中は急接近、

朱音は無意識におっぱいを主人公の肩に
乗せるという高等テクニックを駆使して、
主人公はあっさり篭絡。


すっかり彼女に夢中になり、二人は付き合うことになったのでした。
この辺りは結構丁寧に描かれていて、割とハマれたなぁと思います。
朱音にしても、段々彼のことが気になって、一人で悶々と悶えるところとか、
ひたすら可愛い。

シュガーリー008
ガーリートーキングより。どうしてもゲームの主人公目線で進行していくので、主人公が
いないときの乙女の会話というのを聞く機会は少ないのですが、こういった形で、実は、
この時はこんなことを想っていたんですというのは中々に萌えます。特に、この朱音は
心情を表に出さない感じの人なので、この秘密の会話が効果的に出ていると思います。


シナリオの随所に、彼女の心情を
見ることのできる演出があるのは
非常に良かったです。


そう、こういう事なんですよ。

「恋愛の法則は押したり引いたり」ということで、彼の前ではそっけなく振るまっていても、
「ほんとは、こんなにも彼のことが好きなのー」というのが前面に出てくるのがヒットでした。
表と裏の顔をうまく使い分けて見せてくれたかなと、彼女のことを理解する上で、大いに
ためになりましたよ。


こんな感じです。ゲーム中は背景にCG絵は付かないのが残念ではあります。
SuGirly Wish 手作りムービー Vol.04 朱音


そして、二人は付き合うことになったのですけど、
お互い忙しくすれ違いが生まれ、「彼は自分のことが好きではないのでは」という
妄想も生まれてしまい、彼のためにもお菓子を作ることに、
しかし、そのお菓子の香り付けに使う材料の中にお酒の成分が入っていたみたいで、

その香りを嗅いだ朱音は…、

シュガーリー005
ギャップ萌えです。とうとう、人前でも乙女になってしまい、周囲を動揺させるのですが、
そこが可愛く、彼女の純真さを見るようで、心がキュンキュンするのです。ガーリートー
キングと、簡単に酔って自分をさらけ出してしまうのが彼女の好感ポイントなのです。


酔って、乙女な部分を
さらけ出してしまうことに。


一応、みんな高校生だから、飲酒は作品のふんわりとした雰囲気を壊してしまうでしょうし、
女性はお酒を飲むべきではないと思うのですよ。(喫煙なんて論外)
エロゲは男の理想郷なのですから、彼女の“セイレン”さを損なうことは避けたいはずですから。
こういった、「においを嗅いだだけで…」としたのは正解でしょう。
そして、二人はお互いの誤解を解き、体の繋がりを得ることに。

シュガーリー006シュガーリー007
ちょっと表情がなぁ。感じている、恥ずかしがっている差分が少ないのがあるのと、
絡みを描く上で、胸の張りはあっても柔らかさまでは表現しきれていないのはある。
おなじHOOKの『HoneyComing』とかよりは、まだましでしょうし、「心の目」の力を
借りざるを得ないのか。


彼女が自分の気持ちを整理するためもあって、主人公に抱かれるのですが、

回を重ねるたびにエロくなって行くのは
大いにそそられました。


先輩だから、私がリードしなくちゃ的な感じがあって、気持ちを確かめることから、
純粋に気持ちよくなりたいからと気持ちがエロく変わってくるのが分かって、
エロゲらしくていいと実感するのです。

PSP版の、『シュガーリィ ウィッシュ -Limited-』では得られない、
恋の記録は誠にラブラブで良かったです。
ただ、純愛ものだから仕方ないのですけど、もっとねちっこくても良かった。

HOOKソフトが「睡眠導入ゲー」などと
呼ばれていたのは、シナリオが平坦で
起伏が少なかったことが挙げられます。


出逢って恋して結ばれてと、恋愛シミュレーションらしく淡々と進んでいくのですが、
確かにラブいのですけど、階段の踊り場というか、一旦休める部分がないのがあります。
サブブランドであるSMEEの方は、序盤でギャグで笑わせておいて、一気にかけがえのない
二人となる恋愛の部分を程よくブレンドしていて、その、ただ甘いだけではない、スパイスの
ふりかけ具合が絶妙だったのです。

シュガーリー009
デート中にポッキーゲームをしてしまうの図。ラブラブな恋人展開は結構あるのですけど、
あまり印象に残らないのは、見せ方が下手なせいだろう。この情景なら正面からの絵より、
彼と彼女の両方を斜め横から写して、ボッキーが段々なくなって来て、遂に二人は…、
という二人の距離感を魅せるべきだろう。(相変わらず絵は別人だ)


HOOKは恋愛特化型なので、「あー恋がしとうございます」という恋愛欠乏症の御仁にとっては、
またとない大好物なのでしょうが、ユーザーは男なのに、無理に宝塚に拘ってみたりとか、
若干ずれているなぁという気がしました。

もっと、こんな楽し気な恋愛エピソードを
目いっぱい詰め込んで、エッチも濃厚でと、
期待したいところですが、


それって、最近のエロゲの流行そのものでしたね。

この当時はこのくらいの恋愛で良かったのでしょう。
思えばエロゲも遠くに来たもんです。長年繰り返してきている内に、
「もっと過激でエロいものを」とユーザーが追い求めているのを敏感に
取り入れているのかもしれませんな。

