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『こいのす☆イチャコライズ』 吉野 いちか

こいのす吉野08
歩サラ 、また貴方ですか!最近どの作品を見ても出てきますね。ラジオのあけすけなトークの
人気もあり、それだけ売れているってことでしょうけど、eRONDOみたいに半同人のブランドにも
出てくれるのは、それだけでもブランド的には価値あることでしょう。それにしても、くすはらゆい
とか、秋野花が偽名で出ているのに、なんで彼女だけ普段使いの名前なんだか。


うーん、決して悪くはないけど、
何かイメージしてたのとは違う。


そんなわけで、『こいのす』です。

なかなかに良いイチャラブでしたし、『明日もこの部室(へや)で会いましょう』な、お部屋で
いんぐりもんぐりというのは、部屋のパソコンの前にいるのが普通な我々には、どヒットな
ものでしょう。(※『部室』と違い、『こいのす』は良作!)
何しろ、「恋の巣」ともいうべき淫靡な響きが、なんとも性的欲情を刺激して、かなり楽しめる
のはあります。

ただ、それだけなんだよなぁ。
今まで数々の恋愛萌えゲーをプレイして来た身としては、「フルプライス作品でこれか」というのは
否めません。これでミドルプライスなら、まぁ納得です。シナリオの長さは結構あるし、どの子も
魅力的な性格付けで、攻略ヒロイン3人というのは気にならないですけど、

基本、お部屋限定という事を考えると、
物足りなさがあるのです。


基本的に、このイーロンドのスタッフは旧PULLTOPのリストラ組が中心ですけど、ライター的には
同人がベースなんですよね。つまり、絵的にはそれなりでも、商業作としてのシナリオには慣れて
いない気がします。『アイカギ』みたいな短編ものであればボロが出にくいのです。
ですが、フルプライスの長編ものとして考えると、ヒロイン以外一切、立ち絵どころか声すらないとか、
外でのデートも少なければ、エッチ以外の二人を繋ぐ絆みたいなものが殆ど描かれないというのは、
「ただの抜きゲーに毛が生えたものでは?」という疑念にとって代わるのでした。

もみあげルパンRとかも、この辺が限界なのかなぁ。
イチャラブまでは書けても、その先の未来への部分があまりにも弱い。
一万円以上の価格でのシナリオだと、恋愛から来る“感動”というところまで昇華しないとね。

こいのす吉野20
ただの仔犬なのに、天神乱漫←?で、無垢な女の子が主人公と出会って恋を知り、遂には母として
確固たるものを築き上げていく様に、最後は思わず涙してしまいました。ラブラブでも、最後は
しっかり感動作としてまとめ上げてくる、正に理想の恋愛シミュレーション作品だろう。
(決して、今回の『こいのす』にも、秋野花が出ていることとは関係ない。)
『アマカノ+』 あざらしそふと 2016年12月22日発売


例えば、『こいのす』こと、こいちゃが思ったほどではなかったため、未だに恋愛ものの上位互換と
なっている『アマカノ』なんて、こいちゃ同様ラブラブな世界観でも、細かい部分のデティールに
拘ったおかげで、『こいのす』とは全然違うのです。

『アマカノ』の方は、長野の雪世界という舞台設定のお陰で、作品ならではの独特の雰囲気を作り出し、
ユーザーを普段の生活にはない、非日常へトリップさせるこが出来たのです。どこにでもある街という
平凡さとは訳が違います。
音楽も数々の流麗な音楽を生み出しているPeak A Soul+らしく、雪の街のイメージにがっつり合った
ものにしてきたり、ここぞというクライマックスでかかる楽曲の演出にも唸らせるものがありました。

そして、何より『アマカノ』が素晴らしかったのは、

多くの人と触れ合うことで、人として成長
していくのが、プレイしていて感動に結び
付いたのです。


これが決定的に『こいのす』とは違う。

実は、『ラブリケーション』でも『ピュアコネクト』でも、無意識に人と触れ合うことでキャラクター
の成長を見せていたのです。
人は社会に生きる生き物。人と触れ合っていくことで成長し、社会とつながることで承認欲求を
満足して行くのです。

こいのす吉野05
恋愛至上作品には、ちょっとうるさいので、どうしても厳しい目で見てしまうけど、部分的には
考えられていて感心させられる面もあるのです。こういった立ち絵が背景と同化しているとか、
「まさしくこの部屋に彼女がいるんだ!」という妄想を嫌が応にも掻き立てられ、作品の中に没頭
する非常に大事な要素になるのです。これは良い演出だ。


だからといって、別に登場人物が不幸になるシリアスなんていらないです。
ベースは主人公と女の子2人でいいのですけど、

社会の中で揉まれて困難を二人で乗り越えて
尊敬できる二人になって、より愛を深める
イベントがないと、どうにも締まらない。


この辺の塩梅が難しいのです。

ましてや、この作品のイメージとしてイチャコライズというのがあるので、ついラブラブな毎日が
あれば満足かと思うのでしょうが、「人はパンのみに生きるにあらず」、ラブラブだけでは飽きる
のです。箸休めのギャグもあれば、先が気になるミステリーでも良いのですが、何かラブラブ
以外にもないと、フルプライスとしては難しいところでしょう。

せめて、いちかの喫茶店のマスターに立ち絵があれば…。
あのマスターがオカマなのは、『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。』の親友とかもそうですけど、
決してヒロインには手を出さない安心感があるからでしょうけど、それだけで終わっているのが、
誠に惜しい。『ラブラブル』の店長みたいに、主人公が道に迷ったときに大人としてそっとアドバイス
をしてくれればなぁ。

あれだったら、マスターを出す意味がないし、いちかの学校の友人とかも正直いらない。
てっきり、いちかが困ったときに手を貸す要員かと思ったけど、声もないモブでは何もできない
ですよね。この主人公と攻略ヒロインとのマンツーマンぶりは完璧で、

攻略ヒロインですら、他のルートでは
顔を出さないという仕様。


ちょっとビビった。ヒロイン同士の掛け合いは、コマーシャルムービー、『こいのす☆ステーション』
くらいでしか見ることが出来ない。本編では一切かかわらないし、話にも上らない。
この単調さがあるおかげで、最近まで一気に攻略しようという気にならなかったのです。

メイ002
単に、イチャラブならこっちの方がいい。極上なグラフィックに、とことんまで愛を語ってくれる。
特に幡上 芽以と松房 英麻の二人は、これでもかと言わんばかりに主人公に愛をささやいてくれるので、
満足感がとても高い。流石は大手ブランドのクロシェット、完成度が半端ない。
『はるるみなもに!』 Clochette 2017年3月24日発売


同じフルプライスでも3月の作品と言えば、『はるるみなもに!』の圧勝なのは、動かしがたい事実
でしょう。舞台設定の巧みさ、高解像度のグラフィック、キャラとの掛け合いの面白さ、平凡な中にも
よく考えられた質の高さは大手メーカーの技を感じるのです。

同じ値段なら、『はるるみなもに!』になってしまう。

『こいのす』は塗りも普通だし、音楽もやや陳腐になってしまい、シナリオも狭い空間での闘いと
なってしまい、箱庭感がどうしても出てしまう。
そこまでの大手メーカーのレベルを期待する方がどうかしていますが、

イチャラブ純愛ものという、あまたの萌えゲーと
同じラインでの勝負となると、やや厳しいと思って
しまうのです。



『こいのす☆イチャコライズ』 オープニング 塩出 美彩希 「こいのす☆イチャコライズ」
なんか、このYOUTUBEのコメントがタイ人ばかりなのですが…。タイでも評判なのか?
あまりにワールドワイドに展開しているのに驚きです。塩出さん本人による振り付け動画も
面白かったですけど、その動画の左側にいたご婦人のふとましさは放送できるレベル
ではないと判断して、こちらの動画とさせていただきました。


そんな、思ったよりもなゲームとなった、『こいのす』ですが、
駄ゲーとまではいきません。それなりに面白かったですし、

リアルな恋人気分は十分楽しめますので、
その一遍だけでもご紹介してみましょう。


なお、タイトル画面にフルコンプという危険なボタンがあるけど、使用するのはあまりお勧め
しません。いきなりエッチシーンだと、キャラへの思い入れがなくなってしまうのです。
でも、早く彼女とのエッチを見たい、
そんな男の欲望のジレンマを突く、まさに禁断のボタンでしょう。

そんなわけで、いざ、ゆかん。いちかが待っている。

こいのす吉野21
名前を入力できるのは、15年くらい前までの音声がつかない作品では割と定番でした。ですが、音声が
つくようになって、シナリオ重視で主人公の自我が必要になって来るにつれて、主人公の名前がデフォルト
でつくようになりました。この手の恋愛至上主義の作品で自分の名前が付けられるのはアリですけど、
実は殆どシナリオには生きてこない。少なくとも姫野 雅景という元からの名前に意味はない。


よし、まずは名前からだ。「俺の、俺だけの彼女と過ごすのだ」という、非常に重要な儀式なのですが、
残念ながら、この作品、

名前をつけても下の名前だけがウインドウに
表示されるだけで、フルネームをつける必要
すらない。


しかも、4文字しか入らないからネタの名前にすらできないとか、何のためにあるのやら。
せっかく、「かばんちゃん」とか入れたくても入らないんですぜ。「かばん」じゃだめなんですよ、
ちゃんまでつけないと。同様に、「サーバルちゃん」とかもダメだ。「君はこいのすのフレンズ
なんだね!」とか言いたかったのに。上記の画像も「機甲猟兵メロウリンク」としたかったのに…。

ましてや、作品のデフォルト名、姫野 雅景とつけるくらいなら、シナリオの中で女の子から、
「姫野さん」と呼ばれたかったよ。これくらいの内容のない話でも作品の中に没入出来るくらいの
中身でしたし、無理してプレイヤーの真名でなくてもハマれるくらいのものはありましたけどね。
毎回、「あなた」呼ばわりでは、やや没入感に欠ける気はしましたよ。
せめて長い名前をつけられるようにしてくれたらね。

という、ことで名前の入力が完了。

こいのす吉野04
吉野さんですが、別に名前に吉野とついているから、最後に桜の木の下で告白というわけでは
ないです。もちろん、枯れない桜ではありませんし、芳乃 さくらも出てきません。ただの偶然です。
そんな吉野さんは、割と早い段階でパンツくらいなら見せてくれます。完全にチョロインさんなん
ですけど、そのイージーさがたまらん。「タレ目の女はエロい」これは真実である。


さて、吉野 いちかです。

いちかというと、 SAGA PLANETSの『キサラギGOLD★STAR 』に出ていた、新田 いちかを思い
出してしまいます。 いちかという名前はありがちかと思っていたのですが、実際にはそんなに
なかったですね。
こちらの吉野さんは、にちかとか出てこない、純朴などこにでも良そうなフツーな女の子なので、
そんなプレーンな部分が魅力なのです。

こういった、

どこにでもいそうな女の子という設定は、
この手の作品では必要なことでしょう。


何もない方がいいのです。優等生とかアイドル、生徒会長、お嬢様とか、そんな属性より、
すぐ隣にいそうな感じというのが重要なのです。「もしかしたら…」という風に思わせることに
意味があります。
もちろん、そんな子なんて現実にはいませんし、いくら喫茶店に通おうが、ピュアな店員から
声をかけられることなんてありえませんが、そこはエロゲ、我々に夢を見させてくれる魔法の
ツールなのです。

主人公は、大学生活の合間に近所の喫茶店で吉野 いちかに出会い、何度か店に通っているうちに
親しくなり、二人は付き合うようになったのでした。
この、いきなり恋人ではなく、何も知らない関係から次第に仲が深まっていくのを描くのは、
それ以降の付き合いを深めることに大いに効果的でした。
キャラクターに対する思い入れを強くする上で、最初の関係を構築するのは大事でしょう。

おかげで、この子を大切に想うことに
繋がるのです。


そんな吉野さんですが、割と緩い子なので、直ぐにエッチする関係にもなりますし、
上記CGのように店でパンツを見せてくれたりと、サービス精神も旺盛なのでした。

そんな彼女は、

こいのす吉野03
上のCGとは順番が前後しますが、付き合う前から風邪で体を拭くついでにパンツまで下してくれる
非常に良く出来たエロゲヒロインらしい女の子なのです。この作品、前作の『こいなか』の時もそう
でしたけど、挿入するまでの会話の長いこと。このシーンもまずは主人公のモノを「顔見せ」程度で
終わってしまう。挿入してからの淫語まみれとかの方がイケると思うのですが、どうでしょう。
(なお、恋人で仲良くなってくると、ウインドウの名前が下の名前になります。)


