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『トロピカルVACATION』 深海 渚

トロバケ027
フランスの三ツ星レストランの仕事でやってきた主人公への驚きのプレゼント(本当はワイン)。
実にエロゲらしい歓迎の仕方に乾杯!!


そつなくまとめた、中々の佳作だと思います。

エリアが分かれ過ぎていて、ややばらけてしまったものの、背景のリゾート気分は十分にあるし、
癖もなく、サクサク進んでいけるのが良い。上記に挙げた波音ルートの序盤のように、
部屋にフランス到着のプレゼントが用意されているということで、部屋を開けると、
ヒロインがお着替え中とか、定番をしっかり踏まえていて、変に凝らないのが成功の秘訣でしょう。

もちろん、前作の超絶バカゲーっぷりを知っている人にとっては後述しますが、
不満点はあるのは重々承知。

でも、もし、初めてトロピカルシリーズに当たったなら、
この作品は、まぁお勧めはできます。


少なくとも、画面から得られる雰囲気そのままで楽しめるし、マブラヴ的な学園ものかと思いきや、
「これから地球を侵略する宇宙人と戦うことになりました」的な無理矢理なストーリーとかもなく、
安心して楽しめる佳作であります。

ですが、

トロバケ032
『トロピカルKISS』のメンバー総出演。現『トロピカルVACATION』のメンバーとの夢の競演だ。

ここまで、前作のヒロインたちがフルメンバーで
絡んでくるとは思わなかったよ。


ちょっとくらいはサービスであるくらいと思っていたら、「ALOHA」 VS 「COCKTAIL OCEAN」の
全面抗争となっているとは!!

共通ルートの大半に前作のヒロインたちが出てくるし、モブどころの騒ぎでなく明らかに彼女たちがいないと
『トロピカルVACATION』が成り立たないレベル。(知らなくても何とかなるのですけどね。)

トロバケ028
しかも、今回は『トロピカルKISS』の主人公、草刈 海人が音声付で喋る!!
サービス良すぎるでしょう、これ。


新作のヒロインたちを食ってしまうトロキスの立ち振る舞いに、
これはやりすぎではないかと言う気がしていましたが、

『トロピカルKISS』のファンディスクとして考えると、
これ以上ない豪華さでしょう。


そう、これは新作+前作のファンディスクなのだ。うっかり新作と言う部分で考えるのがいけない。
作品にはそれぞれ楽しみ方があるわけですが、その楽しみ方を正しく認識していれば
十分に満喫できるのです。

ここまで来ると前作をやっていないと楽しめないのではないかと言うのもありますが、
随所にオマージュ以上の前作シナリオのなぞりが多すぎて、激しいデジャブに見舞われるので、
その辺は悩ましいところです。

トロバケ024
一部の方向性は激しく違うものの(3Pとか)、『トロピカルVACATION』同様、
リゾートバイトを舞台にした作品。 『彼女と俺と、恋するリゾート』 PULLTOP LATTE 
2014年10月31日発売


『トロピカルVACATION』の発売された10月31日は、『彼女と俺と、恋するリゾート』も発売されており、
『彼女と俺と恋人と。』、『恋する夏のラストリゾート 』のWファンディスクということで、
多少の両ヒロインの絡みも期待していたのですが、

こちらは完全に同じ場所を舞台にしているだけで、
全く別の作品が一本に入っているだけの作品でした。


パッケージで両ヒロインが手を取り合っているので、リゾート島にやってきた『ととと』のメンバーを
『恋リゾ』のメンバーが出迎えるのかと思っていただけに、殆ど両ヒロインの絡みのない、
肩透かしが半端ない残念さがありました。

そういった意味では、

トロバケ018
日向 花火VS神楽坂 波音、メインヒロイン同士の対決だ!
こういったバラエティさはTwinkleの本領発揮だろう。


プリキュアオールスターズ的な楽しみがあって、
良い作品ではなかったかと思うのです。


作画の崩れも殆どなく(流石に前作ヒロインと比べると塗りの違いはあるが)、BGMも良好。
システム的にも改善が随所に見られており、前作のような進行に支障を来すようなバグも殆ど見られないし、
全体的に細かい部分が良くなっている。

