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『僕はキミだけを見つめる ~I gaze at only you~』 風早 永遠 感想

ボクキミ053
物語のラストである学園でのチャリティコンサートを終え、集まったファンの前で挨拶をする
歌姫、風早 永遠。この後に、続く言葉は何なのか、是非ともプレイして確認してほしい。
「埋もれた名作」というものは確かに存在する。近年まれに見る傑作だろう。


傑作である。
文句なし、誰もが認める
素晴らしい作品だ。


さて、明日は2月の新作が出る日なので、今日は明日に備えて早めに寝る
人が多いでしょう。
2月の新作の筆頭は『しゅがてん』なのは間違いなく、あの、ほわほわした
『ごちうさ』感覚を味わいたい人は多いはずです。

もっとも、久しぶりに秋葉原に行くのであれば、是非とも中古の名作も当たってほしいと
切に願うのです。エロゲ文化はエロければいいのではないです。
物語の面白さ、権威のないアダルト分野だからこそ、草莽の士がいるのですよ。

そういった意味で、今回は過去の埋もれた名作を
取り上げてみたいと思います。


過去の名作というのは、大空を飛びたいという、若者たちの青春を追った、
『この大空に、翼をひろげて』とか、正義対正義、己の信念を掛けた闘いが凄かった、
『穢翼のユースティア 』とか色々とありますけど、それらはブランドが比較的大手で、
安定して作品を出していることから、過去作にも焦点が行きやすいのです。

ボクキミ049
同じく、最後の永遠の挨拶より。この作品、捨てキャラがいない!多くのダメゲーがキャラ
を次々と使い捨てする中で、この作品は、登場人物が最後まで話に何らかの形で関わり、
それぞれがそれぞれの人生を生きていることが分かって、上記CGの視音や渚橋 唯なんか、
限りなくエロゲとして冒頭でエッチするだけの要員なのに、最後にちゃんと来てくれるとか、
良く考えられたシナリオに感動するのですよ。


その反面、「埋もれた名作」は、ブランドが大きくなく、そんなに宣伝も出来ないことから、
次回作が出ないか出てもぱっとしないこともあり、いつしか忘れ去られてしまうのです。
(『あの晴れわたる空より高く』とかも、エロゲ史上最高級の伝説の作品ですけど、
代表が自身の精神を回復させられないようでは、時間の問題だな。)

そう、一作だけ名作が出ても、
継続して作品を出し続けないと、
顧みられることがなくなるのです。


この、『僕はキミだけを見つめる』を制作した、インレは、この作品を2015年11月に
発売して以降、新作が途絶えてしまい、前作の『ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-』
も確かに良かったのですけど、継続して新作を作っていないことから、知る人ぞ知る
ブランドとなってしまいました。
ライターの葉山こよーて氏も、去年出た『ワガママハイスペック』の凡打ぶりからしても、
雇われ状態だと、ぱっとしないんだけどなぁ。
彼の自由に作った作品の光具合からしたら、今の彼の境遇は残念ですな。

これだけの、エロゲ史に残るような
傑作を生み出しているのに。


ボクキミ014
永遠をつけ狙う殺し屋、亜梦(アーマン)の手にかかり、絶体絶命の主人公、佐原 拓実。
壮絶な半生があるからこそ、彼の言動には説得力があり、『グリザイアの果実』の主人公、
風見 雄二に匹敵するクールさがたまらない。


いやー、掛値なく面白かった。最初、いきなりの復讐屋の残酷シーンで、
うわー、タイトル絵からして純愛ものと思っていたのに、「なんだこの殺伐とした世界観は」
と、思っていましたけど、キャラクターの掛け合いにしろ、一人一人の人物像を深く描き
起こしていることによる説得力が素晴らしく、「これ傑作じゃねーか!」と思うに至ったのです。

施設で闘鶏と称される、孤児院のメンバー同士でリアルバトルをやらされたり、
歌舞伎町で半グレとして身をやつしながら、その唯一の仲間が亜梦に殺され、
人を信じれなくなった主人公が、歌姫、風早 永遠とその芸能事務所のメンバーと関わって
いく内に、仲間の大切さに目覚め、次第に人間性を回復していくとか、