看病に行った先で、思わず握ってしまう
淫らさを発揮。


そうです、まだるっこしいモジモジしたのはいらないのです。

さらっと、付き合うまでの初々しさを見せてくれればいいのであって、シナリオ寄りではなく、
抜きゲー風味のエロゲなんですから、とんとん拍子でえっちな関係に進まないといけませんな。
そして、清楚の象徴である制服を着たままというのが性的な興奮を高めてくれるのです。
このブランドの一連の作品である、調教主体の『らぶらぼ』とか、『こいなか』ほどではなにしろ、
エッチシーンに関しては「良く分かってらっしゃる」と思うのです。

個人的には、前作『こいなか』のように全裸でお散歩とか、変態的なシチュエーションをもっと
期待していたのですけど、お部屋の中で毎日ラブラブという一点に絞るのであれば、かなり
グレードの高いものを感じます。

「実際の恋人というのは、こんなもんだろうなぁ」
というのを強く感じるのです。


えー毎日やっているんでしょ。「まず服を脱ぎます」というのは、ネタではなく、ほんとのこと
なんでしょ。作中に出てた、リベンジポルノをものともしないスマホでエロ画像を彼氏に送って
しまうとか、みんなやっているんでしょ、みんな…。

くやしいのー、くやしいのー。

でも、そんな我々にも、夢を見させてくれるのがエロゲなのです。
いいではないですか、よそはよそ、うちはうち。あれ?何か涙が出てきたような気がしますが、
そんな現実の彼氏彼女がごく普通にヤッているであろう実体験を、一度付き合って以降は、
これでもかというばかりに見せてくれます。

こいのす吉野14
そう、恋人なら、いくらでも好きなことが出来るんです。普通に寝そべってくつろいでいる彼女の
スカートをまくり上げて、ストッキングとパンツを下して悪戯とか、正にジャパニーズドリーム!
多くの男たちが夢見ながらも遂に果たせなかったことが、簡単に叶えられるのです。別段変わった
世界ではなく、あくまでも日常の中で「こんなラブラブでえっちな毎日を送りたい」そんな理想が
詰まっているのは本当の事です。他のラブリーな作品とはまた違った視点での日常えっちというのは
これまた心のボルテージが上がります。


「黒髪ロングは清楚」というのは全人類の基本中の基本事項でしょうが、このいちかさん、
けっこうなんでも許してくれる感じなので、二人の時はとことんエッチなことをしてくれます。
実際のところ、使いまわしのCGが多いのですが、CGに拘ってエッチシーンが少なくなるなんて、
言語道断ですからね。使いまわしでもエッチシーンを増やして、エロい日々を送って方が良いです。

そもそも、毎日同じ部屋でエッチしているんだから、
同じ絵になるのはやむを得ないと、


そう思いましょう。ほんとのところ、外で歩いている背景とかもあるんですから、お外でとか、
学校とか、色々と試したいことはあるんですけどね。それでも、このいちかの尽くしてくれる感が
素晴らしいので、すっかり彼女の優しさにメロメロになるのでした。
良い子ですよ。徹底して彼氏のために頑張ってくれるし、両親が旅行か何かで年始以降しばらくいない
となると、即座に主人公の家に来てくれて、すっかり同棲状態になるとか、正に「恋の巣」でしたよ。

そして、この吉野 いちかさん、

こいのす吉野13
授乳手コキというのは、良く出来たもので、おっぱいと性的快感を同時に楽しめるという、
お得なプレイで、多くのエロゲで採用されているのはご存知の事でしょう。そして、雄々しく
そそり立ったモノに関してもそうですけど、全体的にモザイク薄めなのも高ポイントです。


年下なのに、お姉さんプレイをしてくれて
甘えさせてくれるところが凄く良い。


この甘えっぷりが、凄く萌えるのです。彼女なりに彼のために尽くしたいという想いが伝わって
くるようで、彼女らしい優しさに惚れるのです。一貫してエッチの時だけは甘えさせ上手な、
お姉さんという雰囲気が彼女のプレイ姿勢なのです。このため、普段の大人しい彼女とのギャップ
があって、そこに堕ちていくのでした。

全身で主人公のことを愛してくれ、何でもしてくれる。男の理想のような聖女なのですよ。
他の妹属性やツンデレというのも決して悪くないのですけど、センターヒロインというのは
伊達じゃないのです。

あとは、下着のバリエーションが一種類しかないとか、とても残念なところはありますが、
特に何も起こらない中での、ごく当たり前の日常というのも悪くないのです。

この記事の前半部分で、「思ったよりも…」とは言っていますが、名前を変えてもグラッセは
やっぱりグラッセだった、『甘夏アドゥレセンス』とかと比べると天と地ほどの差がありますし、
割りばしの袋を頭飾りに付けている『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。』とかの凡庸さと
比べても段違いです。
絵だけ良くても全体的に暗く、意識高い系でユーザーのことなどそっちのけだった、『トリノライン』
なんか問題外の外の果ての彼方なのです。

恋人としての当たり前の生活というものを
リアルに描いているというのは間違いないです。


なんか、幸せすぎて泣けて来るけど、現実など振り返らずに、ただ画面の中に没頭していけば、
それでいいのですよね。画面の外の世界など所詮虚構、見なければいいのです。

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桜ってもう少し後に咲くものな気がしますけど、南の方は開花が早いのかな。『こいのす』自体、
特に聖地があるわけではないのですが、はやり背景が綺麗だと見栄えがしますな。この三か月
ばかりで、すっかり淫らな子に開発されてしまいました。フツーの店員が、更にフツーの彼女に
クラスチェンジですよ!


こうして、年末年始を幸せに過ごし、いちかも高校を卒業することに。
卒業式の日に主人公は自身の入学式の時に来ていたスーツを引っ張りだして、卒業式を終えた
彼女に会い、これからもよろしくと指輪を渡して終了。

特に伏線もなく、突然エンディングに
なってしまいますが、お腹一杯の愛溢れる
日々は大いに満足でした。


もう少し、伏線と言いますか、何かこれからのことに繋がる感動する言葉で締めてほしいとは
思いますけど、かえって朴訥なところがリアルといえばそうでしょうか。

どれほど貴方を大切に想っているか、そんな愛の言葉をここぞという時に聞きたかったのはあります。
お互いにです。エッチだけでは縁カウントはリセットしないことは、『神ヤバ』で十分学んだはず。
最後は指輪で正しいのですが、SMEEの作品とかやっていると、告白の言葉にものすごく気をつかって
いるのを考えると、ライターの全力をここで発揮するべきだったかもしれません。やや軽い表現なのは、
現実ではそうかもですけど、創作なのですからストレートで情熱あるものであってほしいのよ。

自分だったら、マスターとか高校の友人とかここで使いますし、それまでの伏線として、
大学の友人とかもシナリオに盛り込んで、仲間からの祝福で盛り上げますがね。
なにしろ、フルプライスですから予算はあるはず…でしょ。
そんなわけで、ややもすると、もう少しグレードを上げてほしい部分はあれど、概ね満足の行く
『恋色空模様』で、未来の二人はこれからも安泰なのでした。

こいのす吉野15
そういえば、前作『こいなか』の時は、ウインドウ画面の名前が明朝体でフルネームなのが、作品の
ほんわかとした世界観とは異質に映ってしまい、違和感ありまくりでしたけど、今回は自然な感じで
良いでしょう。ただ、どうせならメッセージウインドウの左端の縦ラインが、射精カウンターなら
もっと良かった。一部、男のケツが移り込んでしまう痛恨のCGはありましたが、構図は結構好きです。


ここのスタッフ曰く「いいものを作れば売れる」ということを、前作『こいなか』のヒットで
知ったそうで、今作も丁寧に作られていて、少なくとも不快になる要素がないのにプロ
の技を感じたのです。
もちろん、前述しましたが省力化が目立ってしまい、多くのフルプライス作品と比べても
品質の面で劣るのはあります。ですが、安定して可愛らしいキャラクターといい、

プレイしていく内に間違いなく恋をしてしまう
愛らしさは絶品ですし、細かい部分を抜きに
しても、恋愛作品としては成功と呼べるでしょう。


『こいなか』は、奇跡のアニメ化を果たしましたが、こちら『こいのす』もエロアニメ化しやすい
素材でしょう。なにしろ、一話完結に近いシナリオで、どこから切ってもいいのですから。
何回かエッチシーンをねちっこく入れるだけで、簡単にエロアニメの完成です。
ありそうな世界観の中で、ありそうな女の子との恋人としての生活…。
うん、何も考えずに素直に『こいのす』の世界を楽しむのが正しい作法ですな。
他の作品のことなど考えてはいけない。

簡単だ。

毎日、ほんのちょっと外に出るだけでいい。
そうしていれば、お隣にJKが姉の代わりにとか言って、引っ越して来るんでしょ。
追加コンテンツも残っているし、もう少し彼女たちとの日々を大切にしていこうではないか。

それなー、簡単だ。

こいのす☆イチャコライズ

『はるるみなもに!』 伊吹 明日海

はるるまで水面020
極上のグラフィックで送る愛の営み。スク水調の水着という、彼女らしい真面目さがある中にも
青いラインを入れてみたりと、魅せる工夫を凝らしているのが凄い。モザイクの極薄ぶりも業界
最高峰であり、常にエロゲ業界をリードする大手メーカーならではの力の差を感じる。
花束ブーケさんも日野さんが寛容だからか、結婚してもエロゲに出演してくれていることに感謝。


初心者から玄人まで満遍なく対応できる、
癖のなさが魅力の王道作品だろう。


“3月はみなもに!”と、前回の項目でも述べたように、とりあえず3月発売の作品の中で
エロいことをしたいという人には、この、『はるるみなもに!』を強くお勧めします。

なお、今月は、もう一回、発売日が控えていて、恋の巣という、なんともワクワクする響きに
激しい性的興奮をもよおす、『こいのす☆イチャコライズ』や、『夏ペル』以降、違いが全く
分からないけど、こちらも美しい塗りから繰り出される絵が絶品な、『トリノライン』なんてものあり
予断を許しませんが、やや癖がある上記2作品と比べて、『はるるみなもに!』の安定感は崩しようも
ない王道っぷりがあります。なんか、エロゲの基本に忠実と言いますか、無原則にプレイヤーを
愛してくれて、シリアスもほとんどないという部分が安心できる理由なんですな。

「萌えるイラスト、そして萌えるシナリオ。
予約を伸ばし、話題をかっさらうには、
この二つがほぼ必須となる。」


これは、昨年まで大変に優れたエロゲ業界の評論文を書いていた、とあるエロゲライターの
コラムの一節ですが、まさに今の萌えゲー全盛のエロゲ業界をズバリ言い当てた一言でしょう。
とにかく、今のエロゲは萌える作品でないと話にもならないのです。
大昔流行していたシナリオ重視の泣きゲーは鳴りを潜め、女の子とイチャイチャしたいという、
エロゲ本来の姿に戻ってきた気がします。  とあるエロゲシナリオライターの日常

そして、このとあるエロゲライター曰く、

【カミカゼ☆エクスプローラー!】情報ページ公開中!
Clochetteの方向性を決定づけたのはもちろん、業界の作風に多大な影響を及ぼした
記念すべき作品。宇佐美 沙織の「校内でおま●こ出したらダメなんて、どこにも書いて
ないから!」は、多くの音に聞こえし強者たちを一瞬でノックアウトした、けだし名言である。
『カミカゼ☆エクスプローラー!』 2011年5月27日発売


「シリアスなテーマを持つ作品が一掃された
明確なきっかけは、Clochetteの『カミカゼ☆
エクスプローラー!』だったように思う。」


と、述べており、まさに慧眼。その通りだと思います。

無理に女の子を不幸な目に遭わせてお涙ちょうだいなんてものより、
ラブラブでエッチな恋愛を送りたいという、ユーザーの嗜好にヒットしたのでしょう。

そもそも2000年代初頭まで流行った泣きゲーというものは、エロゲに音楽やグラフィックの
向上したのに合わせて、たまたま従来のエロゲを知らない外部のクリエイターが参入した
ことによる亜種であり、本来はエロゲは、「エロいことをしとうございます」という、永遠に還ら
ない青春を振り返る恋愛ツールだったはず。