そんな二人の恋模様は続いていくのですけど、なぜか主人公が彼女を避けて
いるような感じになり、朱音も彼のそっけない態度が気になりだして、

遂に、「どうして私を避けているの?」と、
彼女から問いただすことに。


シュガーリー016
彼女が望んでいるロマンテックなレシピは、「百万回目のプロポーズ」なので、
何回でも自分のことを好きと言ってほしいという、実に彼女らしい乙女な感じが
良く出ていると思うお話でした。不安な気持ちを一瞬で吹き飛ばすプロポーズでしょう。


結局、1,2年生で上級生を歓迎する
サプライズパーティーの準備のために、
彼女を喜ばそうとしていたのでした。


とりあえず、どさくさ紛れに彼女へプロポーズもして、めでたしめでたしと。
大勢の前で告白もしたことで、皆からの祝福もされて幸せなエンディングでした。
このくらいのシリアスでいいでしょう。一昔前にあったダメゲーだと、
ヒロインがど不幸に遭って、主人公が助けるとかありましたけど、
自分の好きな子が嫌な思いをするとか、不快感が募るのですよ。

初めての恋なのですから、互いの気持ちが分からなくて戸惑って、

悩んで悶々とするのが青春ぽくて、
ライトな感じが、気軽に楽しめる恋愛
としては効果的だったでしょう。


こうして、朱音先輩は一足先に大学に進学し、主人公も先輩の後を追うために
受験勉強をしつつ、主人公の卒業後は、一緒に住もうとするところで幸せに終わるのでした。
特に起伏もない、印象には残りにくいものはありますが、
無駄なシリアスがない分、先輩との恋を目いっぱい満喫できたのはありました。

このくらいの内容で、この作品に
関しては十分でしょう。


甲冑先生とかいらないです。笑えませんですから。
その分、もっと、ラブとエロを増やして欲しかったことは、記録にとどめておきましょう。


『SuGirly Wish』  オープニングムービー 「恋のレシピ」 真理絵
真理絵の歌にしては、軽やかな感じが珍しく、作品の持つ甘い感じを良く生かした
良曲でしょう。これからどんな恋が彼女たちと繰り広げられるのか、ワクワク感が
止まらない。キャラクターも妹がウザい以外は、幼馴染、不思議ちゃん、ツンデレと、
中々に面白げな特徴があって、大作に飽きたところに、ちょっと口に含む甘いお菓子
的に楽しんでみてはいかがでしょうか。


上良 朱音ルートに関しては、あまりにも変化がなさ過ぎて、
他のルートの方が際立つ恋人気分を味わえるような気がしますが、
安心安定の「かわしまりの」ということで、

オーソドックスなHOOKを楽しめる
という点で、またとない良シナリオ
だと思います。


別に、強烈なインパクトのあるゲームばかりでなくてもいいはずです。
エロゲは本来、恋愛シミュレーション。
女の子と恋をするツールなのです。

なので、ラブラブな雰囲気を甘ーく
堪能できるのは、素晴らしいことだと、
確信するのですよ。


シュガーリー017
エピローグより。男のファンタジーであるエロゲで、どこまでリアルにするのか
非常に悩ましい問題だろう。「こんな、こんな彼女が欲しかった」と、無念の臍を
噛むくらいで丁度いいのかもしれない。前述しましたが、大作ばかりがエロゲ
ではない。たまには箸休めな作品もいいではないか。


作品のタイトルでもあるシュガーリー
というのは、女の子の甘い部分を
特徴づける重要なワードです。


以前紹介した、『Sugar+Spice!』などもそうでしたし、最近ですと、
来月発売される『しゅがてん!-sugarfull tempering-』とかもそうでしょう。
女の子=砂糖のような甘さというのは、我々が永遠に追い求めるテーマなのかもしれません。
この作品は、後の『Strawberry Nauts』と比べると、ワンランク落ちるのはあるのですけど、

それでも、『SuGirly Wish』は、純粋に女の子と
恋する至高の物語であり、恋愛の教科書的な
良さがあると思うのであります。


何しろ中古で3千円以下と安いですから。
コストパフォーマンスとしても最高ですよ。
おススメです。


SuGirly Wish ~シュガーリーウィッシュ~ 2011.09.30発売予定!



『アマカノ+』 高社 紗雪

アマカノプラス026
結婚して2年が経ち、ようやく行われた披露宴。町のみんな祝福されて迎えることが、
どれほど嬉しいことか。結婚式場ではなく、和菓子屋で披露宴を行うというのも、
いかにも彼ららしくて、そこがいいのだ。極上のCGの美しさに惚れ惚れします。
(ちゃんとSecond Seasonのメンバーも登場します。)


これはいい。
恋愛シミュレーションの
理想形である。


自分にとってエロゲは、“可愛いあの子とイチャイチャしたかったでござる”という、
『失われた未来を求めて』、恋愛避難民が辿り着いた安住の場所なのです。
なので、こういった、恋愛に特化したシナリオというのは大好物です。

特に『アマカノ』は、二人だけの世界というものを非常によく表現した傑作であり、
恋人同士だけが感じられる世界観というのが素晴らしい。長野の雪に囲まれた
冬の情景というのも、閉ざされた感じが、より二人の空間を密着させるようで、
作品のラブラブな雰囲気にベストマッチしていたのです。