プレイしながら、主人公の
心の成長を見ていくのが
凄く楽しかったです。


最初は、「何だ、この屑」と思っていましたけど、彼の叫びたいほどの慟哭を見るにつけ、
すっかり、主人公の心情に共感し、主人公の周りのメンバー同様、彼を応援したくなりましたよ。
やはり、傑作のエロゲは主人公の格が違う。良く考えられた人物設定が大事なんですよ。
エロゲと言っても、主人公に主体性が無いようでは、女の子を引っ張っていけないでしょ。
特に、こういった、激しいアクションありの物語ではね、この硬派で乾いた感覚は、公式HP
にあるように、

「イチャラブゲーじゃないので、
要注意!」というのは伊達じゃ
なかったんですね。


ボクキミ009
硬派な中にもこんなシーンも。テレビの収録現場でマツケンにばったりと、その場
限りのネタだと思うでしょ。ところが、永遠とマツケンの時代劇を見ていたからこそ、
亜梦のバトルでマツケンの剣術が生きてくるんですよ。この作品、1カットのみの
登場にも立ち絵があったり、とにかく、豪華な作りなのです。15時間程度のゲーム
ボリュームでフルプライスはどうかという声もあるでしょうが、豊富な衣装パターンや
立ち絵の細かい差分とか、フルプライスだけの手間は十分かかっている。


それにしても、

あぁ、プロの小説家というのは、
こうやってシナリオを書くんだなぁと、
その文章力に感心します。


何気ない会話の中に、実はその後でその会話が生きてくるとか、自然に伏線を張っておいて、
後で華麗に回収して来るのは、「これはやられた…」舌を巻くのです。
上記CGのマツケンの時もそうですけど、事務所のマネージャー、森戸 美夜が以前、旅行に
行ったと言っていたのが、後で、失語症になっていた永遠ではない、別の一人の少女の心を
救っていたことにホロリとさせられたり、唸らせる文章力があったのです。

それでいて、直ぐに回想シーンで過去のセリフを言ってくれるので、

これが伏線だったんですよと、
分かりやすくプレイヤーに
教えてくれるとか、そのイージーぶりも
大いに助かりました。


嫌いなんですよ、「分かる人だけ分かる」という、ユーザー置いてけぼりというのは、
後で考察できる余地を残すため、敢えて説明しないというのも一つの方法ですけど、
この作品の場合、友情と真の愛という作品の主題の方を訴えかける方を優先したのでしょう。
見事な配慮でしたよ。

ボクキミ013
渋谷のタワーレコードにてCD発売イベントに出演する永遠。経歴等も一切公表していない、
謎の歌姫だけに、多くの人が詰めかけるのですが、本人が至ってフツーの女の子というのが
親近感が生まれて、彼女の朴訥な人柄に惚れるのです。駄菓子のすももが好きとか可愛い。


そんなわけで、プレイ時間が15時間以下(セーブデータにプレイ時間が表示される)と、
非常に短いお話なのですが、話の展開がどんどん変わって進んでいくので、無駄に
延長されてもテンポが悪くなるので、このくらいの長さで丁度いいと思いました。

話としては、大陸系マフィアのボスに目を付けられ殺された母の娘である風早 永遠も、
自分に従わなかった母同様に殺して組織に逆らった者の末路を知らしめるために殺し屋
に狙われたのを、主人公が『暁の護衛』よろしく護り抜き、多くの人と触れ合うことで、
誰も愛せなかった凍てついた主人公の心を次第に回復させて、向日葵に辿り着く物語です。

『僕はキミだけを見つめる 』は、

第一部、姫を護るハードボイルドアクション
第二部、声を失った姫を救う泣きゲー
の、大きく2つに分けられるでしょう。


そう、このイチャラブゲー全盛の今の時代にアクションと泣きゲーですよ。
最近だと、『ぼくの一人戦争』に、『生命のスペア』が足された感じでしょうか、
もっとも、あの作品たちは、最近のあかべぇの凋落を象徴するように、悪人が
悪人のまま終わったり、「私が死んでも代わりはいるもの」的に終わってしまうのが
いまいちで、今作のキャラ一人一人の背景をしっかり描いて、殆どの人が最後は
善人で終わる後味の良さには到底叶わないのです。

ボクキミ019
歌姫という事で、米澤 円に出てもらうとか、中々にあざとい。作品での永遠の持ち歌、
「ユメキャンバス」とか、イントロが「White Album」みたいな感じで、いつ「小木曽 雪菜
です。」と言うのか、ドキドキしていましたよ。だた、バトルの演出は凄いのに、肝心の
コンサートでのシーンの演出はどうにも決まらなかったなぁ。あれだけ戦闘シーンで
激しいカット割りが出来るのだから、ミュージックビデオでも見て、演出してくれれば…。