半分は偶然だったのかもしれませんが、

クロシェットに文字通り神風が吹いた結果、
以後、多くの模倣品を生み出す土壌になり、
今の萌えゲーブームのサキガケ⇒となったのでした。


ハルカゼとかナナウインドとか、乳袋ひとつにしても、完全にクロシェットの作風を模倣している
でしょう。もっとも、塗りにしろシナリオの凡庸さは、所詮二番煎じな気がします。
(ナナウインドの『春音アリス*グラム』とか、良かったね、本家、『はるるみなもに!』と
発売日がズレて。)

そんなクロシェットの成功には、萌え路線の始祖としてだけではなく、

はるるまで水面002
今作の雷神役である、幡上 芽以のアクションCG。クロシェットといえば、ほとんど必ずバトルがあり、
キャラごとのキメCG絵があるのですが、相変わらず美しい仕上がり。CG一枚一枚が非常に美しく、
良く出来ているんですよ。この手間の掛け方があるからこそ、業界最大手の一角を占めている所以
でしょう。いいグラフィッカーがいるんでしょうな。(それにしても、桐谷 華のデヘデヘ声は可愛い。)


Clochetteの成功の一つに、
CG絵の美しさも忘れてはならない。


これですよ、これ。

単に美少女を美少女として描けているなら、他にもいくらであります。
でも、原画の良さを生かして、ここまで秀逸で綺麗な絵にするのは、並大抵のものではないです。
この美しい絵が、他ブランドとの差別化になっているのですよ。

やはり、美少女ゲームと名乗るには、絵が可愛くないとイケないわけですよ。
HOOKソフトとか、クロシェットの爪の垢でも煎じて…な勢いです。(近頃完全に消滅した、
かつての東の雄、エルフも塗りが良ければ、また違った可能性があったかもしれんて。)
この極上のグラフィックを越えるのは、オーガストくらいなもんでしょう。

我々は、画面の中の彼女たちと恋愛する
ために、神器(エロゲ)を買っているのです。


ですから、美少女が美少女なっていない!(割と多いです、こういうの。)
なんてのは、言語道断であり、神への冒涜なのですよ。
その点、Clochetteの作品群は、全て非常に優れた美少女っぷりであり、どの作品も安心して
彼女たちと恋愛できる、信頼のブランドなわけです。

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『プリコレ』、『サキガケ』と、絵は良いのにクソみたいなシナリオになった結果の反動として
出してきたクロシェットのシナリオ重視作品。個人的には美しい絵と、かなりグレードの高い
濃いいエッチもあって良作なのですが、あまり売れなかった気がします。恋愛という概念自体
がない遠い未来からのヒロインということで、恋愛という未知なる感情への探求心が先に立って
しまい、萌えという感じが薄いためかな。 『ここから夏のイノセンス!』 2015年11月27日発売


もちろん、Clochetteにも弱点はあります。

クロシェットの作品は、
全体的にシナリオが薄い。


限りなく、睡眠導入ゲーな部分はあります。無駄に長いシナリオに、細かく立ち絵の表情差分を
替えてくる手間の掛け方は大したものだと思いますが、その手間をシナリオの向上に掛けた方が…。
というのは大いにありました。ただ、このあたりの塩梅はなかなか難しいところで、じゃぁ今までの
萌え路線を捨ててシナリオ重視にするのは、それまでの固定客を減らすことにもなり、無謀以外の
何ものでもない。

クロシェット的には、エロゲを一本の
小説として見る、今やごく少数のシナリオ
重視派に向ける意味は、あまりないのでしょう。


それでも、前作である、『ここ夏』は、結構なシナリオ作品でしたけど、いきなりの、せせなやう絵
というそれまでの看板絵師である、しんたろー絵に慣れた層からはきついものがあったし、何より、
「イチャラブシーンがいまいち」というのが、かなり堪えました。

いや、個人的には、『ここから夏のイノセンス!』は好きでしたよ。
人類が人工授精のみで生まれる未来から来て、恋をするという感情すらない女の子の中に性欲を持つ
男がいるのですから、羊の群れに野獣を放つようで、その変わりようが面白かったのですけどね。
今作、『はるるみなもに!』も、相変わらずシナリオは平凡でテンプレ的なものでしかないですが、


『はるるみなもに!』オープニングムービー AiRI 「BE WITH YOU」
さぁ、行こう。春水面な世界へ。ヒロインを01、02と紹介するのは珍しいですね。
凝ったムービーでもないですけど、「これからどんな恋を彼女たちとするのだろう」という、
心躍る感覚が来そうで、いいんじゃないですか。


今作は、イチャラブ要素が非常に高く、
心が温かくなる萌えな恋愛が良く描かれ
ていて、間違いなくお勧めです。


全体的に話が長く、まだ全然途中ですけど、2ルートほどヤッて、そのラヴの一旦は確かに
感じ取れました。全身で主人公(我々)に恋をしてくれて、とことんまで愛してくれる。
いいじゃないですか、辛い現実を忘れさせるだけのラブパワーがありましたよ。
うん、ちょっと元気になった。

そんなわけで、クーデレさにドキッとした、情熱の赤がポイントな女の子、
伊吹 明日海、行ってみましょう。
(まだ全クリしていないから分からないですけど、春ヶ崎 叶の髪色と同じ過ぎて
見分けがつかないのは、何か意味があるんですかね。)

はるるまで水面004
海で亡くなった父に形だけでも再開して遺恨を解消する明日海。早い段階でルートのクライマックスに
相当するシーンを見せるとか、中々の大盤振る舞いです。ところで、作中では化け鯨と言い換えていま
すが、この世界には鯨神がいます。後に神となる明日海の守護霊みたいな形だから妖怪とは言ってい
ても、多くのエロゲーマーならピンときたことでしょう。そう、『鯨神のティアスティラ』だと!
化け鯨の肉体が復活して、リル=ホエールが出現することを何度期待したことか!


『はるるみなもに!』は、人間と神様が共生しており、神様が自然に人間社会と共に過ごしている
世界観ですが、明日海は神様がどうも好きではなく、他のメンバーとは距離をとる始末。
何でも、過去に漁に出た父を船ごと失ったそうで、その時に神の力は無力だったことから、
「神様の力なんて必要あるのか?」的なことを言って来るわけです。

ですが、

そんな神を信じない明日海に、他の神様
ヒロインが協力して亡き父と逢わせてあげて、
明日海の心残りを解消。


明日海の父親は、死して神様となり、自分が消えて行ってしまう際に、憑いていた化け鯨を
明日海の守護霊として付き添わせることで、これからも明日海を守ろうとしたのでした。
以降、化け鯨はやたらいい声で話に絡んで来るのですが、あくまでもこれ美少女ゲーですからね、
化け鯨が出まくりで、その分、女の子たちの出番が少なくなっているのは気のせいでしょうか。
なんか、他のものに置き換えても良かった気がするよ。または、完全にギャグ要員として、
骸骨からビームが出るとか、プラネタリウムになるとか、ギミックで笑わしても良かったなぁ。

そんなわけで、明日美も神様に理解を示し、主人公らが作った神様部に入部して一緒に
活動することに。

そんな中、主人公の特殊能力、
「神様殺し」が発動。


はるるまで水面009
やたら主人公に近づいてみたり、体をくっつけてきたりとか、好意があるのが丸わかりなのに、
敢えて話を逸らしてみたり、緩いツンデレなのが凄く良い。この微妙な感覚が中 学生の恋愛
のような初々しさがあって、ニヤニヤしてしまうんですよ。今回はあまりラッキースケベが少なく、
松房 英麻が全裸を見られてしまうなんてのがありますけど、段階を踏んだ恋愛を楽しめるのが
ポイントなのでしょう。いいですよ、触れそうで触れられない感覚というものは。


主人公の魅力にかかった明日海は、
すっかりメロメロに、完全に主人公ラブに。


この作中での「神様殺し」というのは、女ころしという程度の意味です。
別段、主人公に特殊能力があって、神の力も超える人類最強の…、なんてことはないです。
彼にかかると神様でも彼に惚れてしまい、「私も祀ってください!」という風になるのでした。
要は、モテ過ぎてヤバい状態です。

そんな、『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。』(←違うゲームですか?)のまま話が進んで
いくのですが、神様ならともかく、人間であるはずの明日海が何故?という疑問は、
再び暴風雨が町を襲うのを他の神様と一緒に撃退したことで解明されるのでした。

はるるまで水面018
この世界では、元々神様と人間の種族があるのではなく、人間が覚醒して神様となるそうです。
神様という絶対者というより、魔法少女程度のものかもしれません。衣装の解像度も高く、高グラフィック
だけに、それぞれ違うコスチュームがあって、これはこれでいいな。


明日海自身が風の神として変化。
他の神様ヒロインと共に地域の
平和を守るのでした。


個人的には、最後まで人間として、神様の力ではなく努力と根性で神様に立ち向かうなんて
鉄血ストーリーを期待していました。ちょっと、他の神様との差別化という点では凡庸かななんて
思ってました。まぁ、神様でないとバトルCG貰えないもんね。このくらいの異変がないとシナリオに
起伏がつかないか。

そんなわけで、祭神として地域の人に認められ、主人公の特訓もあり弓矢の能力も何とか使える
ようになり、明日海か神様となっていた頃、
神になる明日海に力を使い果たして消えた化け鯨のタガが外れたことから、
海の領域を広げようとする別の神様?が主人公らの前に登場。
圧倒的な力の前にピンチになる中、

はるるまで水面022
毎回、こういったキメCGがあるのは、物語のテンポを上げるには非常に効果的でしょう。
文章だけで流すにはあまりにも勿体ないクライマックスですからね。ただ、邪魔かもしれませんが、
良くあるのは主人公の協力して矢を引くのですが、単独の方が絵的に綺麗ですかね。


明日海神の矢が悪を貫く。

まさに、覚醒したヒロインが悪を撃つ王道な展開で、愛でたくエンディングとなるのでした。
ですが、この戦いで神力を使い果たしたのか、神衣ごと神の力がはじけ飛んでしまい、
タダの人間に戻ってしまうことに。
前述しましたが、この作品では神様が魔法少女のようなものですから、攻撃を受けると衣装が
はじけ飛ぶのも面白い展開ですけど、そうなるとバカゲー風味になって大手メーカーのするkとでは
ないのかもしれませんと自重したのでしょうか。

こうして、町の平和が保たれ、

これからは、人間の巫女として
町を守る神様たちに尽くすのでした。


それにしても、薄っぺらい魚がぐるぐる回ってくるのは、ほんとこっちが目をまわしたぞ。
思わず見つめてしまい、気持ち悪くなったではないか。新手の精神攻撃かな。
あそこの魚クルクルはこのルートの唯一の汚点ですぞ。
(無駄に凝った演出しすぎ。雷、なぎなたズドーンくらいで十分。)

はるるまで水面024
今回は、最後に全ヒロイン子供が生まれるんでしょうか。幸せなエンディングという意味では
定番のラストでしょうから、そんなに違和感はありませんけど、もう少し色々あってもなぁ。
つい、ラブい展開も大好きですけど、シナリオの濃さを求めてしまう旧主派でした。


と、いうことで、神様嫌いだった明日海が神様を理解して、自身も神様として町を救い、
最後は人間として主人公、山上 立貴と共に過ごして終わるのでした。
特に、ここが凄いというシナリオではないですけど、シリアスな不快感もなく

キャラクターの性質を楽しむことに特化
した作風は、決して間違ったものでは
ないと思います。


キャラゲーと言えば、クロシェットなものは確かにありますから、メーカーのブランドイメージを
崩さない、良い展開ではなかったかと思います。
それにしても、山神かぁ…。名前が山神 大地とかだったら、中三の頃から次々と女性を食っていき、
「女薫の旅」を続けるのでしょうか…。(←分かるかな?)
海神がいて、神様でもない一介の神職が山神という名前とか、ちょっとややこしかったかも。

シナリオ的にはこんなもんだと思います。
どちらかと言うと、

今作はシナリオより、イチャラブ成分多めに
重点が置かれているような気がします。


そう、それは、このブランドのもう一つの特徴である、

はるるまで水面023
全てがひと段落して、巫女として朝の挨拶をする明日海。極薄のモザイクの効果は抜群でしょう。
minoriの代表が、「モザイクの濃さで売り上げが変わるわけではない」と言っていたようですが、
効果はあると思うぞ。少なくとも10年以上前のゲームシステムをそのまま使うよりはね。
とにかく、クロシェットは、絵の美しさの他に、特盛のエッチシーンがあることも忘れては
ならないでしょう。