たった、ヒロイン3人、8千円台としては、あまりにも少ないヒロイン数なのに、
一人一人の恋愛模様をしっかり描いているためか、満足感は非常に高かったのです。
その、『アマカノ』が多くの人の人気を得て、まさかのファンディスクですからね、
これは期待しない方がおかしい。

冬休みを彼女と共に過ごすには
最適な作品と言えたでしょう。


アマカノプラス002
夏祭りに一緒に来て、花火を見上げる上林 聖のご尊顔の美しさと来たら!今回は
背景絵が大変に凝っていて、北陸の街の情景が旅をしていることを認識させ、
いつもとは違う雰囲気を存分に満喫できる。常に愛を感じるストーリーも見事でしたけど、
素晴らしい旅作品でもありました。


おかげで、何事もない日常でも、寂しくない、寂しくなかったぞ。
『アマカノ』本編が冬の物語であったので、今回のファンディスクは夏の物語ということで、
恋人になった二人で金沢の温泉地まで旅行に行き、その地方での夏祭りを味わいつつ、
お互いかけがえのない関係になって行くことを再認識して来るあたり、ちゃんと恋愛して
いるなぁと、改めて思い知らされたのでした。

やっぱり、エロゲは恋愛が
基本形なのです。


単に、「エッチなことがしたい」というだけではないのですよ。
やはり、そこには愛がないとね。彼女のことが好き、彼女のことをもっと知りたい、
そんな情熱があればこそ、彼女への思い入れの深さとなって、のめり込む要素と
なるのです。(二次元の話です。)

エロゲは、AVみたいに女優のインタビューは飛ばされて、絡みだけが取り上げ
られるとのは訳が違う。多くのエロゲは、性欲処理が目的ではないのです。
ヌキゲーがエロゲのスタンダードにならないのは、そこに愛を求めているからなのです。
ワクワクするような冒険ものもいい、アクションものでもミスタリーものでもいい、
でも、エロゲなのだからエッチシーンは必ず必須でしょうし、

エッチがあるなら、そこまでに至る過程と、
何より、愛を感じないとイケません。


アマカノプラス007
付き合ってからも、ずっと、いつまでも主人公のことを想っていてくれる、そんな安心感
のある愛を感じる星川 こはる。我々には永遠にあり得ない世界、だからこそ輝かしくも
美しい世界なのだ。せめて、せめて画面の中だけは思い描いた世界を味わおうではないか。


『アマカノ』は、そういった恋愛という部分を良く考えられていて、ただひたすら彼女との
恋物語を味わい尽くすことを念頭に作られているのが凄いのです。
超能力も魔法も、時空を超えるようなことがなくても、エロゲの基本である恋人との愛に
特化することで、ここまで見事な作品が生まれるのです。

「あぁ、この子、俺のことが本当に
好きなんだなぁ」という満足感が
得られるのは、凄く貴重なことだと
思うのです。


エロゲは漢の理想郷。
だからこそ、現実にはあり得ない理想的な彼女が、温かく迎えてくれなくては
ならないのです。こんな無原則に我々のことを愛してくれる女の子なんて現実には
いないことは分かっている。でもね、エロゲに我々にとってのリアル(クソゲー)な
風景なんて見たいとも思わないでしょ。

だって、エロゲは辛い現実を
忘れさせてくれる娯楽(神器)
なのですから。


こんな恋愛がしてみたかった、こんな彼女が欲しかった、そんなねじ曲がった
切なる想いが凝縮した結晶、それがエロゲなのです。
そんな愛を感じられる『アマカノ』は素晴らしい、最高の愛へといざなえる神器
なのです。(私は正常です。)

アマカノプラス010
ゲーム開始序盤から、いきなりケッコンしてしまうのは、このルートだけ。背景を使い
まわさないといけない関係から、みんな同じところに旅行に行くのは仕方ない中で、
ヒロインそれぞれ少し違うシナリオ展開にしているのは大いに評価したいポイント
でした。ヒロインごとに違ったシナリオにするのは、出来そうで中々できないのですよ。
(例:ダルセーニョ。)


と、妄想をたっぷり仕込んだところで、今回のメイン、高社 紗雪に行ってみましょう。

やはり、黒髪ロングはいい。

赤は情熱の証とか、ピンクは淫乱とか、エロゲでは定番属性があるのですが、
「黒髪は清楚」、これは外せない要件です。
当ブログの応援バナーも可能な限り黒髪ロングの子を入れているのですが、
清楚な女の子は、まさに男の理想ですから。
特に、この高社 紗雪は、絵に描いたような純粋和風美女なので、そういった
オトコの理想が詰まりに詰まり切った、真の清楚感を感じるのでした。

神社の娘で巫女というのが、また彼女の処女性を高めていて、
慎ましやかで控えめな感じが、我々の性的欲望を嫌が応にもエレクトさせてくれます。

そして、何より、

主人公(我々)のことを、「だんなさま」と、
言ってくれるのが嬉しい。


何たる謙虚、何たる 純真さ。この、一歩引いた男を立てるところが昭和、旧世紀の
しきたりと言いますか、古風な面が非常にそそられるのです。
旦那様ですよ、だんなさま。言われますか、そんな清い言葉、心の底から主人公の
ことを想い慕っているからこその言葉なんですよ。
普段から美しい日本語を使っているからこその、自然体の言葉なんですよ。