おっと、なんか話の紹介がやや脱線した。
デビューして一年、ようやく3回公演の初ライブとなったのですが、
実は、この風早 永遠、幼い時に母が殺された際に、犯人から首を絞められて
声帯が変形して、更にショックで声が出なくなっていたので、

今度いつ再び声が出なくなるか
わからない中での歌手活動だったのです。


なので、なるべく彼女を表に出さない様にしていたのも、芸能戦略としてもありますが、
彼女のストレスになりそうなことは可能な限り排除したかった上でのことなのでした。
なので、後に明らかになりますが、この3回のライブが終わったら事務所も解散し、
彼女を一般人に戻すことになっていたのでした。

ただ、このライブを成功させることが、永遠はもちろん事務所のメンバー全員の夢であって、
「何としてもこのライブを成功させたい」というのが根底にあったのです。
ですので、主人公が「暗殺者がいるから、ライブを中止にしなければ」とするときに、
他のメンバーが反発して葛藤しているのです。必ずしも仲良しメンバーではない、

意見の相違があっても、
堂々と言い合えるのが仲間なんだと、


そんなことを伝えたいからこその反目だったりするのです。
それにしても、事務所のメンバーのカッコいいこと。
エロゲだから女の子のメンバーもいるのですが、片瀬 郁乃(ウサだから、おもらしアリ!)や
真名瀬 莉亞(もちろん、両人のルートもあります)もいいのですけど、男たちが非常にカッコイイ。

ボクキミ037
事務所の社長、杏藤 七里ですが、名うての芸能事務所を解散し、もう一つの夢であった
アフリカの子供たちに教育を施したいという夢を叶えに行く彼の姿勢に、心から脱帽でした。
キャバクラの店長時代から、本当に人の役に立つために全力を尽くし、最後まで部下の
ことを思い、以前のメンバーの晴れ舞台に着の身着のまま日本へすっ飛んでくるとか、
普段は馬鹿な冗談を言いながらも、本当に尊敬できる人を見た気がします。


上記CGの社長とか、アルさんと拓実のバトルの最中に割り込んで止めるだけの技量を持つとか、
過去に様々な修羅場をくぐっただろう人が、チャラチャラした芸能事務所経営の中で、どれだけ
周囲の人に配慮して動いていたか、彼の心意気に感心するのです。

他にも、主人公と一緒にボディーガードをしているアルフレッド・ウェインパーカーなんかも、
最初こそ、どこぞのチンピラな感じだったのが、いつしか笑顔が素敵なお兄さんみたいな感じに
なりつつも、主人公が道に迷ったときには、本気で主人公のために接してくれるとか、その男気に
掘れるのですよ。これだけの好人物にされてしまうと、

こんな良い人になりたいなぁとか、
エロいゲームをしているのに、
人生の教訓みたいなことも学べて
しまうのでした。


ほんと、良い奴らなんだよなぁ。

最後の事務所が解散して、みんながそれぞれの夢に向かって進んでいるのに、
風早 永遠に何かあったら真っ先にすっ飛んできて、集まってくれるとか、素直に感動しましたよ。
なんか、弱小芸能事務所ながらも、みんなが彼女を応援することで一つになる、漫画、『はるか17』
とかを思い出しましたよ。こういった、バラバラだった皆が一つになって大きな夢を叶えるというのは、
少年漫画なんかではよくあるのですけど、王道だからこそ、普遍的な良さがあるのです。

ボクキミ025
あの殺し屋、亜梦(アーマン)が、実は主人公の舎弟分の秋谷 懐だった!(もうネタバレ
全開ですな)ですけど、あまり身内で物語を固めるのもどうかという気がします。大陸
マフィアのボスの娘、森戸 美夜の弟が彼とか、同じようなネタを使いすぎる気もします。
暗殺技にネリョチャギ(かかと落とし)を使うとか、『新宿鮫』の毒猿のような話なんだし、
毒猿みたいに元軍人とかの方が自然だったかも。(後に、亜梦が女であることも判明。)