エッチシーンの濃さに
現れていると思います。


とにかく、すんごい。

ヒロインにつき、エッチシーンは5回程度と、10回くらいある純愛ゲーもある中では割と普通ですけど、
一つ一つのエッチがとっても濃い感じで、十分すぎるほどに“使える”感じです。みんな、初めての行為
に清純さ全開で戸惑いながらも積極的に主人公の股間を弄ってくれるので、何ともスムージーで、
「この子、本気で俺の事好きなんだ!」と、心から言える愛のある仕草の連続で、かなり心に来るものが
あります。

はるるまで水面012
もしかしたら、神力がなくなるかもしれないから、はじめてはお尻からという、なんとも言えない
気づかいに、このヒロインならではのいじらしさを感じるのです。絵の構図も色々な角度から
魅せてくれますし、背中の肉のよじれ具合とか、細かいところにリアリティを感じ、こちらも激しく
性的な発情をもよおすのです。


絵が綺麗って、こういう時に有利ですよね。

あと、乳袋具合が減ったのも好印象でした。あの乳だけ飛び出ているのは奇乳すぎて嫌いだったんです。
自然な感じで、でも張っているところは張っているのが自然な感じで良かったです。
当然、ゴムなんて無粋なものは一切ありませんし、言いまくりな卑語も基本無修正です。
(後からピー音が出る、かぐや消しですな。)
それに、発射前の選択肢もないですから、ここぞという時にマウスをひねるなんてこともないですし、
基本舐めてから挿いれるので、挿入前から既にベトベトだし、中出しでも中から溢れて何度もイクので、
「外に出す」と同様の効果があるのですよ。

特に今のところ、神様設定の少ない幼馴染同士のプレーンな恋愛が楽しめる松房 英麻が好きです。
彼女の「(他の女の子に目移りするくらいなら)私の裸を見ていればいいじゃない」的な言動とか、

何時でもどこでも、何でも好きにして
くれていいとか、正に男の理想。


こんな、こんな女の子、最高ではないですか、最高ではないですか!!
他のヤリたい作品もいっぱいあるのですけど、しばらくはこの作品でステキな春を迎えそうです。


【はるるみなもに!】情報ページ公開中!

『乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-』 感想

つり乙2 038
あれだけダメダメだった大蔵 りそなが、自分でデザインした服でショーに出演して、最優秀賞
を受賞するとか、ニートまっしぐらだった、りそなの変わりように清々しいものを感じるのです。
起承転結をしっかりとまとめ上げた、非常に良く出来たお話でした。これには日銀総裁もびっくり


素晴らしい。
シナリオの良さが光る、
最高級の傑作だ。


えーと、3月です。世間的には、昨日発売された新作を愛でている人も多いことでしょう。
今月はクロシェットの『はるるみなもに!』を筆頭に、中々の萌えゲーが咲き乱れていて、
充実した春を迎えるには十分な陣容でしょう。

当然まだプレイ途中ですけど、やはり業界最大手だけに安定しているのは、『はるるみなもに!』
でしょうか。とうとうクロシェットにまで、歩 サラが出て来てしまったという驚きと共に、桜川 未央
無双だった、2010年発売の『あまつみそらに!』の再来ともいうべき設定に、今までにない癖の
なさが取り柄でしょうか。出来れば、海神なら赤より青ベースだと思いますが、相変わらず日常
シーンがグダグダで、この作品の何が軸になるのかわからず、傑作ではないにしろ、“3月は
みなもに!”というのは間違いないでしょう。

あとは『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい』なんかも一定の水準にあるのですけど、
「やたらアイキャッチが多いのは凡作」という自身の定説が生かされそうで、ちょっと心配です。
『水葬銀貨のイストリア』は、ブランド的に癖がありそうで怖いし、『フルキス』?何のことか
わからない…。

そんなわけで、まだ全然途中な新作は一旦おいて、思いついた旧作について書いてみましょう。

この、『乙女理論とその周辺』、タイトルの
へぼさで大分損をしていると思います。


女装ゲーという、やや人を選ぶ設定だけでもハードルが高いのに、「乙女理論」とか付けてしまうと、
軟派な印象を与えてしまうのです。自分も「どうせファンディスクでしょ。おまけシナリオでは本編を
越えないんだよなぁ」みたいに思っていて、プレイする前は低評価だったのです。

それがどうでしょう、

つり乙2 022
桜の花ならぬ、扁桃(アーモンド)の花並木を歩く大蔵兄弟。「ルナちょむがソメイヨシノなら、
私はアーモンドの花でいい」という、控えめな彼女ですが、これ以後一気にその才能を覚醒し、
ニュータイプに変貌するのでした。正直、この兄妹に関しては、最後まで恋愛というより家族愛
という面が強く、エロゲとしてのマイナス面はあるのですけど、困難を前に決して逃げずに立ち
向かい、家族の絆を深めていくシナリオの巧みさに脱帽しました。


前作、『月に寄りそう乙女の作法』を越えた
物語の面白さに、続編やファンディスクと
考えるには完全に違う、オリジナルの面白さ
がありました。


『月に寄りそう乙女の作法』(つり乙)も、確かに面白い作品なのです。
数ある女装ゲーが、「よーし、お兄ちゃん、病弱な妹の代わりに学園に行っちゃうぞー」的な
“お前の生活はどうするんだよ”な違和感を感じたまま女装スネークするのに対して、
『つり乙』は、何故、身分を隠さなけらばならないのか、その設定付けが非常に良く考えられていて、
付き人制度を利用した学園潜入とか、その意味合いに合理性があったのです。
(別に服飾の関係者が、性的倒錯者とかオカマが多いとかいうことは関係ない。)

そして、何より、キャラクターの人物設定が細部まで描かれているのが凄い。
おかげで、攻略ヒロインはもちろん、サブキャラまでもが生き生きと描かれていることで、
作品独自のリアリティを形作ることが出来ていたのです。ただでさえ、女装して服飾学園に
潜入とか、荒唐無稽な話なのに、「この作品世界ならありかもな」という説得力を生み出して
いたのでした。

つり乙2 023
「お優しいルナ様キター!」一応、『乙女理論』は、前作『つり乙』の続編だけに、前作のメンバーが
駆けつけてくれます。ただ、ルナ様本人が言っているように、「あくまでも他家の話なので」殆ど全く
今回は活躍しません。でも、アーモンド話をした後で桜の花を背景に登場とか、やはり、主役級の
良さがありました。ゲスト扱いですけど、主人公が右翼娘と大蔵家の問題で困っていたところでの
登場という事で、主人公らを勇気づける一定の役回りを演じてくれました。


『乙女理論ー』の凄さは、個別メンバーの
物語ではなく、大蔵一族の物語を軸にした
ことが大きい。


おかげで、『つり乙』とは全く違う物語に成長しているし、大蔵家の頭首争いはどうなるのか、
あの情を捨て去った完璧超人、大蔵 衣遠兄さんのライバル、クールな従妹の大蔵 駿河の
登場と、学園でのファッションショーの成功の他に、別次元のストーリーが同時進行していくのが
みものでした。

『つり乙』は良くも悪くも典型的なギャルゲーでしたから。

個別ルートの集合体である従来型のギャルゲーが『つり乙』だったのに対して、『乙りろ』は、
個別ルートをおまけにして、あるクズ妹の成長を、大蔵家の問題にしろ、人種差別の問題にしろ、
主人公らの協力があったにしろ、自らの力で乗り切って圧倒的な成功を収めるのが、最高に
素晴らしく、完全に本編とは違った作風にすることに成功しているのでした。

個人的には、『つり乙』より、
『乙りろ』の方が良く出来ていると思います。


そのくらい清々しい物語でしたし、「みんなの力で悪を倒せ」的な少年漫画のような熱いお話で、
夢中でプレイしてしまいました。最初、「せっかくパリに来たのに、また学園ものかぁ、背景が
変わっただけで、やっていることは同じじゃないか。」とか思っていたのです。
せめて、『のだめカンタービレ』みたいに、日本にいた頃とは違って、大人になってワールドワイド
に大活躍でもしてくれたら…、と思っていましたけど、これだけの熱い物語にしてくれたら、
もういう事ないです。

ただ、

つり乙2 021
メリル・リンチとか、もう隠す気ないでしょう。別に金融とか流通とかの名前を無理につけなくても
良いと思います。ドラクロアとか、美術家の名前とかなら、服飾という、ある意味芸術方面の流れで
聞けなくもないですけど、遂には日銀総裁とか、大仰すぎると思いますがね。少なくとも、人名では
ないし、企業の創業者とかの名前の方がしっくりくる気もする。それにしても、このご落胤様、メリル
の「気持ち良くない」発言とかエロゲの否定なわけで、シナリオに全振りした結果とはいえ、多少の
残滓は残る。


エッチシーンが残念すぎて、
エロゲとしては完全に劣っている。


もちろん、スタッフも分かっていることです。

ここで、ベッドヤクザみたいに男を発揮してしまうと、そこだけシナリオが浮いてしまう。
主人公、大蔵 遊星(女装名、小倉 朝日)は、身も心も女である、とても大変な変態さんなので、
女に欲情することはない人なのです。(そりゃ兄が全力で遊星を蹴りつけるのも良く分かる。)
エッチシーンで濃厚なものにしてしまうと、普段の生活でも女の園に欲情しないと不自然で、
シナリオがぶれるのを嫌ったのでしょう。

同じく、乙女の領域(ドメイン)に果敢に踏み込んでいった、『オトメ*ドメイン』の主人公、
飛鳥 湊くんと比べてみると面白いでしょう。
湊くんは、女装していることから自慰が出来ずに、持て余した性欲を抱えて悶々とする
正常な男でしたが、これは『つり乙シリーズ』の“エッチはおまけ”という欠点を良く理解して、
これはこれでオリジナルの話を展開してきて良かったのです。

どちらかというと、『つり乙』シリーズはキャラ同士の掛け合いと、萌えではない、燃える
シナリオの面白さを味わう作品なので、

この、『つり乙』シリーズに関しては、
エロ薄は取り立てて不満は少なかったです。
(要はエロゲと考えなければいいのだ。)


ブリュエットルートなんて、せっかく毎日でもしたいと女の子から言われているのに、
「エッチは半年に一回でいい」とか言ってみる暴挙におよぶのでした。
本能で勃せているだけで、気持ちよさなんて全く後回しですからね、この淡白さは
エロゲを崇拝している自分からしてみたら、かなり面食らいますが、次の展開が気になって
いつの間にか慣れました。絵のへぼさも、「美人は三日で…」という通り、慣れの問題でしょう。

さて、そんなところで、『乙女理論とその周辺』のストーリー解説をして、
我々も「Ecole de Paris」、パリの学校にランデブーしましょう。

つり乙2 007
クリスマスのプレゼントを滅茶苦茶にされ、こんな陰険なことをするとか、嫌な現実を
みせられた瞬間。Retournez au japon!、日本に帰れという意味でしょうか。冒頭から
街の人が主人公ら、外国人をあまり好まないことが描写されていますけど、フランス人
の閉鎖性を話の軸にするのは、不快感が募りますが、「みんないい人」では話が進まない
ですからね。シナリオゲーだけに、これくらいのシリアスは必要でしょう。


前作、『つり乙』のバッドエンドで男であることがバレてしまい、桜小路 ルナの家を追い出され、
イオン兄さんのところに料理人として身を寄せていたのですが、やはり服飾の道は捨てがたく、
それを見かねた妹、大蔵 りそなが提案。
「日本校がダメなら、パリ校に留学すればいいじゃない。」ということで、遊星を再び朝日として
りそなの付き人としてフィリア女学院パリ校に潜入することになったのでした。

もっとも、全ては遊星の服飾の才能を惜しむツンデレ兄、大蔵 衣遠の手配りですけど、
途中まで、りそなが裏で衣遠の意向に沿って動いていたことが分かり、単にエピソードを
段済みする凡百のダメライターにはないシナリオの巧みさを見たのでした。

そして、パリ校に来て早々、足を引っかけられて転ばされたり、遊星の編んだ手編みの
マフラーをずたずたに引き裂かれて黒板に「日本に帰れ」と書かれ、挙句の果てにコンクールの
衣装を燃やされたりと、

りそなと主人公は学園で散々イジメを
受けていたのですが、その黒幕が、


つり乙2 033
自ら身分制度を作って、人の下に人を作る、凄い人種差別をかまして来る悪の権化な
リリアーヌ様。そのうち、土地を不正に取得して学校でも造りそうです。このリリアーヌの
クソ独白には、大いに怒りを覚え、真心を込めてその日はなかなか寝付けなかったでござます。
醜悪な表情と言い、美少女ゲーには珍しい、ここまでの真の悪人はそうそういないので、非常に
珍しい人ではある。


イジメを行っていた黒幕が、ゲーム開始
当初からお嬢様として主人公らと一緒にいた、
リリアーヌだったとは!