アマカノプラス012
何と、この『アマカノ』、アニメ化もされています。当初、上林 聖編と星川 こはる編のみの
発売が、人気に応え、高社 紗雪編まで発売に至り、なんと、今年1月6日には、驚きの
『アマカノ 特別編』がリリースされることに!超高品質な原作準拠の作画とエロが凄い。
『アマカノ 高社紗雪編』 メリー・ジェーン  2016年11月18日発売


この作品は、ゲーム開始時に名前を入力するので、デフォルトネーム、
須賀川 勇希のままでもいいのですが、

自分の名前を付けて、作品の世界に
入り込むのが正しい作法と言えるでしょう。


『LOVELY× CATION』シリーズみたいに、ヒロインが名前を呼んではくれませんけど、
自分が入っているなと感じられるのがまたいいんです。

もちろん、須賀川 勇希のままなら、ヒロインが「勇希さん」とか言ってくれるのですけど、
自分のための恋愛ツールとして見るならば、自分の真名を入れるべきです。
しかも、今回の『アマカノ+』では、名前の入力時のシチュエーションが、凝っていて、
卒業証書の名前確認であったり、喫茶店で予約した時の名前であったり、
大学からの郵便物であったりと、「良く作っているなぁ」と、軽く感動させられるのです。

この作品の主人公は、たまに顔出しがあって、現実の自分とのギャップに
悲しい気分になりますが、

あまり出しゃばらず、能動的に
動く感じではないので、ウザがられる
感じもないのが良い。


特に特徴がない、プレーンなのが高評価です。
これで、ヒロインそっちのけで、問題を解決するような一人無双の状態だと、彼女と
「ラブラブしたいお!」という、切ない欲求を満たす上で大いに障害になること、
間違いなしでした。

シナリオ偏重の作品ではないですからね、この場合の主人公は癖のないのがいい。
『暁の護衛』の朝霧 海斗とか、『千の刃濤、桃花染の皇姫』の鴇田 宗仁みたいに、
「彼でなくては世界は救えない」というのではない、誰でも、この世界のどこかで当たり前に
繰り広げられていることに対して、個性のある主人公はいらないのです。

アマカノプラス011
二人だけの新婚旅行で、ごく自然に混浴とか、新婚さんらしくてニヤニヤさせられます。
この距離の近さが、今までの彼らの付き合いの長さを感じられて、いいんだなこれが。
それにしても、巫女服がないと、同じピロ水絵の傑作、『あおそらストライプ』の支倉 美里を
思い出すね。『あおそらストライプ』の、「パイロットとコパイロットの協力で、まくってしまった
彼女のスカートを彼女に気づかれずに軟着陸させろ!」的なシーンは最高でした。


おっと、つい、『アマカノ』シリーズの素晴らしさを語ってしまい、話が脱線した。
高社 紗雪との愛の逃避行に戻らねば。

ゲーム開始直後、高校を卒業したのと同時に主人公はプロポーズして、

見事紗雪の同意を取り付け、
彼女の実家である高社神社で挙式。


披露宴は行わなかったものの、紗雪の白無垢姿は、正に和風美人の模範。
(その際に、紗雪の父親も、過去に主人公に意地悪したことも謝ってくれる。
あれは後味悪すぎだったからね。)

新婚旅行も、「海外だと落ち着かないから、日本で」というあたり、いかにも彼女らしい
性格がよく表れていて、「黒髪ロングは清楚」という一面を程よく表しているでしょう。

そんな、つつましくも愛らしい二人ですが、

恋人ではなく、夫婦だからこその
距離の近さが絶品です。


一緒に住んでいるはずで、いろいろ所帯じみた部分を一切排除して、恋人以上の関係に
なっている感じが凄い出ていて、実にいい気分にさせられます。
やっぱり、新婚はこうでないと。
一歩下がって旦那様を立てているような、そんな奥ゆかしさに惚れるのでした。
一応、結婚した時に、主人公の呼び方を変えることが出来るのですが、
ここは、紗雪ならではの「だんなさま」を変える気はありません。

そして、二人で海に行ったときに、汗で紗雪の下着が透けているのを見た我らが主人公、
さりげなく彼女を隠すようにプールの更衣室に連れていくスマートさ。

アマカノプラス016
最初は透ける服を隠すだけだったのが、当然のように行為に及んでしまうの図。
そして、野外のお約束で、人が近づいてくるのに動揺してしまうピンチ。
この、見られそうな瞬間に締りがきつくなる感じがドキドキしてそそられます。


そして、和風美女なのに、
かなりの好き者なのが、
興奮度を高めてくれます。


こんだけ、清楚な雰囲気を醸し出しているのに、エッチの時は積極的という、
そのギャップに萌えるのです。
受け身でいる時もあるのですけど、自分から主人公のモノを…というのが、
こんな子が、こんなにもエロいのか!という驚きになり、エロゲとしての激しい武人(我々)
の熱い需要にも適合するのでした。