おっと、何か話がズレたけど、元に戻さなければ。

殺し屋が来たので応戦している内に、永遠のライブが始まってしまい、
逃避行を続ける中、亜梦が自らの携帯を落とすという致命的なミスを犯してしまい、
そこから、以前脅した携帯電話会社の男に調べさせて持ち主が事務所のマネージャー、
森戸 美夜であることが判明。

亜梦と森戸 美夜は姉妹であり、
そのマフィアのボス、徐切栄の命令で
動いていたのでした。


だから、警戒厳重な永遠のマンションに中に脅迫状をつけたりできたのですよ。
まさか、味方が敵だった驚き。主人公が以前結成していた、半グレ集団、サーベルタイガー
のメンバーで親友だった、カズとヒサを殺ったのもナツだからと油断していたからだったのです。
そんなことが次々と分かり、動揺する中、3日間に分けて行われるコンサートも無事2回まで
終了し、亜梦も主人公とその知り合いのキャリア警官によって、辛くも撃退して何とかなった
はずが、

2通あった脅迫状が、それぞれ別人が
出していたことが判明。


そう、永遠をつけ狙う人が、もう一人いたのです。
そして、そんなことに、まさか最初の時点で伏線があったことに驚いたのです。
最初、主人公が芸能事務所での初仕事で、ファンからのプレゼントを仕分けすることを
していたのですが、バイブとか、婚姻届けに履歴書とか、サイコなものばかりで、
「リアリティがあるなぁ」くらいにしか思っていなかったのが、そこにヒントがあったとか、
ライターのプロの技にどれだけ驚愕したことか!

ボクキミ032
この森戸 美夜は、日本に潜入するために行方不明になった人の戸籍を利用して別人に
成りすましていたのですけど、麻薬のありかを探っていたりと、本質的には善人なのが
救いでした。あの亜梦でさえ、最後は改心していた(あれはいらない要素だった)のですから、
基本みんな善人で終わるというのは清々しいものがあります。(一人死んでいるけど。)


そして、永遠を追ったストーカーの盾になり、
森戸 美夜が刺されて死亡。


まぁ、秘密が全部ばれてしまった以上、生きていたの仕方ないですからね。
この後の展開を考えると、彼女に生きていてもらったのでは先に進まない。
ついでに、亜梦も主人公の手にかかって死んでほしかった。主人公なら人を殺すことも
織り込み済みでしょう。『AIR』の柳也みたいに、「殺すことを禁じる」とかなら、マフィアの
親父に手を下させればいいのだ。あそこで半死半生にする必要はないよ。

どうしても生かせたかったら、アフターでの姉のお墓参りに顔出しせずに、彼女の墓に
彼だと分かる目印の供花でもあればいいのだ。前振りとして、殺人時に特定の花とか、
死体に添えていればいい。
しかも、別に、アーマンは女である必要もないなぁ、あそこは詰め込み過ぎの誘惑に
かられずに、カットする勇気も必要だったかも。
いいんだよ、元男娼で、その方が悲惨さと世間に対する復讐心が出るし。

ボクキミ034
少々を彼女のために尽くすことを決めた主人公、佐原 拓実。素直に好きと言えないけど、
作品のタイトルである、「僕はキミだけを見つめる」ことを誓った瞬間でした。あの人と関わる
ことを拒んでいた彼も、ここまで変わったのです。


そして、風早 永遠は美夜が目の前で
死亡したことにより、ショックで失語症が再発。
二度と歌えなくなるのでした。


おかげで、3日目のライブは中止。永遠が歌えなくなり、声すら出せなくなったことから、
芸能活動も休止。事務所も解散となったのでした。

こうして、主人公、佐原 拓実はいつの間にか永遠を護るこに生きがいを見出し、
無期限に永遠の盾となることを宣言。永遠と二人で人里離れた村でくらすことに
なったのでした。
さらに、一年が過ぎ、村の養護施設の生徒との交流や、警察官としての信念のまま
生きる、左遷されて交番勤務になっている、アーマン編で活躍したキャリア婦警との
交流などもありながらも永遠の声は回復せず、自分の想いが主人公を追い詰めていると
考える永遠はますます暗くなり…という中、

ボクキミ041
ここで、ようやく主人公は自分が永遠のことを愛していると告白することで、彼女の心を
軽くするのでした。彼女と暮らすと言ったことで、十分永遠のことが好きだと言っている
ものだと思っていたのですが、実際に言葉で言わないと分からないもんですね。