何で、彼女のように出番が多くてグループのメインにいる人に個別ルートがないのか不思議
でしたけど、これには全く気づきませんでした。細目のキャラは目が開いた時に小宇宙(コスモ)
が溢れ出すものと相場が決まっていると思いますが、この目を見開いた時の邪悪な表情と言ったら!
あまりの醜さにムカつきが止まりませんでした。

ディートリンデみたいに、ネタで「ドイツの医学薬学は世界一ィィィ」と言っているのとは違う、
ガチでやばい人だったのだ。もうね、第六だか第七身分だか知りませんが、外国人を差別して
あざけ笑う思想をよりにもよって、衣装の制作グループ全員に当てはめるとか、その異常性に
エロゲを、美少女ゲーをプレイしているはずなのに、怒りがこみ上げてきたのです。
もちろん、こういった敵がいないと物語にメリハリがつけられず、悪に勝利するというカタルシスが
得られないので必要なキャラですけど、

まさか攻略キャラに相当する人が
その役を演じるとか、
その意外性に驚かされたのです。


しかも、リリアーヌを外すと、学園でのファッションショーで優秀賞が取れないかもしれず、
メリルとかが学園から追い出されてしまうので、最後までリリアーヌに協力しなければ
ならないとか、その狡猾さにも憤怒を覚えるのです。

もっとも、そんなリリアーヌにも、それなりの理由があるようで、

つり乙2 034
なるほど、「ござます」というのは、ザマスという地の部分が見え隠れしているという伏線
だったのか。『つり乙』の、アホのユルシュールのオマージュと見せかけておいて、華麗に
その予想を裏切って来るとか、ほんと、プロのライターというのは凄いものがあります。
この彼女の独白シーンは中の人の演技力と合わせて、ものすごい圧巻です。


なんでも、幼少期に奉仕活動で病気の外国人を見舞いに行ったら、外国人たちに襲われ、
自分とは関係ないことで謝罪を要求され、裸にされて周囲に土下座させられたという、
壮絶な過去があったそうですが、

幼い頃のこととはいえ、

主人公以外の人に裸を見られたという時点で、
エロゲヒロインからは降格なのですから、
その怒りは分からないでもない。


そう、この作品が発売された2013年当時でも、主人公以外に裸を見られるのは絶対的に
厳禁なのです。歳がバレそうですが、『パラダイス学園』とか、『やるっきゃ騎士』みたいな
1980年代の月刊少年漫画とかなら、メインヒロインが全校生徒の前で全裸になるのは、
いたって普通なことでしたけど(でも、アソコを見られるのは主人公だけ!)、ヒロインは清純で
なければならないという原理主義が台頭した今となっては、どんなTo LOVEるで、ダークネスな
ことがあっても、ヒロインの裸を見られるのは主人公ただ一人なのです。

だからこそ、リリアーヌ様の「エロゲヒロインになれない」という慟哭は、他の攻略ヒロインたちに
怒りとして向いてしまったのでしょう。

いや、そうでも茶化さないと、この人種差別っ
ぷりは憎しみを巻き起こしてしまい、幸せな
気持ちになれないんですよ。


作中のメイド、北村 北斗の言葉ではないですけど、高いところは強い風が吹くもんなんですよ。
名家として人の上に立つということは、多くの人の批判を受け止めることでもあるはずです。
屈辱を味わったとは言え、その覚悟がなく、意見の異なる人たちを排除して自分の狭い城に
閉じこもるとか、そりゃ、家に置いておかずに政略結婚の道具にもされますよ。リリアーヌ・
セリア・ラグランジェ、実に愚かな輩でした。

つり乙2 039
そんなリリアーヌも、ドラえもんの「どくさいスイッチ」を押すかのように、自分を支えていた人を
次々と失う失態を犯したため、クライマックスのファッションショーで主人公らに完敗し、無様に
自爆してくれるのでした。その痛快な彼女の落ちっぷりに、悪いとは思いながらも胸がすくような
快感を覚えてしまうな。悪は滅びる!


こういった悪役を演じるのは、てっきり主人公の従妹である大蔵 駿河さんかと思っていたので、
「お前が黒幕かよ」と、その悪事を早くから暴いていた、りそなの名探偵ぶりに大いに驚かされた
のでした。てっきり、ここは教室ではなく、火曜サスペンスな断崖の上かと思いましたよ。

むしろ、駿河さんが良い人過ぎて、色々と主人公を脅すのに、悪になり切れないところが、
非常に好感が持てました。この作品、女性陣の性格もよく描いていますけど、男性陣も決して
小者らしさがない、ちゃんと地に足がついた言動で、その合理性と他者を憎み切れない愛情に、
一つの物語としての上手さを感じるのでした。一人一人の人生を細部まで描いているからこその
説得力であり、これは深いですよ。

こうして、学園でのファッションショーは、
りそながデザインし、遊星が型紙を引いた
衣装が最優秀賞を得て、ついでに、
大蔵家の暫定頭首にりそながついてしまうことで、
めでたくエンディングとなるのでした。


このファッションショーに勝つというのと同時進行で、大蔵一族の頭首決定戦が行われており、
衣遠と駿河の頭首対決が深刻な状態になって来ていたので、両者を取り持つ形で、遊星と
りそなが活躍して、見事、フランスと日本を中継することで、りそなの成長と庶子である遊星の
お披露目となったのでした。

前述しましたが、この大蔵一族の頭首争いが非常に面白く、これがなければ、この『乙りろ』は、
よくある、ただの駄ゲーに堕ちてしまったことでしょう。
勇になびく衣遠と、智になびく駿河、竜虎対決といいますか、武田信玄と上杉謙信のようで、
それぞれ全く違う形で頭首の座を巡って闘うのが、実に面白かったです。

しかも、

つり乙2 025
衝撃の事実を語る重要なシーン。主人公の実の父である、大蔵 真星も決して凡庸な人ではなく、
大蔵家頭首候補だった聡明な人物であることを思い知らされたのでした。全く予想もしていない、
その意外性に、ここでもこの作品の凄さに驚かされるのです。他のルートだと、イオングループを
独立して作ることになるのですけど、自分がこの家を簒奪しようという野心にゾクゾクするのです。
単に主人公の当てつけ役ではない、衣遠の持つ正当な怒りとその覇道、実にかっこよかったです。


大蔵家頭首の最有力候補だった、
大蔵 衣遠が、大蔵一族の血を引いて
いないことが判明。


要は、衣遠は真星が結婚する前に、母である金子が別の愛人と作った庶子だったのでした。
一応、母は違えど真星の子である遊星と比べると、血筋を大事にする大蔵一族の中には、
衣遠はそもそも入らないのでした。

ですので、その事実が現頭首から公表されてしまう前に、遊星とりそなが衣遠にかけあって、
衣遠の覇道を助けるために3人で力を合わせて協力していくのでした。
この「愚かなる妹よ」などと人を信じられず、りそなや主人公をさげすんでいた衣遠が、
人間味を取り戻す過程は、中々に感動しました。凍てついた氷も主人公らの温かさに溶かされて
来るのは、この作品を愉しむ上での最高の醍醐味でしょう。

そして、衣遠を大蔵家に居させるために、
嫡流である、りそなを暫定頭首にして、
衣遠、遊星、駿河の3人でその補佐をすることに。


遊星では、母が正妻でない愛人の子なので、正規の大蔵一族とは認めがたいものがあるのでした。
その点、りそなは正妻の子であり、頭首候補としては申し分…ない…のですが、服飾のデザイン力と、
大企業グループの経営手腕は全く別物だと思いますが、親戚同士が争わないための、お飾りにでも
しておけばいいのでしょうか。(なお、別ルートでは、遊星が頭首になるルートもあります。)

こうして、大蔵家という華麗なる一族の
物語も終結し、りそなの成長も見られたことで、
『乙女理論とその周辺』は大団円となるのでした。



『乙女理論とその周辺-Ecole de Paris-』オープニングムービー 美郷あき 「Fragile」
正直そんなにいいムービーでもないですけど、作品世界のふんわりとした感覚は
十分生かせているかと。女装ものという、多くの健全な日本男児からしてみると、
共感できずにノーサンキューなものがあると思いますが、アンサンブル系のやっつけ
感とは違うシナリオのガチっぷりは最高のものがあります。


シナリオを通してヒロインの成長を見守るというのはエロゲの基本中の基本であり、
多くの作品がジュブナイルものとして描いてきていますが、この『乙りろ』は、

ヒロインの成長に加え、一族の隆盛を軸にして、
成長と隆盛と、2つの軸がリンクしているのが、
傑作に値する作品となったのです。


本当の傑作というのは「エロゲにエロはいらない」というところまで昇華してしまうものです。
前述しましたが、この『乙女理論とその周辺』は2013年発売と、過去作もいいところですけど、
未だに5,180円(ゲーム博物館調べ)という高値がついているのは伊達じゃないという事でしょう。
ちなみに、同じくファンディスクである、『ナツイロココロログ~Happy Summer~』なんて、
今月24日発売なのに、もう5,280円だ。『はるるみなもに!』も、特典付きが売れたのか、
やはり、5,280円で販売だ。

名作はじわじわ値が上がっていく傾向にありますが、

『乙女理論とその周辺』は、間違いなく傑作であり、
評価に値する素晴らしい作品と言えるでしょう。


それにしても、朝日くんパッチは絶対当てた方がいいな。
主人公声有りだと、オートで音声だけで流せるから凄い楽なのだ。
タイトル画面を経ずにサスペンド起動できるのも楽ちんでしたな。
全てのエロゲに前回終了したところからスタートできる機能が欲しいです。


2013年7月26日発売のNavel新作『乙女理論とその周辺』を応援しています!

『しゅがてん! -sugarfull tempering-』 香風 智乃

ごちうさエロゲ版023
自演、乙!散々自らマッチポンプとなって街の伝説を作ってきた彼女が初めて目にする
本物?のダイヤモンドダスト。作品最大の美しさが光るシーンだけに、アニメーションを
効かせるとか、もっとキラキラした感じがあっても良かった。総じて立ち絵と比べて背景が
ややぞんざいな気がしましたな。絵は良いのだけど、細かい演出が乏しい気がする。


キャラ絵は可愛いし、良く出来ている。
実に良い萌えゲーでしょう。
ただ、心がぴょんぴょんしないなぁ。

(主にシナリオ的に)

こんにちは、『しゅがてん!』です。

2月は3、4月の準備期間と言いますか、注目作品がほとんどなく、この作品くらいしか
見るべきものがない「何もない月」でした。

そんな中、『しゅがてん!』は、圧倒的な『ごちうさ』感が凄まじく、絵のふんわりキュートな
雰囲気が素晴らしかったです。
おかげで、先月は多くの御仁が彼女たちを買い求め、家に連れ帰ったのではないでしょうか。
自分もこの作品から、「ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いた」ので、当然のごとく、
彼女たちと過ごす日々を思い起こして、わくわくてくてくお店を後にしたのでした。

にしても、やっぱり可愛いは正義、
可愛いは正解でしょう。


こじんまりとしたシナリオがどうしても気に食わなかったのですが、それら全てのダメな部分を
覆い隠すくらいの秀作絵で、それだけは間違いなく大満足でした。
この萌え絵を鑑賞するだけでも十分すぎるほどの価値はあると思います。
この作品の絵を描いた、しらたま氏の絵は、『恋×シンアイ彼女』で、その萌えっぷりは定評が
ありましたけど、今回のぱれっと塗りとの相性は抜群で、一枚一枚のCGをそのまま壁紙にして
しまいたくなる素晴らしい萌え絵でした。

ごちうさエロゲ版003
藤咲 ウサが出演する作品では、必ずお漏らしが必要なことは多くのエロゲーマーなら
周知のことと存じます。でも、首輪が取れなくて緊急回避的にバケツとか、純愛萌えゲー
とは思えないアブノーマルな痴態があるのは、エロ重視の傾向がある昨今の流行を取り
入れていて、良い判断だろう。(でも、このシャロだけ「原作」と全然性格が違うね。)


なお、この『しゅがてん!』を制作したRecetteは、ぱれっと系列のCLEARRAVEが出している
サブブランドですけど、どうせこの作品限りの使い捨てブランド名でしょうから、面倒なので、
当ブログでは総じて、「ぱれっと」とします。
元々、色々な色の作品を出したいという事で「ぱれっと」なのですから、和泉つばす絵作品を
「ぱれっと」と呼ぶのだけでは、ブランド名の意味をなさないと思うのですよ。