そして、『アマカノ+』での紗雪の回想シーンは6回と、純愛ものとしては中々に回数は
キープしているものと思います。
ファンディスクとして考えると、このエッチ数はやや少ない気もするのですが、
エッチすることだけが恋愛ではないですから。

エッチシーンは愛を確認する手段としては最高に有効ですけど、一緒にいられることの
幸せ、一緒に体験していくことの喜びも大事だったりするのです。

『アマカノ+』は、エッチだけではない、
愛情を感じられるエピソードが
また秀逸なのです。


アマカノプラス024
結婚して、割と早く子供も生まれるのですが、純愛ものでは結婚式で終了がデフォなのに、
この作品は、その後の二人の関係もじっくり描いてきていて、恋から愛に変わり、家族の絆
に至るまでを描き上げてくるのが凄いところです。以前、『アマカノ+』のことを、ミニ『銀色、
遥か』と述べましたが、それくらいの内容のある作品でした。


たとえば、紗雪と結婚して、子供も生まれて月日が経ち、主人公が年始の仕事で忙しい中、
深夜に仮眠をとる前に妻と子供を一目見ようと家に帰って来た時に、たまたま娘のおしめを
替えていた紗雪と会うのですが、

彼女がひとこと、

「美雪にお年玉をもらってしまいました」
とか言うんですぜ。


普通は、深夜に子供がぐずって、起きておしめを替えなくてはならないとか育児ノイローゼを
発症してもおかしくない、イライラが募るところでしょう。
それなのに、紗雪さんは、娘のおしめを替えることで、「新年直後に主人公と会えたのだから、
これは美雪(娘)のおかげ」と考えるとか、何たるプラス思考。主人公への愛情を感じる一面
なのです。

結婚しているのだから、別に普段から顔を合わせているはずなのに、常に新鮮なトキメキを
主人公に感じているとか、結婚してもなお、主人公への深い愛情を感じるます。

この結婚していても、夫への愛情を
失わないところに激しく惚れるのですよ。


現実には、子供が出来たところで、妻から母になってしまうので、夫のことは顧みられなく
なるのですけど、彼女はずっと、これからも主人公のことが好きなのは変わりませんから。
作中でも紗雪は、「だんなさまの好きと、娘との好きは違う」ということを言っていましたが、
その愛情を感じることができるエピソードが随所に出て来て、良い作品だったと思い知ら
されるのです。

アマカノプラス017
二人で旅行に行った先での愛を感じる名シーン。どうだい、うらやましいだろう。理想的な恋愛、
こんな人生を送りたかった…。という、切ない感情を真っすぐに受け止めてくれて、この作品が、
最高級の恋愛シミュミレーションを味わえるという所以なのです。


ちなみに、今回の『アマカノ+』は、夏編と未来編の二つの構成で成り立っていて、
夏編で恋人(紗雪編のみ新婚)としての付き合い、未来編で、結婚までの過程、
(紗雪編のみ子供との家族関係)と2部構成になっています。
このあたりは、恋人から家族までの過程を追った傑作、『星織ユメミライ』とか、『銀色、遥か』を
世に送り出した、toneworksを参考にしたのでしょうか。

月日の移り変わりを示すアイキャッチが、何となく、『銀色、遥か』なんかと似ています。
ラブに特化している以上、『銀色、遥か』みたいに、壮大なシナリオにする必要もないし、
そのエッセンスだけ似せる分には大いにありでしょう。

もっと、こんな恋愛を丁寧に描いた
作品が増えるといいですね。


特に、高社 紗雪編は、ゲーム開始でいきなりケッコンしてしまうことから、
その分、恋人から家族になるという部分を描いていて、他のヒロインとはまた違った
雰囲気を大いに楽しめました。

もちろん、他のヒロインがダメとは毛頭思いません。
徹底的にベタ惚れしてくる上林 聖だって最高でしたし、子犬のようにくっついてくるくせに、
将来のことをちゃんと考えてくる星川 こはるだって、高い魅力にあふれていました。

ですが、

この、高社 紗雪の健気さと
主人公への真摯な愛のある気持ちは
高度なものがあり、この作品一番に推すのです。


アマカノプラス028
これから生まれてくる子供たちにも人を好きになって変わっていくことの素晴らしさを
伝えていきたいという、彼女の気持ち、しかと受け取りました。巫女姫と呼ばれ、
周囲から隔絶された感じだった彼女も、ここまで変わっていくことが出来たのです。
(だから、エロゲで生まれる子供は、娘だって決まっているんだから!)


終盤で、紗雪が主人公へ、自分を変えてくれたことへの感謝の気持ちを伝えてくるのですが、
『銀色、遥か』の時も書きましたが、相手への心からの「ありがとう」を伝えてくるのが、
光り輝く美しさに彩られているのです。

こういった、

相手への感謝の気持ちを忘れないで
いるのが、プレイしていて、
まことに心地よい。


結婚して、新婚旅行して、子供が生まれて、もっとこの素晴らしさを伝えたいから更に
子供を産んで…、そんなごくありふれた、今日もどこかで当たり前に繰り広げられているであろう
毎日が、実は、かけがえのないものなのだと、改めて実感させられるのです。

当たり前の、ごく普通の物語なのに、
なんでこんなにも癒されるんだ!!