トロバケ030
『トロバケ』のアイキャッチ。これはいいアイデア。ただイメージCGを流すより、100倍いいね。

やたら目立ってスキップできない、日付が変わる度に出てきたアイキャッチが、主人公、柿木坂 八雲と
クリオネの連続漫画になっているとか、次は何が釣れるのだろうかと楽しみでした。
オートにしておくと、メッセージウィンドウ右下のカクテルグラスにお酒が注がれていくとか、
1秒に満たない僅かな待ち時間も楽しませるサービスにも驚かされました。

さすが、シナリオに接客サービスについて
熱く書いてくるだけの事はある。


流行らない飲食店の理由や、理想的なサービスについてとか、前半部は「ALOHA」に
追いつけ追い越せのシナリオは多少なりとも説得力があっただけに、
ゲーム本体にもそこは意識している面はあるのかもしれません。

さて、何か一本ヒロインのルートを紹介したいのですが、一番『トロピカルKISS』のシナリオの
焼き直しに終始してしまった深海 渚(ふかみ なぎさ)、ルートから、制作陣がこの作品で
ナニを目指していたのかを見ていきましょう。

トロバケ003
謎のロボ(殆ど全く掘り下げなし)、クリオネに転んだ拍子に服を破かれた偶発的な出来事。

渚は孤児で貧乏生活で、アパートに一人暮らしということで、もう『トロピカルKISS』の
氷室 立夏そのもの。(と、いいますか、住んでいるアパートまで同じ…だと)

そこまで、前作のヒロインと同じにする必要性は全くないどころか、かえって最悪である。

そういったデジャブ感が、前作をやり込んでいると
楽しめなくなる部分なのです。


明るいエロさで、昔のちょいエロ少年漫画みたいなノリは相変わらずだったし、
女の子も前作より固さが少なくなっており、正直今作の方が好きだ。
でもこの設定の時点でだいぶ損をしているなぁと思わずにはいられないのです。

凄い大食い腹ペコキャラで、前作の立夏のような大酒のみではないとか差別化を図っているものの、
暴力キャラはそのままだし、

トロバケ005
渚ルートの中盤の山場ですが、母親の顔を隠す必要性はなかったろう。変に違和感があるぞ。

渚が実の母親と偶然再会してしまい、幼い頃冷凍バナナをパンナコッタとして食わされたことを、
食後のデザートに出すことで母親に自分のことを思い出させる感動のシーンですが、

これって、

トロバケ020
立夏ルートのクライマックス。 このルートも最近アニメ化されました。(しかも18禁でというお得ぶり)
『トロピカルKISS』 Twinkle 2009年9月25日発売


これそのまんまですよね。

設定だけではなく、シナリオまで同じようにするとか、完全に外しています。これはやりすぎです。
おそらく、『トロピカルKISS 2』を創ろうと企画が上がったとき、どういったシナリオで行くか、
直前まで決まったいなかったのではないでしょうか。

ホームページが直前まで上がって来ず、流せる情報がなかったのだろうと思っていましたが、
中々上がってこないシナリオに業を煮やして、どこかで省力化が行われた可能性が高いです。
思えばエッチシーンのCGとか、微妙にこうたろ絵ではない気も…。

トロバケ029
マップ選択画面にて。注・画面右上のクリオネは攻略できません。

思えば、マップ選択画面の中にサブキャラがいても
クリックできなかった!!


ホームページのパッチの欄に「※MAP選択時、サブキャラの選択ができないのは、不具合ではなく、
賑やかさを演出する仕様となります。」と、書いてありましたが、どう考えても無理ないい訳です。
前作よりヒロインが一人減っているのは偶然ではなかったのでしょう。

特に、ロボであるクリオネとか、お客様にはパンツを見せて歓迎とか、面白そうなキャラだったのに、
殆ど話しに絡んで来ず、

別にシナリオを用意していたのが、
何らかの形で没になったのでしょう。


トロバケ013
最近はエッチシーンの回数も多くなる傾向になりますが、このノリなら10回くらいあっても、
おかしくはないのだがなぁ。


渚ルートはその省力化のあおりを食ったのではないかと推測するのです。
エッチシーンも5回と、シチュもそんなに派手さもなく、実に普通だ。
個人的は『どうして、そんなに 黒い髪が好きなの?』と思うくらいに、神様設定とかあっても
良かったし、前作みたいにプールを拳で割って道を切り開いても良かったのだ。