で、確かに、この『しゅがてん!』は、絵が抜群に柔らかくて、ふわふわドキドキ、内緒ですよ
的な絵なのは、確信をもって断言できる、この作品最大の利点なのですが、

あまりにも、『ご注文はうさぎですか?』
に似すぎていて、そのイメージに縛られ
過ぎてしまっているのが勿体ない。


おかげで、何をどう見ても、『ごちうさ』にしか見えない。

作中、チノやココアはいるけど、メグやマヤがおらず、「これではチマメ隊が結成
できないではないか!」とか、「これがシャロかよ」、とか、色々と比較してしまって、
オリジナル作品として楽しむには、「原作」の雰囲気が阻害しすぎている気がします。
もちろん、「あのキャラを商業作で凌辱出来るんだ、うひょー」というのが正しい楽しみ方
なのは間違いありません。

でも、『ごちうさ』を知らない人にとっても、それはそれで、つるペタぺったんな中 学生を
鑑賞できるまたとない機会でしょうし、乳袋反対派同盟としても重要な作品でしょう。

ですが、

ごちうさエロゲ版008
今作でのエロ担当、ココア。(本当は、違う名前があるのだけど、もういいでしょ、ココアで)
この後、ノーパンのままスカートがまくれ上がった状態で、主人公にいたずらされ、最後は
友人の見ている前で、こっそりイカされてしまうのでした…。BかCカップくらいの、ぷるるん
おっぱいもたまらん。「ラジオ・アリスグラムガーデン」の“ぷるるん”の擬音は、彼女にこそ
つけるべきだろう。あと、寝ている主人公の足で自慰とか、最初から積極的なのも凄く良い。


『しゅがてん!』と、『ごちうさ』の違いなんて、どっちが居候かの違い程度で、

ここまでそっくりだと、製作委員会から
クレームが来るのではないかと心配に
なって来るレベルでしょう。


良かったね、マリオカートとか出なくて。
まぁ、良く見てみると、違うといえば違うのですけどね。
良く出来た習作と言ったところでしょうか。
そもそも、アニメやコミックと言った業界は、元来二次創作に寛容なところはありまして、
プロの制作者でも同人作品をリリースするのは普通なので、「このくらいなら何とか…」
というのがあるのでしょう。

エロゲは表世界のコンテンツをアダルトにコンバートするのも結構あるので、一時期は、
『アオリオ』みたいに、『僕は友達が少ない』とかが良くモチーフにされていましたけど、
『ごちうさ』のヒットを受けて、このところはアンティークな西洋骨董洋菓子店を舞台にした
作品が出回るようになってきました。(大体、アニメ放送からエロゲ化まで、1,2年くらいの
間がありますかね。)

去年であれば、同じぱれっとの、『枯れない世界と終わる花』などがそうでしたし、今年5月には、
パクリ上等ブランドである、ま~まれぇどから、やはり洋菓子店を舞台にした、『お家に帰るまで
がましまろです』がリリースされます。そして、同5月には、こちらも、『ごちうさ』絵を元にした、
『お嬢様と憐れな(こ)執事』なんてのも出ますけど、

『しゅがてん!』みたいに、元ネタを
ほぼ完全コピーというのは珍しい。


ごちうさエロゲ版005
チノやココアも出るなら、リゼも出てきます。ただ、こちらの世界のリゼは、世界の秘密を
知っている思わせぶりな感じのまま終わっているのがなぁ。しかも、まさかこの風体で
この街の市長であり、市長権限で営業実態がない店を潰すとか、生徒会じゃないんだから。
いらぬ設定ばかり背負わされたのが勿体ない人でした。(『まいてつ』もそうでしたけど、
若年層に市長設定とか無理やりすぎです。)


まぁ、オリジナルはしているのですけど、
「原作」を抜くほどの日常をデコレーションしているわけでもなく、
突き抜けたシナリオがないのが残念だったなぁ。

せっかく、別ブランドですけど、ショボゲーかと見せかけて、恋する二人の人生記にまで
恋愛シナリオを昇華させた、『ひこうき雲の向こう側』の、さかき傘がシナリオを担当して
いるのに、その持ち味が殆ど生きていない。

おおかた、

シナリオ担当が、あまりに原作に
忠実にすることに嫌気がさして、
「ポイって今日を投げだして」
しまったのでしょう。


そのくらい、もやっとしたシナリオで、「いいんですかね、こんな取ってつけたような話で…」と、
なまじ、うっかり2015年のベストエロゲに選考漏れという、痛恨のミスを犯してしまったことを悔やむ、
すさまじい熱さと感動があったシナリオゲー、『僕はキミだけを見つめる』を紹介した後だけに、
この描写不足の落差と言ったら…。


『しゅがてん!-sugarfull tempering-』プロモーションムービー 茶太 「Candy a Mine」
歌詞から、いかにも彼女たちでお菓子を作りそうな気がするでしょ。作らないんだなぁ。
彼女たちが何もできないから、サンタさんのパティシェぶりが発揮されるのですけど、
ショートケーキとかミルフィーユとかじゃなぁ。コンビニで買えそうなケーキを有難がっても…。


『しゅがてん!』は、絵の良さについ目を
奪われがちですけど、お話の内容に関しては、
ちょっと酷いと思いますよ、これ。


この作品の原作、『ご注文はうさぎですか?』は、女の子たちだけでワイワイ仲良くはしゃぐ
楽しい日常が素晴らしい魅力にあふれているのです。

なのに、本作では、やたらヒロインが一人で単独行動してしまい、他のメンバーとの協力して
ことを成し遂げるようなことは殆ど見られないとか、『ごちうさ』のナニを見ていたのか、「原作」の
良さを生かさずにキャラと世界設定だけ拝借とか、見るべきところが違うでしょと、そんなことを思う
のです。いいんですよ、お茶会の会話がコントになっていたりとかで、

日常のトークを盛り上げた方が遥かに、
作品の持ち味を生かせたかと思います。


そんなわけで、シナリオの凡庸さがもやっとするのが玉に瑕な本作ですが、
メインルートであろう、聖代橋 氷織こと、香風 智乃ルート、行ってみましょう。

ごちうさエロゲ版010
この『笑ゥせぇるすまん』みたいなのが、チノの父なのです。けど、昔はあくどい商人だったけど、
今は違うはずじゃなったのかな?意外性でシナリオを引っ張るのにも、もう少し何とかならな
かったのかね。これでは、チノが可愛そうな目に遭っているようで、痛々しくて見ていられない。


えー、チノ(もう、この作品でのオリジナル名を覚える気ないです。)ルートなんですけど、
この世界では、年に一度、「妖精の夜」というダイヤモンドダストが降るそうなんですけど、

この街に降るダイヤモンドダストは、
ここ20年くらい、チノ一家が作り出していた
人工現象だったのでした。


ゲーム開始直後から、この街のダイヤモンドダストを、さも神秘的な自然現象のように
他の人たちと感動していましたが、チノはみんなをずっと騙していたのです。

その、作品の根幹を成す部分を隠さなけらばならない負い目から、チノはどこか浮かない
雰囲気を醸し出していたのでした。(幻想的で綺麗な雰囲気が、すべて台無しだよ。)
何でも、昔、チノの父親がこの街に工場を設立してから、ダイヤモンドダストが見られなく
なったそうで、その贖罪の意味で、チノの父親から娘まで動員して、延々山奥の秘密基地で
たき火をして(そんなもんでダイヤモンドダストが出来るんかな?)いたのでした。

何かねぇ、この自然に囲まれていそうな、中世ヨーロッパ風の世界観の中で、原風景が
実は人工的に作った気象なんでござるとか、身もふたもないというか、凄くショボい感じが
してしまいます。

せっかく、ダイヤモンドダストの降る妖精の夜は、「妖精さんが願いをかなえてくれる」のだから、
チノへ本当の想いを伝える際のギミックにするとか、色々と使い道があったじゃないですか。

それが、大した意味もなく自然現象を
使い捨てとか、どうしてこんなシナリオに
してしまったのでしょうか。


ごちうさエロゲ版011
そういえば、『ひこうき雲の向こう側』でも、ヒロインの一人が、校内中に隠しカメラを仕掛けて、
カップルの情事を覗き見していたなんてことがありましたが、どうもこのライター、女の子に
一人で何かさせて物語を動かすのが好きなようですな。ただ、こっちの『しゅがてん!』の
世界では、仲間との友情とかをテーマにした方が、キャラ立ちが良かったかと思うの。


『ごちうさ』を元ネタにしている以上、個人競技より、団体戦でしょう。
例えば、こんなシナリオ構成はいかがでしょうか。

この世界にはダイヤモンドダストで願いを叶える伝説がある。

しかし、キグナス氷河はいない!

主人公が発起人になって、メンバー総出で過去の文献などを漁る中で、
ダイヤモンドダストが出来なくなった理由を知り、結果チノの父親や市長も
巻き込んで、もう一度、あの『魔法使いの夜』を再現するために奮闘。

遂にはダイヤモンドダストを超えたホーロドニースメルチで師匠カミュを撃退。
ついでに町興しにもなって、大勢の人達の笑顔に包まれる中、チノに告白。
無事に願いを叶えるのでした。

とかの方が、自然な感じで幸せに包まれたままラストになった気がするなぁ。

ぶっちゃけ重機の搬入が必要な、
「雪だるまつくろう」みたいのは、
本来、物語の最後に来る内容です。


ごちうさエロゲ版012
「一人で抱え込む」というのが、この作品全体でみられる光景ですけど、特にチノの孤独さは
微妙な感じだなぁ。一人で冬山に登ってダイヤモンドダストの準備とか、女の子一人では危ない
ではないですか。芯の強い子ですから違和感はないですけど、もっと平和な世界であってほし
かったかも。そして、「妖精さんなんて、いなかったんや」という種明かしもこの世界では必要ない。


あそこの時点で、既に街の人と一体化してしまっては、話が進みにくいではないですか。
それがこの作品ですと、

10年前、極寒の中、チノ一家による自作自演のダイヤモンドダスト発生の作業中、
一族の妊婦が風邪をひいてしまい、その影響でお腹の中の子は流産。

10年後、今度こそ無事に生まれるようにチノがダイヤモンドダストを発生させたりと
奮闘する中、その妊婦が産気づき、猛吹雪で医者も来れない中、主人公たちだけで
赤ちゃんを取り出さなくてはならない事態に!

あぁ、自分たちだけで出産の手伝いとか、『恋色空模様』の服部 彩ルートでもあったし、
最近だと、『ここから夏のイノセンス!』の中で、人工授精でしか子供を作らない未来から来た
蛍塚 アリカが、生の出産シーンを見て生命の神秘に感動して田舎に残る決心の一つにしたとか、
子作りのきっかけとしては大事なシーンだよね。

とか思っていたのですが、何?帝王切開??