『アマカノ+』オープニングムービー  「あいのうた」 Duca
相変わらず、いい曲を出して来る。二人だけの空間に心を躍らせて、これからどんな
大切な出来事が始まるのか、そんなトキメキを感じさせる楽曲だろう。


彼らのおかげで世界が救われたわけでもなければ、地上の覇者として天下を統一したわけでもない、
平凡な、そう、平凡な日常があるだけである。

でも、

彼らの愛の軌跡は本物であり、
称賛するに値する愛と絆が
そこにはありました。


普通に生きることが、いかに大変なことか。

道を踏み外した自分にとっては、彼らの姿が眩しすぎて、神々しさすら感じてしまう。
彼らにとっては感情の赴くままに、普段通りに生きているだけだろうが、
その普通が難しいことなのだ。

だからこそ、エロゲをする意味がある。

アマカノプラス020
見よ、この蛍の舞う華麗な情景を。こういう美しさがあるからエロゲはやめらない。そして、この後、
花火が打ち上げられて、一気に背景が変わるのも、場面転換の抑揚としては最高である。
ちなみに、ここでのBGMは、橋本 みゆきの「こころに響く恋ほたる」をお願いしたい。


永遠に手に入れられない、輝かしい日常だからこそ、
エロゲでしか味わえない現実があったのだ。

今日も、そして、明日も、リアルな現実に会うため、
エロゲ(神器)を愛でる作業は続くのです。


何か、紗雪のストーリーを紹介するはずが、個人の妄想日記と化してしまった気もしますが、
「人生を綴る物語」なのだから、ま、いっか。

それと、今回はファンディスクだけあって、今時珍しくミニゲームとかもあって、
かなーり遊び倒せます。『アマカノ』クイズとか、マニアックで面白いです。
適度なボリュームもあって、2016年最後を飾るには、最高のプレゼントでしたな。
3月には、アペンドパッチも出ますから、このシリーズ、まだまだ期待できますよ。


あざらしそふと4TH PROJECT「アマカノ+」

鷲宮神社に初詣(エロゲ的に)

DSC_0061.jpg
鷲宮神社といえば、関東でも最古の神社として知られ…。ということになっていますが、
2007年にアニメ化された、『らき☆すた』の影響で、一気にアニメ神社の聖地として、
確立されました。あれから10年の月日が経ちましたが、未だに多くの巡礼者が訪れて
いるのでした。


さて、年も明けまして、

皆様におかれましては、
もう2,3本はエロゲを
買っている頃だと思います。


年末はもちろんエロゲ三昧なのは変わりありませんでしたが、
12月発売の中では、当然才女がニートになっていしまう、『初恋サンカイメ』も
それなりに良かったですけど、『アマカノ+』も中々でした。

『アマカノ+』は、ファンディスクなのに、割とボリュームが多めで嬉しい誤算でした。
本編が冬だから、長野から金沢に移動しての二人きりの夏をエンジョイするかと
思いきや、その後の結婚までの流れまで追って来るとか、ミニ『銀色、遥か』みたいで、
予想以上の良さがあり、ピロ水の癖のある絵さえ気にしなければ、良作認定でした。

ただ、こんな晴れわたる空(より高く)の中、せっかく正月にどこも行かないのは
勿体ないので、またまた外出してみたのでした。

と、いうわけでアニメの聖地として
有名な鷲宮神社に来てみました。


本当に通な人たちは、コミケ3日目に参加し、一度家に帰って戦利品を置いてきた後、
その足で鷲宮神社に初詣というのが通例でした。
そこまで頑張ってしまう人は今では少なくなってきたのかもしれませんが、
数あるアニメの聖地でもここは別格な気がします。

DSC_0060.jpg
参道にある多幸焼(タコ焼き)の店頭。柊姉妹で店が見えない。この聖地の成功は、
地元商工会と、鷲宮神社の協力あってこそでした。特に、神社という古くからの伝統に
拘るのが基本な人たちが、アニメという下世話なジャンルに理解があったのは非常に
大きいでしょう。


この鷲宮神社がアニメヲタの
聖地となったのは、地元の人たちの
支援があったればこそでしょう。


未だに『らき☆すた』のキャラクターグッズを地元商工会議所が作成し、
コスプレ大会や神社内の出店の出店など、深夜アニメというマイナー作にも
かかわらず、町を挙げての盛り上げ方で、今の人気を保っているのだなぁと
実感するのです。

アニメ、『らき☆すた』の放送が始まる前は、3が日の初詣客の総数が17万人だったのが、
2008年は30万人、2009年は42万人、2010年は45万人、2011年以降は47万人と、以降、
昨年も47万人の初詣客をキープしており、すっかり北関東の参拝所として安定した感じ
がします。

DSC_0089.jpg
地元で作るオリジナル商品の数々。もちろん、美水かがみの書下ろしだ。一時的な
盛り上がりでなく、継続して活動しているからこその有難さ。鷲宮は、たまに還りたく
なるものがあるのです。聖地というのは伊達じゃない。


この鷲宮神社に匹敵する聖地とすれば、『ガルパン』の聖地である大洗がありますが、
大洗と比べても神社しかないミニマムな鷲宮で、ここまでの盛り上がりは凄いと思います。
この神社はごくたまに行きますが、神社に併設されている喫茶屋もあるので、休日はアニメ
同好者の集まりがひそやかにあったりと、アキバのような派手さはないですけど、そっち系
が集う聖地であるのでした。