ライターもこのままでは不味いと思ったのか、

トロバケ014
主人公の父親(この施設のオーナー)と和解の図。ややそこまでの過程が少なすぎて感情移入できにくい。

ラストは主人公が自身の父親と、
和解エピソードを入れて終了。


父親から、この施設のオブジェの意味(オブジェから妻へのメッセージが送れる)を
伝えられ(もちろん渚の助力あっての事。)、クライマックスになるのですが、

何故ここでCGがないのか!

とりあえずバグなしで、すんなり進んで行くのは良いのですが、何か強烈に物足りない。
エロいし、主題歌は「ボッキンキン」に聞こえる、見事な「でんぱな曲」で、
お膳立ては揃っていたのに、話を練りこめなかったのが残念すぎる。

トロバケ016
大体のエロゲは結婚式がエピローグになるので、いつも通りの展開ですが、
この作品だと少しヒネっても良かったな。あまりにも普通すぎる。


最後は大量に家で買い込んでしまった食材を下ろそうとした渚の立ち話を
主人公が子供が出来たと勘違いして、けじめをつけるために結婚しようとして終了。
どうにも前作の立夏ルートがちらつく捨てルートなのでしょうが、

前作を知らなければ、ごく当たり前のエロゲシナリオで、
十二分に満足は出来ると思います。


渚の健気さと、優しさは立夏以上のものがありましたし、波音との彼氏争奪戦はラブコメの地で行く感じで、
このドタバタ感は捨てがたい魅力がありました。(こういったラブコメは普遍の良さがあります。)
若干話が短い気もしますが、別に大作と言う訳でもありませんし、

冗長さが出ない分だけ、このくらいのボリュームで
丁度良い気もします。


トロバケ023
『トロピカルKISS』、水無月 泉のクライマックスシーン。エンドロールすら巻き戻すぜ!

確かに、前作、『トロピカルKISS』の、
バカのデパートみたいな、徹底的な軽いノリが
再現できていなかったのは致命的でした。


上記に挙げた、水無月 泉のラストみたいに、主人公と泉との結婚を阻止するために、
周囲がエンドロールすら巻き戻して抵抗するとか、最後までバカやっているのが楽しく、
(主人公、海人がBIGな男過ぎたマサイ族との決闘も面白かったぜ。)
そのノリを期待していたのですが、細部にそのバカさの余波はあるものの、

今作は、一度前作で抽出されてしまった、
出がらし茶みたいになっている気がしてなりません。


トロバケ017
水鉄砲で水着が溶けるの図。前作と全く同じ状況にしたのは、セルフパロディというより手抜きにしか思えん。
明るいエロは好きなんだけどね。


全体的には悪くない。これより受け付けない作画なんていくらでもあるし、
あくまでもエロゲヒロインを「恋人」として見ている、正統派エロゲーマーとしては、

またとないイチャイチャ気分を味わえたのは
疑いようのない事実です。


ただ、あと一年。いや、あと半年期間があれば、もっと違うバカゲーの襲来を
我々は体験できたのかもしれませんが、ビックコミックスピリッツでエロゲ制作の
ドキュメンタリーとして連載されている「エロゲの太陽」ばりに、納期におびえ、
ボロボロになりながら制作しているだろうスタッフにしてみれば、

納期にバグなしでお届けするのが
精一杯だったのでしょう。


Twinkle自体、一発ブランドと思われていただけに、新作が出ただけでも僥倖でしたが、
『LOVELY×CATION』が、『PRETTY×CATION』で没落したような(あれはスタッフが変わったのが
原因ですが)、そんな気分を味わってしまった。

気のせい…、気のせいだよね。
少なくとも、『トロピカルVACATION』には、「青姦パラダイス」があるだけでもましだよね!!!

トロピカルVACATION





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