医師免許もない主人公が妊婦の
帝王切開を行うとか、いくらなんでも
無茶苦茶ではないでしょうか。


ごちうさエロゲ版019
電話でかかりつけの医師から話を聞きながらとは言え、帝王切開というのはハードルが高すぎる。
事前に医療知識があって、地域の人を助けているとかなら話にも説得力があるけど、素人ですから。
いくらサンタさんでも無理な相談でしょう。妖精も魔法もアリで良いので、無駄にリアルを混ぜるのは
反対なのです。


ちなみに、主人公、山田 九郎(判官義経)は、名前の通り、サンタクロウ(ス)です。
ゲーム開始直後から、いきなり赤い服を着て登場するのですが、煙突から転落した際に
頭でも打ったのか、記憶喪失になってしまい、サンタなのに名刺があるとか変なヤツなのです。
でも、そういった「人の願いを叶える何でも屋」だとしても、いまいちそういった神様描写が
少ないから、

いざという時にピンチを救えるという
描写が来ても、急すぎてプレイヤー
が戸惑うんですよ。


「俺が、俺こそがプレゼントなんだ!」というのであれば、それでいいのですよ。
でも、そんな描写はほとんどなく、主人公自身、性的な興味は豊富でも、自動人形のような
丁寧さが目立つばかりで、自分で何とかしなければという熱さが普段は殆ど見られないので、
いきなりエンジン全開で一人で事態を収拾するのはどうなんですかね。

ごちうさエロゲ版017ごちうさエロゲ版021
シナリオがいまいちの中でも、この作品の最大の良心、エッチシーンの素晴らしさは大いに
評価したいです。これだけの良質なCGでチノとえっち出来るんですぜ。今までに、それこそ
大図書館が作れるくらいに、『ごちうさ』のエロ同人はあるでしょうが、商業作でチノとえっち
出来るのは『しゅがてん!』だけ。


あと、恋愛に至る過程もいきなりで、
人間味のない主人公の何処に惚れる
要素があるのか、


余程、男がいないんですかね、この街。

こんにちは、パティシエです。

まぁ素敵、抱いて。

おかしいでしょ、いきなりすぎです。
創作ケーキで彼女の心を掴むといったこともなく、ライターも別に洋菓子の下調べをした
形跡もなく、全体的に洋菓子店としてのリアリティにも欠けてしまう。前述しましたが、
作るケーキがシュートケーキとか、せいぜいガトーショコラくらいでしかなく、これでは
千客万来とするのは難しいでしょう。

説得力がない中での恋愛というのは、
あまり熱中しないんですよね。


なまじ、エッチシーンは絵の上手さもあって最高に絶妙なロリエロを発揮していて、
数多くの大きいお友達も納得の出来なのが救いですけど、もう少しハマれるシナリオであり、
愛情展開であってほしかったよ。

ごちうさエロゲ版027
いい絵でしょ。別に人気だったアニメをモチーフにするのは良いと思うんです。多くの創作物も
元はと言えば、何かしらモチーフがありますから。でも、そこから如何にオリジナルの作品を
作るのが、クリエイターの醍醐味だと思うんです。今回は原作に近すぎてしまった。


これだけ美しい萌え絵を描けるのだから、
次回作は自由にキャラを動かしてほしいです。


その方がキャラが生き生きして話も盛り上がるでしょう。借りもんじゃ限界がありますよ。
まずは、日常シーンを楽しく描けないとね。

ぱれっとだと、『さくらシュトラッセ』とか面白かったけどなぁ。
特技は急降下爆撃(笑)という、ルーデル閣下と仲間たちが織り成すドタバタコメディは、
約10年たった今でも十分楽しい面白さがありました。

今回も、ケーキ屋を買収しようとするクリストフ・クレメントならぬ、ガトーさんとか
出てきているのですし、もっと弄れる余地は十分あった。
何もガトーだからGP02号機を奪取してくれとは言っていない。
オチ要員として、ヘタレて失敗してくれればそれでいい。
あまり登場人物を生かし切れなかったのも色々と惜しかったですから、

これを教訓としつつ、ロリエロものは
もっと欲しいでございます。



『ご注文はうさぎですか??』 2期ED 「ときめきポポロン♪」
このムービーで、当時どれほど大きなお友達がノックアウトされたことか、
今でも色褪せない良ムービーでしょう。


最後に、本作の原作となった、『ご注文はうさぎですか??』のエンディング曲、
「ときめきポポロン♪」を聞いてお別れしよう。

このエンディングムービーは、当時名うてのアニメーターが総結集した名ムービーで、
幼い女の子の萌えというものが存分に詰まった作品なのだ。

こんな、くるくるとした可愛らしさが、
もっとエロゲでも生かせれば、
その作品は名作になるでしょう。


是非とも、次こそは、真の美少女が来ることを願っているのです。
来月は、クロシェットの本命、しんたろー絵による『はるるみなもに!』を筆頭に、
「恋の巣」という何とも淫靡な響きがいい、『こいのす☆イチャコライズ 』や、
安定した品質を保つ、『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい』など、注目作が目白押しですからね。

心がぴょんぴょんする作品、
きっと来ますよ。



しゅがてん!-sugarfull tempering-


ところで、『しゅがてん!』は、ドラマCD以外で、いつテンパリング(調理法の一つ)
するんですかね。ライターさんも忘れているでしょ。


『僕はキミだけを見つめる ~I gaze at only you~』 風早 永遠 感想

ボクキミ053
物語のラストである学園でのチャリティコンサートを終え、集まったファンの前で挨拶をする
歌姫、風早 永遠。この後に、続く言葉は何なのか、是非ともプレイして確認してほしい。
「埋もれた名作」というものは確かに存在する。近年まれに見る傑作だろう。


傑作である。
文句なし、誰もが認める
素晴らしい作品だ。


さて、明日は2月の新作が出る日なので、今日は明日に備えて早めに寝る
人が多いでしょう。
2月の新作の筆頭は『しゅがてん』なのは間違いなく、あの、ほわほわした
『ごちうさ』感覚を味わいたい人は多いはずです。

もっとも、久しぶりに秋葉原に行くのであれば、是非とも中古の名作も当たってほしいと
切に願うのです。エロゲ文化はエロければいいのではないです。
物語の面白さ、権威のないアダルト分野だからこそ、草莽の士がいるのですよ。

そういった意味で、今回は過去の埋もれた名作を
取り上げてみたいと思います。


過去の名作というのは、大空を飛びたいという、若者たちの青春を追った、
『この大空に、翼をひろげて』とか、正義対正義、己の信念を掛けた闘いが凄かった、
『穢翼のユースティア 』とか色々とありますけど、それらはブランドが比較的大手で、
安定して作品を出していることから、過去作にも焦点が行きやすいのです。

ボクキミ049
同じく、最後の永遠の挨拶より。この作品、捨てキャラがいない!多くのダメゲーがキャラ
を次々と使い捨てする中で、この作品は、登場人物が最後まで話に何らかの形で関わり、
それぞれがそれぞれの人生を生きていることが分かって、上記CGの視音や渚橋 唯なんか、
限りなくエロゲとして冒頭でエッチするだけの要員なのに、最後にちゃんと来てくれるとか、
良く考えられたシナリオに感動するのですよ。


その反面、「埋もれた名作」は、ブランドが大きくなく、そんなに宣伝も出来ないことから、
次回作が出ないか出てもぱっとしないこともあり、いつしか忘れ去られてしまうのです。
(『あの晴れわたる空より高く』とかも、エロゲ史上最高級の伝説の作品ですけど、
代表が自身の精神を回復させられないようでは、時間の問題だな。)

そう、一作だけ名作が出ても、
継続して作品を出し続けないと、
顧みられることがなくなるのです。


この、『僕はキミだけを見つめる』を制作した、インレは、この作品を2015年11月に
発売して以降、新作が途絶えてしまい、前作の『ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-』
も確かに良かったのですけど、継続して新作を作っていないことから、知る人ぞ知る
ブランドとなってしまいました。
ライターの葉山こよーて氏も、去年出た『ワガママハイスペック』の凡打ぶりからしても、
雇われ状態だと、ぱっとしないんだけどなぁ。
彼の自由に作った作品の光具合からしたら、今の彼の境遇は残念ですな。

これだけの、エロゲ史に残るような
傑作を生み出しているのに。


ボクキミ014
永遠をつけ狙う殺し屋、亜梦(アーマン)の手にかかり、絶体絶命の主人公、佐原 拓実。
壮絶な半生があるからこそ、彼の言動には説得力があり、『グリザイアの果実』の主人公、
風見 雄二に匹敵するクールさがたまらない。


いやー、掛値なく面白かった。最初、いきなりの復讐屋の残酷シーンで、
うわー、タイトル絵からして純愛ものと思っていたのに、「なんだこの殺伐とした世界観は」
と、思っていましたけど、キャラクターの掛け合いにしろ、一人一人の人物像を深く描き
起こしていることによる説得力が素晴らしく、「これ傑作じゃねーか!」と思うに至ったのです。

施設で闘鶏と称される、孤児院のメンバー同士でリアルバトルをやらされたり、
歌舞伎町で半グレとして身をやつしながら、その唯一の仲間が亜梦に殺され、
人を信じれなくなった主人公が、歌姫、風早 永遠とその芸能事務所のメンバーと関わって
いく内に、仲間の大切さに目覚め、次第に人間性を回復していくとか、

プレイしながら、主人公の
心の成長を見ていくのが
凄く楽しかったです。


最初は、「何だ、この屑」と思っていましたけど、彼の叫びたいほどの慟哭を見るにつけ、
すっかり、主人公の心情に共感し、主人公の周りのメンバー同様、彼を応援したくなりましたよ。
やはり、傑作のエロゲは主人公の格が違う。良く考えられた人物設定が大事なんですよ。
エロゲと言っても、主人公に主体性が無いようでは、女の子を引っ張っていけないでしょ。
特に、こういった、激しいアクションありの物語ではね、この硬派で乾いた感覚は、公式HP
にあるように、

「イチャラブゲーじゃないので、
要注意!」というのは伊達じゃ
なかったんですね。


ボクキミ009
硬派な中にもこんなシーンも。テレビの収録現場でマツケンにばったりと、その場
限りのネタだと思うでしょ。ところが、永遠とマツケンの時代劇を見ていたからこそ、
亜梦のバトルでマツケンの剣術が生きてくるんですよ。この作品、1カットのみの
登場にも立ち絵があったり、とにかく、豪華な作りなのです。15時間程度のゲーム
ボリュームでフルプライスはどうかという声もあるでしょうが、豊富な衣装パターンや
立ち絵の細かい差分とか、フルプライスだけの手間は十分かかっている。


それにしても、

あぁ、プロの小説家というのは、
こうやってシナリオを書くんだなぁと、
その文章力に感心します。


何気ない会話の中に、実はその後でその会話が生きてくるとか、自然に伏線を張っておいて、
後で華麗に回収して来るのは、「これはやられた…」舌を巻くのです。
上記CGのマツケンの時もそうですけど、事務所のマネージャー、森戸 美夜が以前、旅行に
行ったと言っていたのが、後で、失語症になっていた永遠ではない、別の一人の少女の心を
救っていたことにホロリとさせられたり、唸らせる文章力があったのです。

それでいて、直ぐに回想シーンで過去のセリフを言ってくれるので、

これが伏線だったんですよと、
分かりやすくプレイヤーに
教えてくれるとか、そのイージーぶりも
大いに助かりました。


嫌いなんですよ、「分かる人だけ分かる」という、ユーザー置いてけぼりというのは、
後で考察できる余地を残すため、敢えて説明しないというのも一つの方法ですけど、
この作品の場合、友情と真の愛という作品の主題の方を訴えかける方を優先したのでしょう。
見事な配慮でしたよ。

ボクキミ013
渋谷のタワーレコードにてCD発売イベントに出演する永遠。経歴等も一切公表していない、
謎の歌姫だけに、多くの人が詰めかけるのですが、本人が至ってフツーの女の子というのが
親近感が生まれて、彼女の朴訥な人柄に惚れるのです。駄菓子のすももが好きとか可愛い。


そんなわけで、プレイ時間が15時間以下(セーブデータにプレイ時間が表示される)と、
非常に短いお話なのですが、話の展開がどんどん変わって進んでいくので、無駄に
延長されてもテンポが悪くなるので、このくらいの長さで丁度いいと思いました。

話としては、大陸系マフィアのボスに目を付けられ殺された母の娘である風早 永遠も、
自分に従わなかった母同様に殺して組織に逆らった者の末路を知らしめるために殺し屋
に狙われたのを、主人公が『暁の護衛』よろしく護り抜き、多くの人と触れ合うことで、
誰も愛せなかった凍てついた主人公の心を次第に回復させて、向日葵に辿り着く物語です。

『僕はキミだけを見つめる 』は、

第一部、姫を護るハードボイルドアクション
第二部、声を失った姫を救う泣きゲー
の、大きく2つに分けられるでしょう。


そう、このイチャラブゲー全盛の今の時代にアクションと泣きゲーですよ。
最近だと、『ぼくの一人戦争』に、『生命のスペア』が足された感じでしょうか、
もっとも、あの作品たちは、最近のあかべぇの凋落を象徴するように、悪人が
悪人のまま終わったり、「私が死んでも代わりはいるもの」的に終わってしまうのが
いまいちで、今作のキャラ一人一人の背景をしっかり描いて、殆どの人が最後は
善人で終わる後味の良さには到底叶わないのです。

ボクキミ019
歌姫という事で、米澤 円に出てもらうとか、中々にあざとい。作品での永遠の持ち歌、
「ユメキャンバス」とか、イントロが「White Album」みたいな感じで、いつ「小木曽 雪菜
です。」と言うのか、ドキドキしていましたよ。だた、バトルの演出は凄いのに、肝心の
コンサートでのシーンの演出はどうにも決まらなかったなぁ。あれだけ戦闘シーンで
激しいカット割りが出来るのだから、ミュージックビデオでも見て、演出してくれれば…。


おっと、なんか話の紹介がやや脱線した。
デビューして一年、ようやく3回公演の初ライブとなったのですが、
実は、この風早 永遠、幼い時に母が殺された際に、犯人から首を絞められて
声帯が変形して、更にショックで声が出なくなっていたので、