たまに、休日にここに行くと、痛車とかも停まっていて、コスプレをして鳥居の前で撮影して
いたりとか、ほほえましい光景が見られるのもここならではでしょう。

『らき☆すた』オリジナル商品の展開とか、
アニメ放送から10年を経ても新作が出る
のが凄い。


『らき☆すた』がなかったら、ほんと何もない過疎の町でしたからね。
振ってわいた特需の火を絶やさないようにしていた人たちの努力に感謝です。
ほんと、アニメの効果は凄かった。
漫画原作では春日部周辺のことはあっても、鷲宮のことはほぼなかったですし、
アニメのテンポの良さと、電波な印象あふれる楽曲の巧みさの効果は、未だに
語り草でしょう。


懐かしいなぁ、もう10年前か。無意味な言葉の羅列でも、何か凄いインパクトがある、
畑亜貴の歌詞の凄さの妙でしょう。 アニメ『らき☆すた』OP曲 「もってけ!セーラーふく」


『けいおん!』とかもそうでしたけど、あんな何もない原作を、神アニメにまで変えてしまう
京都アニメーションの演出は本当に神がかっていました。良質な作画だけなら、他の
プロダクションもあるけど、ここまでテンポよく次々と次の絵を持ってきて、印象に残る
楽曲を付けてくるとか、癖になる面白さがありました。

特に『らき☆すた』は、既存作のパロディが多くて、例えば、『涼宮ハルヒの憂鬱』に同じ声優、
平野綾が出ていることから、メイド喫茶の泉こなたの声が、急に涼宮ハルヒの声になるとか、
ちょっと面白かったです。
他にも、『イニシャルD』のドリフトとか、妙に凝っているのも良かったです。

と、いうわけで、散々エロゲから
離れてしまいましたが、『らき☆すた』で
エロゲ展開と言えば、



アニメ『らき☆すた』15話。初代『ダカーポ』のOPムービーを、そのまま泉こなたに
演じてもらった、奇跡のシーン。でも、楽曲が『ダカーポ』のアニメ版の主題歌と
したのは、大人の事情なのだろう。ここは、yozuca* さんの「ダ・カーポ ~第2
ボタンの誓い~」をかけてほしかった。


初代『D.C.』、ダカーポのオープニングを
アニメで再現してきたことでしょう。


2002年に、初代『D,C,』(エロゲ)のOPの再現というのが重要なのです。
2003年に、PS2で『D.C.P.S』(一般作)が発売されますが、敢えて、
一般作のOPではなく、エロゲ版のというのが凄い衝撃的だったのです。

このアニメ『らき☆すた』が放送されていた当時、2007年ごろは、
まだエロゲも二次元媒体の中では一定数の人気を保持していたことの
表れでしょう。

今だと難しいよなぁ。

アニメ『ダカーポ』自体は、何度も続編が作られるなど、アニメの中でも
評価されていたけど、今のご時世だと、そこまでの一般的な知名度を
獲得できる作品は…ないからなぁ…。

DSC_0062.jpg
キャラアニとか、編集プロダクションのパワフルプロダクションとかが『らき☆すた』
関連のグッズを売っていました。もっとも、初詣だから、家族連れがほとんどで、
あまり売れていない様子。いくら人が多くても客層が違うのかな。


そんなわけで、鷲宮神社の話に戻ろう。

3年くらい前から初詣に合わせて
キャラアニが積極的に商品展開を
していて、なぜか『グリザイアの果実』
とコラボしていたのでした。


なぜにアニメ化されたとはいえ、『グリザイアの果実』なのか分かりません。

風見雄二が自分探しをしていたのなら北海道でしょうし、日下部麻子のところなら、
山梨のどっかでしょう。埼玉で、鷲宮とか、何かあったっけ?という気がしますが、
元々、『らき☆すた』は、何かのパロディをするのが基本だったから、その一環程度
なのでしょうか。

DSC_0063.jpg
『グリザイアの果実』のメンバーと制服を変えて写っているという事でしょうが、
周防 天音と榊 由美子とかだと分かるまで多少の時間が…。うまく美水かがみ
絵にコンバートされていて、これも可愛いですけど、まるで別人。


メインの出店は、ミニ熊手(2,000円)と、
新年を飾るには丁度いい縁起物でした。


遠方からの土産に、一本買っておいても良かったなぁ。
なんか躊躇したんですよね。惜しいことをしました。

で、キャラアニブースの側面には、『グリザイア ファントムトリガー』の布幕が
張られていて、新作への宣伝も十分と言ったところでした。
隣のブースで食べた肉そばの箸袋にも、『ファントムトリガー』のイラスト入り
でしたからね。

『グリザイア ファントムトリガー』は、「全年齢」というグリザイアの根底を覆す、
非常に重要な決断がなされていて、残酷な描写とかが抑えられてしまうのではないか
と危惧はしています。

DSC_0064.jpg
キャラアニブースでの『グリザイア ファントムトリガー』の布幕。
新作への対応も抜かりなしと言ったところか。鷲宮は『らき☆すた』の
聖地ではあるのですけど、他のアニメも紹介していくことで、地方のアニメ
拠点みたいな感じで残っていくといいですね。