森戸 美夜の墓の横に向日葵の花を咲かせて、
彼女の想いを完遂させ、永遠の声も戻って終了。


向日葵の花言葉、「私はあなただけを見つめる」 だからこそ、
敢えてその花を植えることで、「これで美夜も寂しくないぜ。」ということでしょう。
美夜も永遠も、以前主人公に別々に会っていて、その時に彼のことを好きになって
いたのです。(ちなみに、向日葵を植えたのは、養護施設の少女、瑠璃がやっています。)

美夜が死んだことで、彼女の想いを叶えてあげられなかったことが永遠の足かせになって、
永遠を苦しめていたのでした。
それが晴れてその足かせがなくなったことで、彼女の心のトラウマがなくなり、
言葉が復活したのです。

そして、永遠の夢であった地域の施設を回って歌を歌いたいという願いを叶えてあげて、
真名瀬 莉亞がこっそりつけていた、永遠の復活への想いを書いたブログをここで一気に公開。

そこに、

今度郊外の学園で永遠の復活コンサートを
開くことをブログに書いたことで、多くのファンが
集まり、そこで冒頭の絵に繋がるのでした。 


ボクキミ050
なんて、いい笑顔なんでしょう。やっぱり、普段はバラバラでも、いざというときは駆けつけて
くれる。そんなことが当たり前にできる仲間って大事ですよね。おまけシナリオでは、主人公
自ら「水曜どうでしょう」をやってくれるぞ。


こうして、短くもまとまった物語は終了。
アーマンが締まりのない変な終わり方をしているという後味の悪さはあるのですが、
それ以外は特におかしい部分も少なく、みんな幸せに生きていくことが分かって終了。
最後に、「うん!美味い!」と言たのだから、それでいいでしょう。

最初は己の正義感を震わせて魂を熱くさせ、
最後に仲間と触れ合うことの大切さを学べる、
非常に生き生きとした文章が光るのでした。


特に、向日葵の使い方が素晴らしい。
「そうか、タイトルの言葉は向日葵の花言葉なのか!」という、花言葉に無知だからこその感動が
そこにはありました。確かに、絵は一昔前のサガプラネッツみたいで、CG絵になると、
顔が違ってしまうという問題がありますが、テンポの良いシナリオでグイグイ引き込んできますから、
一気に話の続きが気になって読み進めるだけのものがありました。

「えー、歌に人を感動させる力なんて眉唾もんだぜ」というひねくれ者にも、
わざと作中に、「歌なんて所詮娯楽…」という人を登場させて、懐疑的に見つつも、
実際に大勢の人がこの村を訪れて永遠の復活を祝ってくれたのを見て、心を入れ替える
シーンを入れてくるとか、旨い表現だなぁと驚かされます。

これだけの面白い作品が、
1,980円(ゲーム博物館調べ)というのが、
ほんと埋もれた名作なんだなと、
思い知らされるわけです。



「僕はキミだけを見つめる ~I gaze at only you~」OPムービー 彩音 「永遠と一瞬」
あまり良く出来た歌ではないですけど、まぁ雰囲気は出ているかな。文章は短くても、
物語の面白さは、ちょっとした小説クラスですから、大作らしい壮大な楽曲だと良かったかも。


小説家なら芥川賞を取らないと話にもならないですけど、エロゲは権威が殆どありませんから。
元々、この『僕はキミだけを見つめる 』は、2006年8月に発売された同人作品ですけど、
時々、とんでもない才能がこぼれることがあるのです。

毎月何本も出て消費されていくエロゲですが、
たまには過去の掘り出し物を探すのも一興でしょう。


その内、埋もれた名作ならぬ、「マイナーな良作10選」くらいやりたいですなぁ。
素材集めだけで一苦労なので、やらないかもしれませんが、その時は、この作品が
筆頭でしょうか。他には、『AQUA』とか、『あかときっ!』とかになるのかなぁ。
エロゲは古い作品でもパソコンがあれば何とかなりますからね。
コンシューマーだと対応するゲーム機がないとできないですから、そうはならない。

そんなわけで、明日に備えて早めに休もう。
明日はどんな美少女をお迎えできるのか、今から楽しみですな!

インレ『僕はキミだけを見つめる』


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Author:体はエロゲでできている
血潮はロリで、心はヲタ
幾たびかの地雷を踏み超えて不敗
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I have created over a thousand kusoge.
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