今度いつ再び声が出なくなるか
わからない中での歌手活動だったのです。


なので、なるべく彼女を表に出さない様にしていたのも、芸能戦略としてもありますが、
彼女のストレスになりそうなことは可能な限り排除したかった上でのことなのでした。
なので、後に明らかになりますが、この3回のライブが終わったら事務所も解散し、
彼女を一般人に戻すことになっていたのでした。

ただ、このライブを成功させることが、永遠はもちろん事務所のメンバー全員の夢であって、
「何としてもこのライブを成功させたい」というのが根底にあったのです。
ですので、主人公が「暗殺者がいるから、ライブを中止にしなければ」とするときに、
他のメンバーが反発して葛藤しているのです。必ずしも仲良しメンバーではない、

意見の相違があっても、
堂々と言い合えるのが仲間なんだと、


そんなことを伝えたいからこその反目だったりするのです。
それにしても、事務所のメンバーのカッコいいこと。
エロゲだから女の子のメンバーもいるのですが、片瀬 郁乃(ウサだから、おもらしアリ!)や
真名瀬 莉亞(もちろん、両人のルートもあります)もいいのですけど、男たちが非常にカッコイイ。

ボクキミ037
事務所の社長、杏藤 七里ですが、名うての芸能事務所を解散し、もう一つの夢であった
アフリカの子供たちに教育を施したいという夢を叶えに行く彼の姿勢に、心から脱帽でした。
キャバクラの店長時代から、本当に人の役に立つために全力を尽くし、最後まで部下の
ことを思い、以前のメンバーの晴れ舞台に着の身着のまま日本へすっ飛んでくるとか、
普段は馬鹿な冗談を言いながらも、本当に尊敬できる人を見た気がします。


上記CGの社長とか、アルさんと拓実のバトルの最中に割り込んで止めるだけの技量を持つとか、
過去に様々な修羅場をくぐっただろう人が、チャラチャラした芸能事務所経営の中で、どれだけ
周囲の人に配慮して動いていたか、彼の心意気に感心するのです。

他にも、主人公と一緒にボディーガードをしているアルフレッド・ウェインパーカーなんかも、
最初こそ、どこぞのチンピラな感じだったのが、いつしか笑顔が素敵なお兄さんみたいな感じに
なりつつも、主人公が道に迷ったときには、本気で主人公のために接してくれるとか、その男気に
掘れるのですよ。これだけの好人物にされてしまうと、

こんな良い人になりたいなぁとか、
エロいゲームをしているのに、
人生の教訓みたいなことも学べて
しまうのでした。


ほんと、良い奴らなんだよなぁ。

最後の事務所が解散して、みんながそれぞれの夢に向かって進んでいるのに、
風早 永遠に何かあったら真っ先にすっ飛んできて、集まってくれるとか、素直に感動しましたよ。
なんか、弱小芸能事務所ながらも、みんなが彼女を応援することで一つになる、漫画、『はるか17』
とかを思い出しましたよ。こういった、バラバラだった皆が一つになって大きな夢を叶えるというのは、
少年漫画なんかではよくあるのですけど、王道だからこそ、普遍的な良さがあるのです。

ボクキミ025
あの殺し屋、亜梦(アーマン)が、実は主人公の舎弟分の秋谷 懐だった!(もうネタバレ
全開ですな)ですけど、あまり身内で物語を固めるのもどうかという気がします。大陸
マフィアのボスの娘、森戸 美夜の弟が彼とか、同じようなネタを使いすぎる気もします。
暗殺技にネリョチャギ(かかと落とし)を使うとか、『新宿鮫』の毒猿のような話なんだし、
毒猿みたいに元軍人とかの方が自然だったかも。(後に、亜梦が女であることも判明。)


おっと、何か話がズレたけど、元に戻さなければ。

殺し屋が来たので応戦している内に、永遠のライブが始まってしまい、
逃避行を続ける中、亜梦が自らの携帯を落とすという致命的なミスを犯してしまい、
そこから、以前脅した携帯電話会社の男に調べさせて持ち主が事務所のマネージャー、
森戸 美夜であることが判明。

亜梦と森戸 美夜は姉妹であり、
そのマフィアのボス、徐切栄の命令で
動いていたのでした。


だから、警戒厳重な永遠のマンションに中に脅迫状をつけたりできたのですよ。
まさか、味方が敵だった驚き。主人公が以前結成していた、半グレ集団、サーベルタイガー
のメンバーで親友だった、カズとヒサを殺ったのもナツだからと油断していたからだったのです。
そんなことが次々と分かり、動揺する中、3日間に分けて行われるコンサートも無事2回まで
終了し、亜梦も主人公とその知り合いのキャリア警官によって、辛くも撃退して何とかなった
はずが、

2通あった脅迫状が、それぞれ別人が
出していたことが判明。


そう、永遠をつけ狙う人が、もう一人いたのです。
そして、そんなことに、まさか最初の時点で伏線があったことに驚いたのです。
最初、主人公が芸能事務所での初仕事で、ファンからのプレゼントを仕分けすることを
していたのですが、バイブとか、婚姻届けに履歴書とか、サイコなものばかりで、
「リアリティがあるなぁ」くらいにしか思っていなかったのが、そこにヒントがあったとか、
ライターのプロの技にどれだけ驚愕したことか!

ボクキミ032
この森戸 美夜は、日本に潜入するために行方不明になった人の戸籍を利用して別人に
成りすましていたのですけど、麻薬のありかを探っていたりと、本質的には善人なのが
救いでした。あの亜梦でさえ、最後は改心していた(あれはいらない要素だった)のですから、
基本みんな善人で終わるというのは清々しいものがあります。(一人死んでいるけど。)


そして、永遠を追ったストーカーの盾になり、
森戸 美夜が刺されて死亡。


まぁ、秘密が全部ばれてしまった以上、生きていたの仕方ないですからね。
この後の展開を考えると、彼女に生きていてもらったのでは先に進まない。
ついでに、亜梦も主人公の手にかかって死んでほしかった。主人公なら人を殺すことも
織り込み済みでしょう。『AIR』の柳也みたいに、「殺すことを禁じる」とかなら、マフィアの
親父に手を下させればいいのだ。あそこで半死半生にする必要はないよ。

どうしても生かせたかったら、アフターでの姉のお墓参りに顔出しせずに、彼女の墓に
彼だと分かる目印の供花でもあればいいのだ。前振りとして、殺人時に特定の花とか、
死体に添えていればいい。
しかも、別に、アーマンは女である必要もないなぁ、あそこは詰め込み過ぎの誘惑に
かられずに、カットする勇気も必要だったかも。
いいんだよ、元男娼で、その方が悲惨さと世間に対する復讐心が出るし。

ボクキミ034
少々を彼女のために尽くすことを決めた主人公、佐原 拓実。素直に好きと言えないけど、
作品のタイトルである、「僕はキミだけを見つめる」ことを誓った瞬間でした。あの人と関わる
ことを拒んでいた彼も、ここまで変わったのです。


そして、風早 永遠は美夜が目の前で
死亡したことにより、ショックで失語症が再発。
二度と歌えなくなるのでした。


おかげで、3日目のライブは中止。永遠が歌えなくなり、声すら出せなくなったことから、
芸能活動も休止。事務所も解散となったのでした。

こうして、主人公、佐原 拓実はいつの間にか永遠を護るこに生きがいを見出し、
無期限に永遠の盾となることを宣言。永遠と二人で人里離れた村でくらすことに
なったのでした。
さらに、一年が過ぎ、村の養護施設の生徒との交流や、警察官としての信念のまま
生きる、左遷されて交番勤務になっている、アーマン編で活躍したキャリア婦警との
交流などもありながらも永遠の声は回復せず、自分の想いが主人公を追い詰めていると
考える永遠はますます暗くなり…という中、

ボクキミ041
ここで、ようやく主人公は自分が永遠のことを愛していると告白することで、彼女の心を
軽くするのでした。彼女と暮らすと言ったことで、十分永遠のことが好きだと言っている
ものだと思っていたのですが、実際に言葉で言わないと分からないもんですね。


森戸 美夜の墓の横に向日葵の花を咲かせて、
彼女の想いを完遂させ、永遠の声も戻って終了。


向日葵の花言葉、「私はあなただけを見つめる」 だからこそ、
敢えてその花を植えることで、「これで美夜も寂しくないぜ。」ということでしょう。
美夜も永遠も、以前主人公に別々に会っていて、その時に彼のことを好きになって
いたのです。(ちなみに、向日葵を植えたのは、養護施設の少女、瑠璃がやっています。)

美夜が死んだことで、彼女の想いを叶えてあげられなかったことが永遠の足かせになって、
永遠を苦しめていたのでした。
それが晴れてその足かせがなくなったことで、彼女の心のトラウマがなくなり、
言葉が復活したのです。

そして、永遠の夢であった地域の施設を回って歌を歌いたいという願いを叶えてあげて、
真名瀬 莉亞がこっそりつけていた、永遠の復活への想いを書いたブログをここで一気に公開。

そこに、

今度郊外の学園で永遠の復活コンサートを
開くことをブログに書いたことで、多くのファンが
集まり、そこで冒頭の絵に繋がるのでした。 


ボクキミ050
なんて、いい笑顔なんでしょう。やっぱり、普段はバラバラでも、いざというときは駆けつけて
くれる。そんなことが当たり前にできる仲間って大事ですよね。おまけシナリオでは、主人公
自ら「水曜どうでしょう」をやってくれるぞ。


こうして、短くもまとまった物語は終了。
アーマンが締まりのない変な終わり方をしているという後味の悪さはあるのですが、
それ以外は特におかしい部分も少なく、みんな幸せに生きていくことが分かって終了。
最後に、「うん!美味い!」と言たのだから、それでいいでしょう。

最初は己の正義感を震わせて魂を熱くさせ、
最後に仲間と触れ合うことの大切さを学べる、
非常に生き生きとした文章が光るのでした。


特に、向日葵の使い方が素晴らしい。
「そうか、タイトルの言葉は向日葵の花言葉なのか!」という、花言葉に無知だからこその感動が
そこにはありました。確かに、絵は一昔前のサガプラネッツみたいで、CG絵になると、
顔が違ってしまうという問題がありますが、テンポの良いシナリオでグイグイ引き込んできますから、
一気に話の続きが気になって読み進めるだけのものがありました。

「えー、歌に人を感動させる力なんて眉唾もんだぜ」というひねくれ者にも、
わざと作中に、「歌なんて所詮娯楽…」という人を登場させて、懐疑的に見つつも、
実際に大勢の人がこの村を訪れて永遠の復活を祝ってくれたのを見て、心を入れ替える
シーンを入れてくるとか、旨い表現だなぁと驚かされます。

これだけの面白い作品が、
1,980円(ゲーム博物館調べ)というのが、
ほんと埋もれた名作なんだなと、
思い知らされるわけです。



「僕はキミだけを見つめる ~I gaze at only you~」OPムービー 彩音 「永遠と一瞬」
あまり良く出来た歌ではないですけど、まぁ雰囲気は出ているかな。文章は短くても、
物語の面白さは、ちょっとした小説クラスですから、大作らしい壮大な楽曲だと良かったかも。


小説家なら芥川賞を取らないと話にもならないですけど、エロゲは権威が殆どありませんから。
元々、この『僕はキミだけを見つめる 』は、2006年8月に発売された同人作品ですけど、
時々、とんでもない才能がこぼれることがあるのです。

毎月何本も出て消費されていくエロゲですが、
たまには過去の掘り出し物を探すのも一興でしょう。


その内、埋もれた名作ならぬ、「マイナーな良作10選」くらいやりたいですなぁ。
素材集めだけで一苦労なので、やらないかもしれませんが、その時は、この作品が
筆頭でしょうか。他には、『AQUA』とか、『あかときっ!』とかになるのかなぁ。
エロゲは古い作品でもパソコンがあれば何とかなりますからね。
コンシューマーだと対応するゲーム機がないとできないですから、そうはならない。

そんなわけで、明日に備えて早めに休もう。
明日はどんな美少女をお迎えできるのか、今から楽しみですな!

インレ『僕はキミだけを見つめる』


プロフィール

体はエロゲでできている

Author:体はエロゲでできている
血潮はロリで、心はヲタ
幾たびかの地雷を踏み超えて不敗
その体は、きっと無限のエロゲで出来ていた
I am the bone of my eroge.
Ota is my body, and lori is my blood.
I have created over a thousand kusoge.
My whole life was “unlimited hentai game”.

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