これまでのグリザイアシリーズは、アクションも凄かったけど、むちむちな
エッチシーンも見どころで、雄二が口にアレを突っ込んでくれるかと思って、
口を開けたままにしている周防天音とか、エロなしでは会話が成立し得なかった
くらいで、その辺りをどう調理するのか、非常に楽しみではあるのですけどね。
ただ、昨年の『ISLAND』の大成功と言い、

フロントウイングは今来ている
ブランドですからね。
『グリザイア ファントムトリガー』、
これは今年来ますよ。


4月28日のvol1,2の発売が待ち遠しい。
若干認証がややこしくて、躊躇する部分はあるけど、DMMのオンラインゲーと化した、
『シンソウノイズ』みたいなことにはならないでしょうから、ユーザーの所有欲を満たして
くれると思います。(DMMは、作品に対する愛情とかを全く感じない。)

DSC_0075.jpg
やはりあったか『君の名は。』、痛絵馬を見て回るのも、この手のアニメに理解がある
神社の楽しみ方だろう。ほんとは、自分も「今年こそ、真の聖少女(エロゲ)に巡り逢え
ますように」という絵馬を祈願しようかと思ったのですが、多くの人が見ている中で、
最高に痛い絵馬を掲げるのには勇気が入り、断念したのでした。
(なお、エロゲで“えま”と言えば、『倉野くんちのふたご事情』の一番年下なのに、
極上にエロカッタ、倉野絵麻のことを差します。)


そんなこんなで、正月3日目だというのに、

まだ参拝する列が長くて、
一時間待ちとかになりそうなので、
早々に引き上げてしまいました。


本当は、骨の髄まで穢れきった心を清めるために、神社に聖拝にきたのですが、
「待つのは嫌いなのです」(だから、コミケも遅い時間にした。)
基本的に2次元ヲタを志す者は、「行列」というのは避けて通れないのですけど、
その時間があれば、家でエロゲを出来る時間が減るではないか!というのがあって、
あまり長居はしたくないのでした。

今回、「エロゲ的に」と書きましたが、どうしてもアニメ化されたコンテンツを中心に
見ないとならず、エロゲ的に見回しても、『グリザイアの果実』関連があったくらい
でしょうか。でも、グリザイアも「アニメ版のー」というのがあって、エロゲ版として
ではないですからね。

DSC_0071.jpg
こちらも鷲宮神社の出店で売っていました。ずらり揃った二次萌えなお酒。『あの日見た
花の名前を僕達はまだ知らない。』も秩父では有名作品でしたな。
お酒のラベルに使われるのは、もはや定番になった気がします。お土産として、
家に持ち帰って飲むには丁度いいサイズなのでしょう。


以前、『ヨスガノソラ』の聖地として、足利の樺崎八幡宮などで、地元で何か
しようという動きがありました。ですが、いくら「アニメ版のー」とはいえ、近親相姦
という東京都の条例で禁止されている行為を軸にした作品では町おこしには気が
引けてしまい、断念と言ったことがありました。

アニメで町おこしには非エロ
というのが絶対条件で、
エロ要素がなければ何とか
なるようです。


エロゲでは町おこしにはならないからなぁ。
例えば、ひたちなか市に行って、これが、『見上げてごらん、夜空の星を』の聖地かぁとか
思ったり、その近くの、ひたち海浜公園を見て、これが『初恋サンカイメ』の撮影の舞台かぁ
と思っても、それで、一般の人を呼ぶには無理があるわけで、

町おこしになれないエロゲは、
隠れていそしむものだと、
改めて確信したわけです。


そんなわけで、影の存在である我々にお似合いのサイトを見つけて来たので、
これで一年を計を占ってみましょう。

不幸だわ
おいおい、凶だと!一年の初めのお御籤で凶とか、ネタ的には面白いけど、勘弁してくれ。
でも、「恋愛:二次元しかない」とか、言い得て妙ですな。今年は嫌な予感しかしない。
新春おみくじ2017

いつも利用している診断メーカーから拾ってきました。

とりあえず、今年の輝かしい
二次元ライフを送ることを夢見て、
ここで締めさせていただきましょう。

今年も、3月に出るクロシェットの『はるるみなもに!』とか、前述したフロントウイングの
『グリザイア ファントムトリガー』など、注目作が目白押しですので、それこそ、「オタクに
暇なし」なのです。

ここ数年で、エロゲを取り巻く環境が変わってきており、恐竜的に巨額化してしまった
フルプライスゲーから、低価格の作品が多く出回り、従来型の特典ではなく、低価格
ダウンロードがエロゲ販売のスタンダードになりつつあります。
でも、やはり、ブランドの軸になるにはフルプライスの作品でないといけないのは
相変わらずのことのはず。

これからも、日々変化を遂げていく
エロゲ事情を鑑みつつ、
真の聖少女を探す旅を続けていく
所存です。




プロフィール

体はエロゲでできている

Author:体はエロゲでできている
血潮はロリで、心はヲタ
幾たびかの地雷を踏み超えて不敗
その体は、きっと無限のエロゲで出来ていた
I am the bone of my eroge.
Ota is my body, and lori is my blood.
I have created over a thousand kusoge.
My whole life was “unlimited hentai game”.

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